油煳干青∈1仁川&成都:成都入り2∋糟酸麻蒜

二度目の成都。
初回初日と
同じ飯を食い,
初回の宿に
泊まってます。
[前日日計]
支出1500/収入1300
     /負債 200
[前日累計]
     /負債 456
§
→十二月二十九日(六)
0740デジャンスンデ
スンデクッ400
2010陳麻婆豆腐
麻婆豆腐,白米飯400
2035夫妻肺片,白米飯400
2130緑豆沙250
[前日日計]
支出1500/収入1450
     /負債 50
[前日累計]
     /負債 506
§
→十二月三十日(天)


お話はいきなり夕方です…

▲夕暮れを行く成都への翼

早くからソウルでバタバタしてた朝でしたけど,話はいきなり夕方に飛びます。というか夜です。
 この回の中国入りは乗継2回。年末らしい無理矢理ルートです。しかも市内に出れるほどのトランジット時間もない。なので夜です。
 奇しくも初回と同じシチュエーションになりました。

往路 FUK 発 CTU 着 2018年12月28日. 乗り継ぎ2回
①294 21:00 FUK 福岡 > 22:25 ICN ソウル 仁川(インチョン)国際 乗り継ぎ所要時間 12時間30分
②340 10:55 ICN ソウル 仁川(インチョン)国際 > 13:55 CAN 広州 (広東省) 乗り継ぎ所要時間 2時間10分
③3417 16:05 CAN 広州 (広東省) > 18:35 CTU 成都


州イミグレに並べと言うので並んでますけど?
 1434。ここにも外国人指紋区はあるんだけど,なぜか誰も使ってない。バゲッジはソウルのカウンターで確認したから,確実に成都に直行してる。人間だけここで入国させるんでしょうか?
 といった相も変わらぬ中国カフカ世界に「?」しつつ,何をやってたかというと──「首頁」後半にまとめた救いようのない四川の近代史をまとめてたんでした。

~~~~~(m–)m成都編~~~~~(m–)m

▲成都到着…と行っても暗いから何も分かりません。

宇宙で一番美少女

ゲッジのベルト前に立ったのは1851。
 大層遅くなりました。
 1914,地下鉄10号線に乗る。駅名は「2航站楼」。
 10?十字状の2本しかなかった前回からは隔世の感です。この路線はかつての成都站が北站になってるらしい。太平園というところが終点になってる。
 5駅乗る。
 カードがあるらしい。でも乗り場の交通中心(センター)では売ってくれなかった。

▲Wifiに自分の姓名をつけちゃう感覚はもう放っといたるけど…

やねん「宇宙無致美少女」(宇宙で一番の美少女)ってのは!
 スマホから見るヴァーチャル世界の方は,聯通SIMでとにかく時間その他は正常に動いてる。でも微信はやはりだめ。前回の紹興と同じ状況でネット接続が不調なままです。
 1928。現実の肉体の方は太平園で3号線に乗り換え,省体育館までさらに4駅。市街へ南西から入っていく格好です。

るおまーしー,ふあしーぱー


つきだろうか?
 ここ何度か入り浸ってた中国南部の海側よりも,何となく田舎っぺっぽい印象を受ける人々です。あと,やはり花椒の香りがふわりと漂ってきます。
 1939,さらに1号に乗り換える。車内に「千と千尋」のテーマが流れる。今の心証的にはぴったりなんだけど…なぜ?
 この辺りまで来るとやはり混んでる。駅は「華西坝」──ふわしーぱー。印象な音です。
 北站に対する南站はこの1号に10駅離れてある。環状線になってる7号線の南北極になってる形。とすると中央駅は存在しない設計か?
※ 成都成都地下鉄の路線図は「まちごとパブリッシング 成都地下鉄路線図」で検索
「天府広場」をすぎて「骡馬市」──るおまーしー。懐かしい耳障りです。ここで東西の4号線に接続してます。
 1948,ついに「文殊院」のアナウンス!帰ってきた!帰ってきたけど…今日は少し乗り越しします。
 到着と同時に脱出の準備をするは中国旅行の定めなり。

茶が主役,赤はサブキャラ,青伏兵

▲ぬさもとりあえず陳麻婆

ったけど──やはり定番・成都は丸1日に収めよう。
 成都駅にて明日夕刻の票を押さえる。東成都発。
 さて。定番・成都の駅前は前回と比較にならない活況です。前は場末感がまだ消えてなかったのに──その最前列に見えてきた明かりはまさに定番のこちら。
2010陳麻婆豆腐
麻婆豆腐,白米飯400

▲ぬさもとりあえず陳麻婆豆腐一膳

」が中核である。
 唐辛子はあくまで脇役だと思う。茶色い花椒の痺れが味覚の真ん中に居る。
「辣」──唐辛子は,赤が中心です。青も存在を認めるけれどさらに脇役。
 これは爽やかな食べ物なのです。

▲ぬさもとりあえず勝手に麻婆丼

も,何がメインと言うより,やはり素晴らしいのはこのバランスです。
 豆腐の繊細なまろやかさに,劇味の麻を組み合わせる。それは,やはり当時,相当に新奇な試みだったでしょう。
 今日調べた四川近代史も考え合わせても──これは中華料理の中で,イタリアのパスタ並みにニューウェーブ。四川料理圏は,おそらく中国有数の若い食文化なんだと感じる。

冷たいのにホットな夫婦

▲ぬさもとりあえず夫婦肺片

麻婆で何が懐かしかったかと言って,この店内の空気。明らかに観光地なのに,学食みたいな,常連がガッと食って去るような気兼ねのなさを留めてる。
 そうなると──前回初日の自分の航跡を,知らず知らずに追ってました。
 開き直って基点を味わい直そう──と駅前を,記憶を頼りに歩くと…あるじゃないか,この店も!
2035夫妻肺片,白米飯400

で。寒いぞ。
 出て来た夫婦肺片は──記憶と異なり,モロに涼菜でした…。つまり普通はこれに熱い何かをメインで食うものです。
 けれど!
 すぐに開き直った。客も結構思い思いに好きなもん食ってるし。
 ──痩肉か三枚肉のハシタなのか──歯応えのある3種ほどの肉片※が粉唐辛子,花椒を擂り潰したような粉粉しい辛味にまみれてる。この辛味もやはり爽やかかつ軽快で,いかにもさりげなくて好い。
 止まらない味覚です。特に臓物好きには感涙の辛味!
 冷たい料理だったの以外は記憶通りでした。ビシッとキマるホットな辛味。潔い痲辣です。
※ 名前の通りに,最初は肺を使ってたと伝わる。評判になるにつれ高級化する中で,モツ一般に切り替わったというから,この日に食べたのも肺ではないと思う。

▲oppoは広告マンを変えたんだろか?無茶苦茶尖ってきてます。

文珠は深い闇の中

▲地下鉄の泥酔

時になってしまった。
 地下鉄1号で文殊院へ2駅。
 2118。前回の宿J1への夜道。文殊院の辺りは意外に変わってない。車道側は歩道の大工事中ですけど,建物や賑わいは見違えるほどではありません。
 投宿。
 朝に未知の韓国宿を発ち,昼に非道の四川近代史に潜り,夜に四川逸品二膳。なかなかに盛大な幕開けであったのでした。

▲文殊院は既に暗い闇に沈んでます。

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