外伝09♪~θ(^6+^ )第6.5次香港
二次貴陽復路最終日

[今期累計]
支出1800/収入2000
負債 200/
[今期累計]
    /負債 64
§
7月20日(月)
0715([弓百弓]街)金華[ン令]廳
ポーリー包
[女乃]茶 250
0805(福栄街)維記珈琲粉麺
猪潤麺 30HK$,400
1040喜臨門茶餐廳
快餐(特)餐陽腿蛋 650
1400機内食1.5食750
(2050)
[今期累計]
支出1800/収入2050
負債 64/
利益 186/
[今期累計]
利益 186/
§

▲金華[ン令]廳のポーリー包と[女乃]茶

 最終日の朝は飲茶じゃなく,茶餐廳にしたくなりました。
 旺角と太子の中間点,[弓百弓]街。金華[ン令]廳。7時15分。
ポーリー包
[女乃]茶 250
 ポーリーのクッキー質がキチンと苦く,パン生地の甘味の後に渋く跡を引く。
 [女乃]茶も極めて渋い。ミルクの甘味の後を渋みがずうっと追いかけて来る,
 この渋さで朝飯としてなぜ成立するのか分からない…ということに理屈はなるはずなんだけど──これが食わせる。これは何だろう。
 メニューを見ると豚や鶏,沙爺牛肉を入れたポーリーまである。クッキー質に肉なのか!?これだけヴァージョンがあるってことはそうなのか?昨日のチャーシュー包と言い,ちょっと試してみたくなる取り合わせですけども…おそらく当分は試す勇気は持てないだろうなあ…。

▲維記珈琲粉麺の猪潤麺

 福栄街まで動いて維記珈琲粉麺へ。8時をほんの少し回ってます。
猪潤麺 30HK$,400
「じゅう(3)よぁん(2)みん(2)」のように発音する。特にイントネーションに気をつけとかないと通じないらしい。
 肉汁というよりは豚肝の肉肉しさで成立させてるシチューのようなスープ。美味い。化学調味料も全くなく,残り汁を見てもかなり手のこんだスープ作りをして,おそらくこの豚肝という癖の強い食材を使いこなして味方につけてる。
 ただ惜しむらくは思いっきりの方便麺…なぜにこれだけのスープによりによって──インスタントラーメンを入れる?
 もしかして香港人って本気で出前一丁が好きなんじゃないか…!?改めて気付かされる世界最高峰の舌を誇るであろう人々の「悪癖」に思いを新たにするんでした。
 月曜日の朝のラッシュのただ中に揉まれながら思いを致す海の日の九龍。

 油麻地を踏破。8時45 分。

にわか雨 てんでに涼む上海街

ヒンドゥーと漢語英語とにわか雨

闊歩せし円き肩より雨滴

 美新茶餐廳に入る。10時30分。
「早飯の〇がない,□はあるが××」とやってるうちに何か注文が混乱して何だか給仕がキレてどうなったのかさっぱり分からないんですけど…そもそも注文は通ったのか?
 どうも通ってないらしい。何か視線も合わせない。そもそも何をキレてるのか分からんのですが,とにかく──子供かよ…。
 出る。残り少ない香港時間を無駄にしたくない。
 で10時40分。喜臨門茶餐廳。
快餐(特)餐陽腿蛋650

▲喜臨門茶餐廳の快餐(特)餐陽腿蛋

 実はさっきの店でも早餐の麦変を頼もうとして無かったんだけど,こちらも売り切れ。人気のあるもんなのか?
 悩んでたら「快餐だけどこれなら出来るぞ」とのことなので「それそれ!いーよいーよ!」。
 出てきたのはまさに沖縄のポーク卵。──わし,前もこの店でコレ食わんかったっけ?
 でも何か美味い。
 添えられたソースは,ウスターか醤油か分からんモノで,おそらくはオイスター。これを垂らして食べるポーク卵は,炒り卵に近い奇妙な目玉焼き2つ。これには塩も胡椒も調味料らしき痕跡がない。その下にポークと薄いハムが重なってて,間にソーセージが一本。ポークは思いっきり塩を帯び,ハムはやや香り高く,ソーセージは胡椒を含む練り物状態。
 つまり重ねて食べるとかなりパームクーヘン的な美味さがある。
 だからこそ,卵はこのパームクーヘンに添える華としてはこれで十分。地味さえあれば,いや地味だけの方が役割を果たすんである。
 ここのところは沖縄のも同じ発想だったと思う。調味としては卵は要らないように思えるけど,実はある意味主役。
 ポーク卵がどちらかから伝わったとは思えない。つまりこの発想が,沖縄と香港で同時発生してる。ここの所が面白い。
 少なくとも卵の地味の甘さをそのまま使うという発想は,中華の本来的なそれではないはずだからです。

▲「otaru kids」とは小樽キッズ?うーん。何とツッコンでいいのかすら分からない謎の深まるネーミング。

▲宿を出る。好いお宿でした。

 旺角地鉄[立占],11時26分…というのはヤバいだろ,テイクオフ2時間前は!?時間食い過ぎた!
 もう帰国日は毎回こんなこと書いてる気がしますね。
 街中食堂歩きはガイドも何もない分,面白過ぎる。飲茶もいいけど香港はこれがないと始まらない。
 しかし…時間がないだけに近年にない濃ゆい香港だった…。疲れたぞ!!

 ところでついに写真を撮る機会を失った。ミッション・インポッシブルの新作が7月末に封切りらしい。漢字名は「職業特攻隊」──日本語的にはどんなセンスやねん!?って語感ですが,確かにあんな生活してる方がおられたらその呼び名が実態に近いかもです。

「じーちゃん」と電声の告ぐる佐清湾
(解題:「機場」(ジーチャン,飛行場)とエアポートエクスプレスのアナウンナスが入った頃,犬神佐清が足を突き出してた池みたいな湾を通り過ぎました。)
 とかそんな悠長なこと書いてる場合じゃないぞ?12時20分。死定了!(ヤバいだろ)1時間前だぞ?
「スタンバイ」と表示された窓口を気にしつつカウンターへ。
 えっ?──嫌味も言われず,急ぐ気配もなく,あっけなくチェックインできました。ミラノ以来の遅刻なんだけど…。
 イミグレ通過。12時45 分。
 ボーディングゲート。12時55分。既に「予備登記 Boarding Soon」の電光表示が出ております。
 もう買い物を何もしてないけど──ふう~時間かっきり!
 帰国。