外伝14緬甸/ဘန်ကောက် (バンコク){最終日}ヤンゴンvsバンコク

▲ヤンゴンの路地にて。男女ともロンジー(腰巻き)姿が過半数。ちなみに男性用はバソーと呼び,インドのルンギと似てるけど元々輪っか状になってます。初日に購入して以来,楽なので部屋では常に履いてました。

▲お国柄か,ヤンゴンのあちこちで鳩に餌付けしてる光景を見かけました。なのでヤンゴンは鳩だらけ。そのうち問題になってくると思いますが,それはそういう市民問題を課題にする政府が出来てからでしょう。

▲バンコクで最も韓国色濃いスクンビットプラザ。ヤンゴンから帰るとギンギラギンで全然さりげなくなく見える。

▲同サイアムBTS駅にて。通るのが恥ずかしくなるほどのニューイヤー電飾。

▲でも同地の祠。同じ仏教国ですし,瓶入りジュースにストロー差して並べるとこなんか…トボけ方がやっぱり隣国だなあと安心します。

[前日累計]
支出1500/収入1950
負債 450/
[前日累計]
    /負債 68
§
1月2日(土)
0815 パノラマホテル1F
(Today Special)チン風ヌードル
サモサとモズク(?)かき揚げ
八宝菜もどき
ダールもどき
ライムジュース,チャイニーズティー 500
1800 東[小台] Tong E
コリコムタン400
  ▼
(以下.Date+07y04m=20151222~参照)
2010フードリパブリック
ぶっかけ飯(レッドカレー,かりかり豚と豆の炒め,ホーリーバジルみたいなニンニクの芽炒め) 500
2040 Pob”s Taste
Dao crispy Pancake 150
[前日累計]
支出1500/収入1550
負債 50/
[前日累計]
    /負債 18
§→1月3日(日)
 朝,最後に市内を一回り。
 近くの6時開店のシャンヌードル店というのを覗いてみたんだけど…あまりピンと来ない。まあ爽やかなヤンゴンの朝の空気を吸えたということで満足しときましょう。
 遅くなった。8時15分,パノラマホテル1Fで朝ご飯とする。
(Today Special)チン風ヌードル
サモサとモズク(?)かき揚げ
八宝菜もどき
ダールもどき
ライムジュース,チャイニーズティー 500
 正解でした。色んな意味で。
①   ②
③ ④[柱]⑤(入口)
⑥⑦⑧⑨

①食パン。オーブン付。ジャム,バター有。
②ジュースバー。オレンジ,ライム他
③中華粥
④チャイニーズティー,インディアンティー,リプトンティー,コーヒー
⑤フルーツバー。バナナ,みかんと,なぜか厚焼き卵。
⑥おかず類。八宝菜もどき,焼きそば,目玉焼き,ポテト。
⑦チン風ヌードル。各種薬味(バクチー,ナッツ,野菜のみじん切り)とたれ(ナムブリック,ニンニク醤油,赤い辛味)。
⑧ダルもどき,「ベジタブルフライドライス」
⑨「インディアンフード」(カレーとナン,チャパティ,イードゥリ,プリー)
 スゴい国際色。コンチネンタルにアメリカ,印,中にチンまで入ってる。
 でもってどれも確かに美味い。でもってミャンマー風にブッ飛んでもいる。チン風ヌードルもスパイシーかつ香草味を練り込んだ素麺という考え及ばぬ味。
 八宝菜もダールもちょっと違うだろ…というガラパゴス的な「もどき」ながら(多分ナンプラー味。ダールはモヒンガーになりかけ)これはこれで美味い。モズク(のはずはないけど沖縄のに似てた)は美味くて中国茶のアテにお代わりしてしまった。
 唯一欠けてるのは緬甸系。どうも彼ら,緬甸土着の飯にあまりプライドを持ってはいないようです。少なくともあまり外人に自慢するものじゃないと思ってるような気がする。

