▲順徳イオン!!
…てゆーか,中国だと言われなきゃ全く面白くない写真である。
▲中央ロータリー。自転車だらけだった一昔前が想像できんほど車だらけ。
[補稿]大潤発食品売り場探索記
順徳2日目の夕方。
人民の流れに何となく流されてたら,何気なく2階に上がってしまい,いつしかガードマンが立つゲートを通過してしまった。
どうやら,買わないと出れないシステムになってるらしい。
仕方ないから買い物してみることに。
と,あんまり気乗りせずにうろついてたんだけど…意外に!!
今まで見たどこの国のスーパーとも違う売り場構成。スーパーなんだけど屋台がずらっと並んでて,値札のタッグを付けて渡される仕組み。
ベーカリーで「皇家沖縄」というパンがあったから購入してみたけど,菠蘿飽の長い奴ってだけでどこが沖縄なんか全く分からない。その他,広東スイーツとおかずを買ったものの…ほとんど捨てた。質はちょっと疑わしい。
ただこの類以外にも「米」「雑穀」と書かれたコーナーに穀物がどっちゃりとか,中華市場の雰囲気そのものなスーパー。
当然に日本そのものだったイーオン店内と対照的。かなり自分のものとしてシステムを消化しとる。
なかなかに疲れてて,しばらく爆睡した。
夜11時に起きてから今日のスイーツを鉄観音でいただく。
西洋菓子としてはベタベタだし,中華菓子としては洗練がいま一つ。潮州菓子とか広東スイーツを攻めるのは有効だとは分かってるけど,その他に西洋菓子にちょっと中華を混ぜたようなのが面白いみたい。今日の皇冠のでは「三角餅」というのが興味深かった。
ドイツ菓子にあるような豆がジャリジャリ入ってるのに中途半端にパサパサした中華菓子風の要素もあって,ちょっと他では買えないチャンプル振りでした。
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■大潤発(RT-Mart)の中国本土での店舗数は143店舗(2010年12月31日時点)あり、北は黒龍江省から南は海南省、東は江蘇省を中心に沿岸部全域から西は甘粛省といった華東・華北・東北・華南・華中の5地区中国全土で2・3級都市を中心に店舗を展開している。
■2010年には13省市で22の新店を出店し、また、Kantar Worldpanel Chinaが発表した2010年年次報告書によれば大潤発の中国全国市場シェアは6.1%に達している。
■大潤発の成長要因の一つに、ボリュームゾーンにポジショニングを取っている点が挙げられる。大潤発は、前述のように2・3級都市を中心に出店を行っており、1人当たりGDPが1万ドルを超える上海・北京を中心に事業展開を行う他の外資系企業とはポジショニングが明確に異なる。
■大潤発は売り場の多くのカテゴリーにおいてローエンド価格帯のMD(マーチャンダイジング)を行っている。家楽福は自社と大潤発の価格帯の違いは知っているものの、ポジショニング/コスト構造/出店立地(=家賃・人件費)/サプライヤーとの関係/人材流出などがネックとなり、大潤発に追随できないどころか、中小都市での閉店が相次ぐなど、近年は苦戦が目立っている。
■数年前に家楽福がスーパーマーケット及びハイパーマーケットにおける選定要因(MD/価格イメージ/プロモーションイメージ/商品品質/流行/サービスの質/売り場環境)に関する調査を上海で行った。その結果、大潤発が価格イメージでトップとなった以外は、他の指標は全て家楽福がトップとなった。大半の顧客にとっては、大潤発の価格は一般的に家楽福よりも低く認識されている。価格イメージの良さ(=安さ)は、現在の中国の小売業にとっては重要な集客要因となっている。価格イメージ以外の要素で大潤発より優れている家楽福が大潤発に売上高で抜かれた点を見ても、いかに価格イメージの影響が集客に影響を与えるのかが推察される。
■大潤発のポジショニングの特徴は、大資本の欧米系小売業の集中する大都市や人口集積立地を避け、1人当たりGDP3000ドルという国際社会の中で決して豊かとは言えない中国のボリュームゾーンを狙った価格戦略と出店戦略であり、中国市場を十分にマーケティングした成果と言える。例えば上海にある大潤発の店舗も全て中心街からは外れた郊外にあり、中心街にある家楽福とのポジショニングの違いは明白である。