[前期繰越]
/負債 792
0730 好好茶餐庁
早餐A28元250
0800 倫敦大酒楼
茶(ポーレイ)
スペアリブと芋羊羹の黒豆煮
トントロと豚足のうずめ飯 400
1120 蘭芳園
冷紙[ネ蔑][女乃]茶
[女乃]油菠蘿包 250
1500 豆豆豆花店
豆花150
1815源記茶餐庁
[女乃]茶
6010焼味[保/火][イ子]飯250*2=500
1900 好好茶餐庁
XO醤排骨[保/火][イ子]飯250*2=500
2000椰子大王
鮮搾椰子木瓜[女乃]150
[今期累計]
消費1800/収入2200
負債 400/
[次期繰越]
/負債 392
7時半,「[保/火][イ子]専門店」の看板を掲げてる店だったんで勇んで入ってみた。店名は好好茶餐庁。
[保/火][イ子]は「早朝不提供」…。なら完全にただの茶餐庁じゃん!?
仕方ない。もう二度と食べないと誓ったはずの「香港伝統早餐」を頂いてみた。
早餐A(煎卵,沙[父/多]牛肉,黄腸,[女乃]茶)28元250
何か…うどんだ。コシがないふにゃふにゃのうどんが湯麺風になってて,選択した目玉焼き,ハム,サテ牛肉が乗っかってる。
意外にマズくはなかったのが残念だけど…スープは化調を感じないし,微かにマスタードを感じるとこなんかそれなりに工夫しとると思う。
[女乃]茶も結構絶妙。渋さとミルキーさを両立させるいいバランス感です。
給仕の爺様の動きにも威厳がある。客も常客が多そう。うむむ,夕方に再トライ…すべきか否か?
(しなかったけど)
▲倫敦大酒楼の茶(ポーレイ),スペアリブと芋羊羹の黒豆煮,トントロと豚足のうずめ飯
で,朝飯を出直さんとてロンドンへ。いやつまり今やわし的に旺角飲茶の代名詞と言うべきす巨店,倫敦大酒楼へ。8時。
土曜だからでしょうか。この時間にして既に満席。けれどこの字義通りにも巨店のこのロンドン,3階から5階までの大ホールを備える広大なホールのどこかに席は見つかる。この日も相席にて何とか座れました。
茶(ポーレイ)
スペアリブと芋羊羹の黒豆煮
トントロと豚足のうずめ飯 400
ちょっと迷ったんですが,引きずってしまいました。[保/火][イ子]代わりのうずめ飯(この飲茶でよく出るタイプのご飯,何て呼ぶんでしょう?)と肉皿尽くしにしてみました。
結果としてどちらも当たり!
うずめ飯はインディカにしてご飯が立ってる。インディカにしてというより,噛むほどに,インディカなればこその硬質な甘味と香りが立ちのぼります。――インディカでこれほど米にこだわる文化は広東だけじゃないでしょうか?ニッポン人曰くの「タイ米」好きには堪らないのですが,あいにくわしはタイ米に目がありませんで…。
この宝玉の飯の上から,トントロの脂がジワッと染みてます。さらには豚足の方もオイスターめいた不思議なソースで煮込んであるらしく,こちらからはその煮汁が滴って,やはりご飯を浸食していきます。
前回確信したように,お茶にある意味一番合うのは,ただの飯なのです。
もう一皿も,全部豚肉になってしまいました。スペアリブは,意外に脂を落とした蛋白な肉味。これと飯もいい取り合わせです。
しかし,ここに混ざってる芋羊羹――と書きましたが,最初は単なる芋かと思ったほど自然な味と歯ごたえでした。ただ中の粒が黒豆と気づいたのが最後のころ。つまり調理と素材のダブルで黒豆を使ってる。
芋はおそらく田芋かその部類。ヤムイモのような甘い種類じゃなく,地味のしっかりしたタイプのものみたい。これに内外から染みる,黒豆の香を纏わせたスペアリブの脂――実はこの芋羊羹が実は主役で,珠玉の輝きを放つ逸品でした。
うん,倫敦は健在也!