 タクで空港に移動。
 車窓から昨日日本語誌面で見たスーパーホテルを発見。見かけはチャチいけど高層とロゴは確かにアレ。
 11時丁度にチェックイン。手荷物料金別途は予想したけど…カウンターは融通利かなそうなオバハン。まず「手荷物が重い。2つに分けろ」とのたまう。2つ分料金取るのかと思いきや,分けて出すと「預けるな。機内持ち込みにしろ」とご託宣。…じゃあ何で分けさせたんだ?既に入口でX線チェックまでしただろ?挙げ句「パスポートを大事にしろ」とかへらへらしながら言い出すし,完全に小役人ワールドに入ってる。
 ベトナムやインドで感じた植民地譲りの煮ても焼いても食えない官僚主義の腐臭。
 11時15分。イミグレもとんでもなく遅い。外人列は3列のみ。
 そもそもこの空港自体が馬鹿でかい割に機能は区域割も人的システムも途方もなく劣悪。
 この国のシステムはとんでもなく絶望的な隘路にハマり込んでる。庶民個人はあれだけ健全な一方で──おそらく反面で理路整然たる強引さ,厳然さを欠くが故に──,ぶじゅぶしゅに腐り切った部分も抱え込んでしまってる。
 考えてみれば,民主勢力がやっと政権を得ても,この国の将来はとても薔薇色どころではない。憲法改正,義務教育施行,国内武装勢力も含む地方自治,対中・北朝関係…終戦後の日本より解決すべき難題は何十倍も山積み。いやそれどころか,独立時よりさらに腐敗とリスクが増えてしまった状況からの出発なんである。
 これに対話と非暴力で挑もうとする者たちは…倫理的に,技術的に,また心理的にもスゴいと思う。──よくも「えーいもう全部ぶち壊してしまえ!!」という気にならないものだ。
 とかダウンモードに入ってたら,ボーディングパスの貰い損ねをしてたらしい。それはまあうっかりだけど,他の国なら放送か直接探すかするんじゃね?
 イミグレに2回並んで計半刻
 やっぱりもう一度あったよX線
 時計をば半時進めてはや3時
 とか苛立ち紛れに何句か詠んでおりまする間にドンムアン空港帰着。
 えっと?ここから市内へ行く方法をもう忘れてしまってました。
 が,車止まりをうろつくうちにA1のバスを見つけました。ルンビニー行きで途中ポロンチットに止まる。30B。これだな。
 サブ空港になったドンムアンは呆気にとられるほど楽勝。イミグレも2人しか並んでないし,両替もガラガラ。A1は10分でMoChitに着いて…近い将来ドンムアンからBTSで直行になるはず。これは,中国経由でこっちに着く便が使いやすいかも。
 …と既に次を考えてますが,しばらくは我慢したい。そう…少なくとも3年は我慢してから訪ねたら,緬甸国の壮大で高邁なる新生の行方が見えるはずです。
 その危なっかしさはもう語るまい。それが成った時のヤンゴンは,シンガポールやニューヨーク並みのものすごく面白い街になってる。
 それはもう今回確信できてます。

 なぜか韓国飯が食いたくてたまらなくなってた。18時丁度に東[小台] Tong Eに入る。
コリコムタン500
 凄まじい満足感に満たされる…。
 初めて,自分の体内が緬甸料理に「いやいや」をしてたことに気付く。面白かったんだけど,臓腑は明らかに東アジア飯を望んでいたわけで。だからおそらく,今朝の八宝菜もどきがあれだけうまかったわけで。
 中国ではついぞ感じなかった感覚に,自分でも驚いた。
 旅行中,たまには東アジア飯を食うべきだ。そうしないと原点が分からなくなる。自分の舌の根っこは東アジアから生えてることを,ひょっとしたら初めて実感しました。これは…今日は和食か洋食でまとめようかな。