[今期首]
引当 422/負債 422
[今期中]
0945伍港記粥品専家(龍津中路)
状元及第粥11元/250
シエン煎餅3.50元/50(300)
1020六厨面家
鮮[虫下]雲呑面300(600)
1100現[火考]蛋[米ソ/王/心]
蛋[米ソ/王/心] 半斤7元/200(800)
1110銀記腸粉店
滑鶏粥
冬[サ/姑]韮黄猪腰腸 17.5元/300(1100)
1610黄振龍
涼茶7元
1715黎恩涼茶
[木己]菊茶6元
1755六厨面家(龍津中路)
招牌搾醤[テヘン+労]面6元/300(1400)
1840正和堂(逢源路)
梅菜肉餅飯9元/400(1800)
[今期末]
消費1800/収益1800
引当 422/負債 422
ダイアレア アジア旅にて 逢瀬せり
9時までゆっくりしてしもた。
今回2回目のダイアレア姫との再会を果たした。ダイアレア,つまり細菌性下痢はアジア旅行の醍醐味…かどうかは知らんけど,付き物です。朝までに何とか治…っちゃいないけど,まあ出歩ける程度には回復した。
さてと。1号線で2駅,陳家祠。地下鉄の駅名になる私的な祠って,これは日本にはあり得んな。「次はア~山本家のお墓前」みたいなもんでっせ?ちなみに英語訳はChen Clan Academy。「Family」じゃなくクランと訳してる辺り,なかなか実感的です。
さて向かったのは龍津中路。広州の下町とされるエリアです。中心部までは地下鉄から少し歩きます。
朝市もあって結構人出があり,さらに遅くなった。爆食モードに入ってしまいました。
9時45分,伍港記粥品専家。店内は客でいっぱいです。
壁に「広州市精神文明建設委員会[/力、]公室」のポスター。曰く──文明広州・[シンニョウ+尊]徳守礼 文明餐卓[人人]我[イ故]起 不剰飯・不剰菜。文明と食べ方を結びつけてる辺り,広東の先見と言えるのかどうか。
注文は
状元及第粥11元/250
シエン煎餅3.50元/50(300)
街中の 味に舌打つ 龍津路
さすがに下町の逸品。美味かった。
モツ,おそらく3種類の入れ方は香港と同じく非常に繊細で,ソルロンタンみたいに清湯をした後の最後の一味をスープにしてある。香港と同相の,複雑で非常にシブい味わいです。
米のとろかせ方が香港と少しだけ違う気がした。端的に言って,ダイレクトなんだと思う。変に技巧的になってなくて,すんなり米として頂ける旨味。結果,米本来の何重にも重なった旨味が素材そのままの複雑さで,モツの複雑さと絡み合っていく。
シエン煎餅。あれほど多量に出たのにも驚いたけど,これも異様なほど美味かった。何だろう?油ギッシュなだけじゃなくてパン的なふくよかさをちゃんと留めてる気がしました。
その3軒 隣の六厨 面家(メンジャ)にも
既に何故に575なのかすら分からんが,とにかく調べて来てた店が意外に近く連なってるのでハシゴしていきませう。こちらも満席近い状態の中に滑りこみまして。
鮮[虫下]雲呑面300(600)7元
「水晶鮮[虫下]雲呑」10元と間違えて頼んでしまったんですけども──結果的には大正解。
面!これが単純に美味い!
中国でそう感じたのは何度目かだけれど,上海圏域での美味さと少し異なる。そばじゃないんだから匂うようなってことはないんだろうけど,面は確かに少し黒く濁った色で,ツルツルしたのど越しやシコシコの歯応えとは別に,小麦のシンプルな香りが素晴らしい。面が高回転で出ていくから常に作りたてだし,麺食いにはたまらんな,こりゃ!
雲呑ももちろんいい。ぷるぷるのエビ餃子の食感ではなくて,ハム状のジンワリ出汁が染み出てくるタイプです。それにしても,この出汁はいかにも力強い。
朝は7時から,夜は9時までやってるらしい。明日また来るかも知れない。隣が注文した「招牌搾醤[テヘン+労]面」6元がどうしても気になってしまってます。
3軒目 銀記腸粉 文昌店
(だからこれ,575にして意味あんのかあ?)