写真に撮る気にもならんが…「長崎牛肉拉麺」という広告があちこちに出てる。「唐灰汁」と日本より詳しい説明入り!…てゆーかアレ「ちゃんぽん」って日本では福建伝来の中華として認識されてるだろ?
しかもこの拉麺店の看板が…えっ?「味干拉麺」?何重もの意味で…そういうのを詐欺と言うと思うぞ?
鯖雲の熱風頬に トラムの音
地下鉄で中環へ。何と今回初めての下車です。
中環行きの地下鉄がなぜか金鐘で止まった。丁度いいからトラムで行こう。
トラムだトラムだ!
この乗り物に乗り込んだ瞬間から,新幹線に乗った幼稚園児並に変なスイッチ入ってしまう宿業は…初乗りこのかた変わることがない。
あ,この駅も初めて降りるかも?英語名Admiralty。
汗みどろ燃ゆる蒼天摩天楼
68W「銀行街」。「W」は西…じゃないよな?道はDes Voeux Road Central 徳[車補-ネ]道中。
あちこちブランド店名だらけの道ゆきですが,そのうち市場が見えてきました。
汗落つる白牡丹の茶屋見つからぬ
目的の店が現れない。カフェモードになってしまっていたんで,久しぶりに…昔馴染みにして掲載のないガイドブックがない有名どころへ。
1120 蘭芳園
冷紙[ネ蔑][女乃]茶
[女乃]油菠蘿包 250
超ラッキー!!スルッと入れた。しかしこの客層は…ここは既に観光地ですね。
ただ確かに[女乃]茶はウマい。
渋みもミルクもあっさりスルッと抵抗感なく喉に落ちてく。このサラリ感,とでも言うのか…これは,何度目かの繰り返しになるけども,確かに香港でもあんまりないハイレベルだと思う。
結局[女乃]茶だけになってしまった。按摩も考えたけど,まだ足裏にデカい傷がある状態。
今日の予定行程はやや長い。疲れないうちに深水[土歩]へ転戦するとしよう。
かなり歩き回った。久し振りのこの街は,やはり下町チックで面白い。
1500 豆豆豆花店
豆花150
ここもやはりほぼ満席。プラス,テイクアウトの客が行列を作ってます。
常連は豆花と一緒に豆ジャンを頼んでるようです。
記憶以上に,まさに,全くの豆腐。甘さもない,直球勝負のダイレクトな大豆の味。けれどもそれが,本当に,本当に深く染み入る蝉の声…と何を言ってるのか分からないけど,まさにそんなジーンと来る感じなんである。
昼間は屋台の陰になる。地下鉄入り口すぐとは言え,よく見つけられたもんだと思う。正直,これだけ売れてて何で改装しないんだ?と思うほどムチャクチャ汚い店なんです。なんですけども,こういうとこが残ってく香港って…スゴいなあと改めて。
結局はこの豆花だけになった。けど,この隣にビリヤーニ(しかもベジ有)を食わせる店があって半分入りかけたりと,本人的には手応え十分な深水[土歩]なのでした。
観[土唐]を回ってみる気になった。
ここは,以前は南側のモールだけを回ってたんだけど,今回はマンションエリアに見えた北側をうろついてみた。
バスターミナルを抜けると一気に中華な市場が広がりました。物華街がショッピングエリア,その一つ北の道がドロドロ市場エリアになっておりまして,抜け出せないほどの人混みに揉まれました。
屯門など,近年,しかし大陸吸収前に形成された街に似た雰囲気です。
なお,auケータイは観[土唐]ではアンテナ立ってましたが,この3号線の途中,地下に潜ると圏外になっちゃいます。てことは割と古い路線なんでしょか?
かなり疲れました…のですが,帰りは完全にラッシュに巻き込まれてしまいました。終点旺角まで座れるとは思えませんです。ホント,こんな香港歩きは3桁時代なら死んでたな…。
さて?旺角着は6時になりそうだけど…。[保/火][イ子]は食えるんかいな?
