血の通ったものは皆支えになる@ことばぐすい

ジェハ「夜一人だと怖いだろ」
ヘウォン「こんな仔犬が慰めになる?すぐソウルに戻る」
ジェハ「

血の通ったものは皆支えになる

ヘウォン「

冬だけ過ごしてソウルに戻るのは悔しい。

どう思う?答えてよ(とオグ∶仔犬に問う)」
ヘウォン(春に小さな精霊※が現れるまでここにいれば答えは見つかるだろうか)
※ジェハが寝言で語った帰郷と農業複業理由

ヘウォン(春になると
まずジャガイモを植える。
まだ寒くても 土の温かさが
芽を育ててくれる。

“芽が出て 花が咲き 実を結ぶ”
すべてタイミングが重要だ。

待つ。ひたすら待つ。
待ちなさい。
そうすれば最高の料理を食べられる。)

友人(スマホで)「防犯カメラもないんでしょ?怖くないの?一日中一人で退屈でしょ?考えただけで恐ろしい。ムカデにハチ、ミミズ……」
(大学の回想)
友人「ギャー!虫がくっついてる!」
ヘウォン「マツケムシ。久しぶりね。木から落ちたの?」(友人の首から毛虫を手で摘んで逃がす。)
友人たち(尊敬の眼)「すごい」
ヘウォン「

友人たちは知らない。私がここの土と空気に育てられたと

。」

ヘウォン「お父さんに会いたい?」
母(トマトのヘタを畑に捨てる。)「

投げ捨てておけば来年トマトが実る

。不思議ね。」
(略)
ヘウォン(放置していても芽を出して育つのは

たっぷり日差しを受けて
完熟したトマトの種だけだ

。)
ヘウォン「会いたかったのね」
ヘウォン(トマトは雨に弱い。雨が続くと成長点が茶色くなりシワシワになりしおれてしまう。露地栽培が難しく運に左右される。
今年は不作だ。)

ヘウォン「遅くなったけど試験に合格したこと おめでとう」
恋人「ありがとう」
ヘウォン(その後何を言ったかは覚えていない。
でもこれだけは言った。
“逃げたのではなく

故郷に戻っただけだ

“と)

ウンスク「”鶏を逃した犬が屋根を見つめる”
昔の人の知恵はすごい。
未来の出来事を予想してことわざを作った。」
ヘウォン「諦めるの?」
ウンスク「色白美人だった。敵わない。」
ヘウォン「鶏は一生屋根にいる訳にはいかない。
諦めずに鶏が下りてくるのを」
ウンスク「ストレスがたまる。何かご褒美は?部長を殴ったらおいしい物を作ってくれる約束でしょ?」
ヘウォン「私が?」
ヘウォン(

自分で作った料理が一番おいしい

。)
ヘウォン「キャベツじゃなくてトウガラシ。全部入れる気?」
ウンスク「今日は全部食べて死ぬ気」

ヘウォン(貰ったリンゴを見て)「傷物じゃないわ」
ジェハ「お前にやろうとしてた物だが台風にも耐えた。お前とは大違いだ。」
ヘウォン(その通りだ。私は

一番大事なことから目をそらして一生懸命なフリをしてる

。)
[過去回想]
ヘウォン「これはお母さんが選んだ人生でしょ?都会に出て何を?ここにいて何ができるの?私はここで暮らしたくないの。」
母「こうしてもめば冬には柔らかい干し柿になる。冬が来るおかげでおいしい干し柿が食べられる。」
ヘウォン「知らない。行ってきます。」
母「食べていって」
ヘウォン「遅刻しそう。ソウルへ行ったらバス停の前に住む。ソウルはここより暖かいわよね。」
母(一人煙草)

母(すべてタイミングが重要なの。今がまさにそのタイミングかも。お父さんの死後もソウルに戻らなかったのはあなたにここに根を下ろしてほしかったからよ。つらいことがあっても、ここの

土の匂いや風や日差しを思い出せば、あなたはいつでも立ち直れる

と信じてる。
今私たちは
ここに戻ってくるための長い旅の出発点に立っている。)

ヘウォン(母にとって
自然や料理
そして私への愛が
小さな森だった。
私も

自分だけの小さな森

を探さなければ。
その晩 母に返事を書いた。)

ヘウォン(

干し柿がおいしいのは本格的な冬を迎えた証だ

。)

ジェハ(定植後 根が張るまで手をかければ
霜柱によって根が枯れることもない
冬を越したタマネギは 春のタマネギより甘くて硬い)

〔イム・スルレ監督,主演∶キム・テリ「リトル・フォレスト 春夏秋冬」〕
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