▲雅安のバスターミナルから市内への途中の横断歩道にて
そう言えば一昔前まで交差点には必ずいた交通警察の姿がない。彼らは今?
▲これは市街中心部の歩道にて
今見たら結構,歩行者の皆さん左側通行を厳守してるみたい。
▲雅州廊橋。屋根付きの商店街の外側を車道が挟んでる。様式は伝統的な雰囲気だけど建造はかなり新しいみたい。その証拠に――
▲夜になると電飾でギラギラに変わる雅州廊橋。古いもの多すぎてマッチングってのにはあんまり頭回らんと見た。
忘れるのが最善な出来事というものがある。忘れてしまえばなかったことと同じである。ゆえに以下の出来事は,なかったことなので,架空の物語と言っても過言ではない。
雅安市から27キロ,かつての南方シルクロードの重要な街だったのが上里です。
山際,川に囲まれた街には,明や清時代の様式の吊脚楼式の建築物が数多く今に残る。
田畑のただ中に,石畳が覆う「井」の字型に交差する街道。この街道に沿って木造の民家が建ち並ぶ。川には二仙橋を代表とする8カ所の石橋がかかっている――んだそうです。
世界で一番美しい村,チェスキー・クルムロフを訪れて4か月。中国で一番ってのも,まあついでに見といたろか。
ということで雅安バスターミナル 雅安旅遊[立占]へやってきたわけです。
まずチケット売り場で上里行き6.50元を一枚購入。成都と同じく発車時刻指定はないみたいだけど電光表示板には上里の文字は出てる。こりゃ楽勝だな。
電光表示に出てた5番のプラットフォームで待つ。
列に並んで待つ。
長い,70人ほどの行列の後ろで,待つ。
…全く動かない。
そもそもいーのかここで?自信がなくなってきた。既に20分は経つのに全然変化がない。
電光表示には「流水班」とあった。小さい面包車(食パン車=ワゴン)の類が止まってるとこはここしかないんだが…?
そういえば…このプラットフォームの表示には,芦山とか蒙頂山周公山温泉とか書いてあるけど上里なんて文字はないぞ…?でも歩き方には終点と記載があるし…?
どーなってる?この皆目分からない疑心暗鬼ムードは嫌いじゃないが…?
しかし…すげー行列だぞ?ひょっとして初日の出目当てか?
並んでる人に取材してみると,「上里?ああそうだっけ?」みたいな反応は返る。つまり2つの事実が伺える。一つ,上里はこの路線でおそらく正しい。二つ,正しくはあるんだけど,ほとんどの客は温泉年越し初日の出ご来光組らしく,そうなると本日この路線は温泉&初日のほとんど専用でございます。上里その他へのお客様は少々お邪魔でございます。みたいな?
てゆーか決定的なのは…この乱れ方じゃあ…帰りが不安だぞ!?
すうう~,と。
あ,今の擬音は極力目立たないように列から離れる音でした。
ててて,と。
今のは極力情けなさを醸さないようにバスターミナルを後にした音ですが,何か?
上里。それは四川の山懐に抱かれた中国で最も美しい夢のような村。…であったに違いないが,夢だったかも知れないので謹んで記憶から消去いたしました。
[夢ではなかった人の書いたプログを参考までに・・・]
※ 4travel/中国の旅、チベットを求めて その5-雅安にもう一日と上里古鎮