▲ 源記茶餐庁の[女乃]茶,6010焼味[保/火][イ子]飯
食えた。というか思いっきり[保/火][イ子]最高潮の時間帯だっとらしい。
1815源記茶餐庁
[女乃]茶
6010焼味[保/火][イ子]飯250*2=500
「源記茶餐庁」…どこかで聞いたことがあるよな気がするが,単にありがちなだけか?
ぶっきらぼうに相席の大テーブルみたいな席を指定されて,かなり待たされた末に出てきた鍋は──乗ってるのは焼味,しかも3種類(と書いてあったけど正直認識出来たのは2種類)しかない。テヘランの肉乗せライスを思い出したほどです。
しかし⁉
うっ!美味い~!
米が…それだけで美味い!他に何も要らんのである。全ての米粒がピンと立ち上がった状態で口の中に飛び込んで来る。この硬質で香り高くふくよかな味わい──この味に触れるにつけ分かってきた。京都人が何と言おうとも,これはインディカでしか有り得ない!!
焼味の汁も後掛けソースも極めて控え目。控え目だからこそ味わえるこのご飯至上主義の「料理」。まさに広東ここにあり!
あんまりにも宜しかったから,2軒目に行ってしまった。しかも今朝来たばかりの好好。
夜は朝とは打って変わった「[保/火][イ子]専門店」ぶり。呼び込みの爺さんが「[保/火][イ子]![保/火][イ子]!」とがなりたててガンガン通行人を引きずり込んでます。店頭には釜が10以上煙を上げて…。
それなりに地場の有名店らしく,訪ねて来た人も多い。わしの相席にはタイ人の華僑まで来ました。
しかし!?これが何と源記の圧勝だったんである!
1900 好好茶餐庁
XO醤排骨[保/火][イ子]飯250*2=500
確かに見栄え,つまり具材の量とバリエーションは好好の方がいい。ただ,肝心の米粒の立ち方は全然違う。蒸し過ぎてクタクタという感じがありあり。
考えてみりゃ当たり前ですよね。ジャポニカ以上に気を使うというインディカの釜を,日々温度も湿度も異なるであろう店頭で10以上面倒見切れるわけがない。──[保/火][イ子]は多少時間がかかっても,つきっきりで火加減を見る店を選ぶべし。
しかし…これがまたこの「料理」の面白いところで…お焦げは好好のが美味かったんですね。
釜の余熱の低さなのか,あと,テーブルに出て後のソースの回し入れ方にわしが慣れてきたためなのか!?対面の香港人が苦労してた鍋面のお焦げがサクッとキレイに取れ,それだけじゃなく綺麗な焦げぶりになってました。
釜飯は半分はこのお焦げだと思ってるので…店の実力なのかどうか分からないけど,とにかく2食目の敗者(と勝手に位置付け)ながらもそれなりに満足して,その日の重い夕食を終えたのでした。
2000椰子大王
鮮搾椰子木瓜[女乃]150
どうしても気になってた。宿の入ってる雑居ビルの隣の半屋台の店。最後だから,と何度も素通りしてきた足を止めてみました。
どうせだから,台湾名物・木瓜牛[女乃]プラスアルファというチョイスで頼んでみました。
うっ!うおっ!
よく考えたらわしはココナッツ(椰子)の熱狂的ファンです。台湾で一時期狂ってた木瓜牛[女乃]にそのココナッツ,これがまた絶妙にマリアージュしとります。
これは違法だ!こんな美味い飲み物,作ったらアカンやん!
岡山のゆず豆乳ハチミツジュース以来です。3種をピタッとまとめるテクニックの難しさはニューヨークのどっかのグリーンマーケットで学びましたが,このマッチングはスゴい!
細かく言えば,本来はココナッツと牛肉ですから打ち消しあうか重なってブレになるはず。それが,何がどうなってるのか全く独立したままなわけです。ココナッツの軽妙に天翔るミルキーさと牛乳の地を這うような生真面目なミルキーさが,キチンと和音を成してる。
この店,木瓜[女乃]は6つ目辺りのメニューで,決してメジャーな選択ではありませんでした。メニューは10以上。制覇したくなるお店です。
でも今回は時間切れ!