見つからないだろと思ったのに見つけてしまった。入ってしまうと,やっぱ広東ならイキに…と,腸粉に併せて粥を頼んでしまった。しかも程なく置かれたお品は──かつてないほどの量が来てしまった。
見つけてしまったお店は銀記腸粉店(文昌路)。チェーン展開路線に入りかけた店と聞く。イキに頼んでしまったお品は
滑鶏粥
冬[サ/姑]韮黄猪腰腸 17.5元
12時前だが,既に腹がパンパンである。とても下痢の病み上がりの行動とは思えない。
もちろん,残しもせずに完食してしまった。
腸は中身たっぷりで,どちらかと言えばヤオギモ肉と黄韮を食べる感覚。しかしまた,この取り合わせが何か止まらん。どうも2品の後ろに,腸のフルフル感がアクセントとして絡んでるかららしいんだけど…。
粥も鶏肉に,何とミントが絡ませてある。実際,最初は「…うえ~!」という感覚だったんですが,これが,慣れたら妙に美味い。米の甘味とミントの爽やかなケミカルさが奇妙にマッチします。──美味え!!
こりゃダメだ。宿に帰って少し昼寝しよう。
お?宿近くの金城ラーメンって店,ここ,常に客足が絶えないな。ひょっとして素晴らしいアナではないのか?…ってもうダメだっつっとるのに!
昼寝して 飲茶を逃す 清[日軍]苑
14時半,2号線で広州火車[立占]へ3駅,さらに5号線乗換で1駅,小北へ。
目指したのは亜州国際大酒店40階の「清[日軍]苑[サ/名]食府」。webサイト「[ロ乞]天下」の著者が定番飲茶にしてた店だったが──。
オーブンしてるビジネスアワーは8~15時。ギリギリ遅過ぎたらしい!明朝に挽回能うか?
それはともかく,この辺りがかつての外人向けエリアらしい。懐かしの友宜飯店もあった。ある意味懐かしのAEONまであった。あんまり足を運びたくないエリアですが,日本と同じ生活するにはココ楽だろな。
ひとしきり歩くだけになってしまったけど,15時40分,淘金から3駅,楊[竹/其]で1号線に乗換えてさらに3駅,農[言井]所へ。
英訳名Peasant Movement Institute。思想性とロケーションに意外さ2倍な地名です。そう言えば共産党の最初の蜂起はこの地域だったな。
次の区庄から6号線乗換可。マップにはまだない線です。バランス的には北東エリア行きか?
広州は,これでもまだまだインフラが追いついてない街らしく,あちこちの駅の意味不明な場所で人の渋滞に出くわします。
涼茶飲む 顔をしかめる 爽味かな
16時10分頃,黄振龍という一杯漢方茶屋を見つける。香港以上にこの類の店は種類があるみたいです。
涼茶7元
売り子のおばちゃん,[月東]皮丹というのを併せて渡して来る。何だ?と聞くと「苦いから後でこれを飲め」とのこと。
飲む。…確かにスゴい!すぐには来ないんだけど…徐々に勘弁してほしいほどの苦々しさが喉を焼く。これは一体…売っていいものなのか?鼻孔まで痺れてきたけど,大丈夫か,これ?
とかムチャクチャ言ってる割に気に入ってしまって,ワンブロック先で再び頂く。17時15分,黎恩涼茶(教育路)。
[木己]菊茶6元
効能書きに曰く「養肝明目 援解疲労」。
しかしこの甘さの不気味さは…筆舌に尽くし難いぞ。甘いのは甘いのに,その甘さがどうもコワい。何てゆーのか「にたあ~」と笑うような甘さなわけで,疲労が吹き飛ぶというゃり,疲労とかどころじゃないヤバさに戦慄する…エイリアンの子供さんみたいに腹の底から何かしら見たこともないものが勃興してきそうな,そういう類の底知れぬ味わいで。
あな恐るべしは広東涼茶。
「招牌」は 必食せんとて 再訪す
1730,公園前から1号線で2駅,予想通りに夕方の買い物客でごった返しております陳家祠へ再訪。
また来てしまった六厨面家。店内はなぜか朝よりすいてました。
招牌搾醤[テヘン+労]面」6元
こっ!これは!
