雅安にスゴいの3つあり。…というらしい。
その一つが食い物。目当てにしてた「雅魚」。
雨城区周公河で捕れる川魚だそうです。唐代には朝廷への献上品として珍重,李白が「魚知両穴由来美」と詩に歌うこのお魚,背は青黒く,身体は細長く,頭の中に剣に似た骨があるという,何だか想像しにくいというかほとんど伝説的生物みたいな言われ様で,この頭の骨などはある女が宝剣を水の中に落としたものとされてて,その宝剣は親から子供へ受け継がれてるのか,魚だから多分子供は複数なんじゃないかとか,考えると夜も眠れない迷惑な生き物と思われる。
とにかく雅安珍味として値段もかなり高価らしい。
ちなみに,三大なんとかと言われると残りを聞かないと夜も眠れないという無駄な好奇心の持ち主がいるもので,ワシもそうなので附言すれば,あと2つの「絶」は「雅雨」(雅州の雨)と「雅女」(雅州の女性)。
雨は,常に雨が降ってて一年中湿潤ということらしい。年間降水量1600ミリ超。西蜀漏天とも言われるこの地の雨は針のように細く霧の様に肺を潤す小雨…観光局によると「軽く飄逸しており,そこの万物を豊かに潤し,山河を清く美しくつつみ,雨の中を歩いてその妙趣を味わえば,たとえ雨に濡れることも苦ではないでしょう」などなど風雅な表現をされればされるほど分からくなるけども,まあ滞在中は雨は降らなかったからあんまり関係ない。
女は,何か色々言われててよく分からん。精気にあふれてる,土地の滋養豊かな土水が美容によい,という辺りから,知的,礼儀正しい,心やさしいなどなどやたらめったら誉めちぎられてるけど,まあ美女が多いらしい。まあどちらかと言えば結構なことだというか,関心なきにしもあらずというかホントかよグヒヒヒヒというか,これは見逃せないポイントではないか?
おお!!雅安三絶,もしかするととんでもなく素晴らしい何かがあるのでは?上里とか言ってる場合じゃないんでは?
俄然やる気になってきたので,5時半過ぎ,川の北側をガンガン歩き回ってみた。
確かに――魚料理を中心とするログハウスめいた店が10軒ほど並んでるんだが,張り出されたメニューを見てると――少なくとも4人はいないと食いきれないよな,50元以上するのばっか。それにどうも土着の店っぽくないし。
こーゆーのは趣味じゃないんだよな。
雨でもなし,魚もなし,雅安三絶ことごとくに裏切られた感じで川を再び渡る。
あ,ついでにと言っちゃあ何なんだけど女性も…何なんだかなあ。雨振って視界が悪かったんじゃない?
さて,一の上里も三絶も空振ってツーアウト,絶体絶命のピンチに立って,勝負(何の!?)の行方は一番最初の目的にかかって来ましたわけで。
茶です。
雅州廊橋はアーケード街状態になってる朱を基調とする古風な橋で,全長240m。左右2階建てで並ぶショップは床面積で2千平米を超える。
帰りがけに橋を渡りつつ,ぶらぶらと眺めてみる。土産仕様の小袋を並べる店も沢山あるけど,でっかい缶から計り売りの本格的茶荘も多い。
ボラレる典型的なパターンではあるから,店構えと店主のオーラをチェックしつつ店に入る。恐らく外国人プライスってほどじゃないはず。
茶の種類は蒙頂茶と藏茶。店も大きく二種の専門店に分かれてる。藏茶の方にも興味はあったけど,物色するとバカ高い。発酵させて固めたものらしく数百元のものばかり。ここはチベット本土てはないわけだし,そこまで奮発するものなんか!?
てことで本来の蒙頂山に絞ることに。市販の袋入り20元のと,計り売り90元のとを買った。どちらも橋の上。
この夜の宿で,安い方だけ開封して飲んでみた。繰り返すけど安い20元の方です。
…香りが物凄い!硬派な男らしい香気がぐんと鼻を突く。舌にも苦味はほとんど残らず,甘味は薄いのに…これ何がキマッてるんだろ?ムチャクチャ美味い!
日本に持ち帰ってから飲んだ高い方のは…もう筆舌に尽くし難い!口内の震撼する美味でありました。
翌平成12年は1年通じて中国茶にハマリっ放しになってしまった年になりました。前日の竹叶青が初期症状だとすれば,この日の蒙頂茶で発病したと言っていい。
なんやかんやでそういう原体験になった幸福な年末の2日間でした。
□ 雅州廊橋簡介
雅州廊橋地處雅安市舊城組團中心,跨青衣江兩岸,是城市景觀的重要節點。廊橋橋 22米,全長240米,橋上為整體二層,局部三層的古建築。建成後,底層局部除滿足行交通功能外,還能提供相當大的商業營業面積,二,三層可提供餐廳,茶座,陳列,展示及露天觀景等多功能營業用房。雅州廊橋建築總使用面積9028平方米。可作為餐飲,茶樓和其他商業經營使用,水,電,氣基礎設施完備。一層為商業行街,商業使用建築面積2100平方米,二層商業使用建築面積3934.92平方米;三層商業使用建築面積1231.5平方米;其中多功能廳面積1051.2平方米(二層:604.8平方米,三層:446.4平方米)。雅州廊橋將設立城市建設展廳,水電展廳,史文化展廳和旅遊展廳,全面展示雅安的風土人情。
廊橋項目總投資3885萬元,2004年11月開工建設。雅州廊橋和雅安酒一條街,紅墻客棧,西門茶廊,青衣江等城區景點融為一體,共同構築雅安古色古香的浪漫景致,吸引多的遊客到來。如果來到雅安,這依在青山水的懷抱中的廊橋,一定會讓遊人感受到一種視覺的衝,勾起 “長橋臥波,不霽何虹”的感念,走在橋上更有一股懷古的幽思油然而生,讓遊人充分感受浪漫雅安古典的詩情畫意。