今朝,対面の席のおばはんが食ってた貧相そうな面ではないかっ!!
しかも味は…要するにジャージャー面ではないか!!
しかし,確かに面は美味い。今回のは平たいきしめんだけど,これにも香りが染み出てる。甘い醤がこの香りをよりクリアにさせる。いい味出してます!
出してますが…果たしてこれは広州メシなのか?…という点にいささか疑念を残しつつ,とりあえず舌鼓を打ったんでした。
あと一つ 釜飯食いたく 徘徊す
18時40分,上下九路辺りをさまようが,目当ての店を探せずに,結局,逢源路の正和堂。
梅菜肉餅飯9元
あわよくば[イ子][保/心]を…と期待しただけに唖然!
ライスに菜っぱとハム。さあ食いやがれ!という態度はどうなのか?ってゆーか,わしが頼んだんだけど。
ただこれも…何だか美味い。
ご飯がやたらに美味い。器と,白飯の底のお焦げから言って,単なるご飯だけどきちんと作ってある。単なるご飯と言いながら米も炊く専用のインディカ米・[糸糸/一]苗米みたいです。
梅菜もシブい味わいだし,ハムもちゃんとした中華ハムをきっちり焼いてある。
ただこれもなあ──広東と言うほど,調理らしい調理したもんとは言えんよなあ…と嘆きつつ思い当たった。
順徳の感覚を思い出してみた。
米は米 野菜は野菜で シンプルに
思えば今日は下町食い歩きになりました。そんで,出会ったものは,面が美味い,腸が美味い,米が美味い…炭水化物に酔いしれて終わったようです。
広東って,もしかするとそういうのが本質という捉えでいいんじゃないか?
技巧的に走る傾向を持ってしまった今現在の広東料理以前に,この土地に確固としてあるのは,そういう食の基本・炭水化物の美味を如何にそのまま昇華させるか?というスタンスだったのではないでしょうか?
明日から香港で送るであろう飲茶生活で,忘れてはならない原点。それを,今日の下町小[口乞]三昧は思い起こさせてくれたのである…ということにしておこうか?
これはこれ いずこで買ったか? カステラや
どこで買ったか知らないが,帰りの道のいずれかだ。お店の名前は現[火考]蛋[米ソ/王/心],次に買うのは難しい。…とにかくお茶請けのつもりでした。
蛋[米ソ/王/心] 半斤
えっ?美味い!
紅豆や抹茶の混ぜモノをしたタイプもあったけど,これはプロトタイプ。耳を残してなければただのカステラに見える。
けど,カステラでランク付けするなら長崎カステラの高い奴並みです。値段は20から30倍だけど!
ただし長崎的な,粉が細かくとろけるタイプじゃない。英米タイプ,つまり歯にポロポロ引っかかる,ある程度粉が大きい生地。それが焼きたての存在感ある香りで訴えて来る。その分,蜜・砂糖などの甘味は薄くて,底のザラメもなく,極めてストレートな淡い生地の甘さが立ち上がってきてます。
これが単なる欧米もどきなら別に中国まで来て食うことはないんだけど,微妙に香港式なのがいいよなあ。
とか感じ 入りつつ回す チャンネルが
CCTV7軍事農業で止まる。
8時のゴールデンタイム番組「我愛国防」なるクイズ番組。軍事絡み,それも「中国とロシア,核弾頭の数が多いのはどっち?」とかじゃなく,柔らかいイメージの周辺分野の設問だけを連ねてく。
問題:庚申事変の時の日本の天皇の名前は?
…知らねえよ,そんなん日本人でも。てゆーか,この番組趣旨でこの設問は「この時代の敵の総大将は誰?」ってことかよ?
それを勢いよく答え飛ばしてるチャイニーズクイズおたくたち。こいつらの頭とセンス,どうなってんだ?