が,無軌道なわしの食生活にまず必要なスキル。
今までカロリーなんて数字を気にしたこともなかったもんで,これは全く新鮮な学習でした。
何もしないで,ただ生存するためだけに必要なエネルギーを基礎代謝って言うんだってさ。性別や年齢でいろいろ違ってややこしいらしいけど,成人男性でそれは1500kcal強らしい。
初めの数日,コンビニでありとあらゆる食品の裏をひっくり返した。定員さん,さぞ怪しがったに違いない。
見る度に途方にくれた。…たいていの弁当は700から900前後もするぞ!これまでわしが定番でヒョイヒョイ買ってたトンカツ弁当やらチキン南蛮弁当やらになると4桁のものまで…
わしはこれまで一体,日に何kcalとってたの?
「今日も疲れたよう」という日にはこの類いを2つ,「ああもうやってられへんワ!!」てな夜は,3つ食ってた。徹夜仕事の後,吉野家の牛丼特盛を3つかきこんだ後の眠りを,最高に尊んできたんである。
HPで見ると,吉野家牛丼特盛3つ,締めて2820kcal也。
既定カロリーのほぼ倍量じゃねーか?!
つまり,こういう高カロリーでかろうじて維持されてきたのが136kgの体重であったらしい。
それを1日1500kcal?──死ぬんとちゃうか?
しかし,ちょっと考えたら,死ななくてもいいことに当然気づきました。
どんなおデブだって,カロリーで満腹してる訳じゃない。常識的には量で満腹してるのであって,少量で高カロリーの食い物だからたくさん食べてしまうんだ。
加えて,胃袋というのは,厳密には単に量で満足してる訳ではないらしい。ミネラルやビタミンといった質で「食いごたえ」を感じてるという。今までと同種の食い物で1500をクリアする必要はないのだ。
知恵を出して行こう。
けどさ~。一定の量があって食いごたえがあり,しかもローカロリーなんて,そんな都合のいい食い物が,手ごろに転がってるのかよ?
これが,ちょっと探してみると結構転がってるのである。
まずはまったのが,お粥。レトルトならかなりの種類のものが店頭に並んでる。昨年台湾ではまったばかりのわしには,貧相どころか高級な食い物に感じられた。普通のレトルトで100kcal前後。これにカレーとかシチューをかけても400はいかないし,キムチとかビビンバをまぜると,食いきれないほどの大盛りでも300位だ。
卵飯。普通盛りで400程度。
コンビニおでん。店頭のメニューにカロリーが表示してあるが,大根や白滝などを中心に用心して選べば,200から多くても300で8つ買える。8つというのは,コンビニのおでん用大容器がいっぱいになる量。もう満腹ッス。
そして,『デブ』にも書いてあった豆乳と野菜ジュースのセット。「えっ!?液体だけ?」と言われそうだけど,飲んでみると結構満足感あり。ものの本ではこれを混ぜて飲めとあったが,わしはどちらも好きなので,200ccのバックを別々に頂くのを朝食のメジャーにした。200から,製品によっては150くらいで済んじゃう優れもの!
こーゆーローカロ食って結構満足できる。しかも1500kcalなら3食中1食で十分。
昼飯の定番は,職場の近所の中華料理屋,インドカレー屋,そしてお好み焼き屋。高カロリーっぽい印象でしょ?さらば愛しのカレーチャーハンよ,麗しきキーマカリーよ,そして魅惑のイカそばチーズねぎかけよ…と決別の涙をそっと拭い新たなる戦いに挑む古代進であった。
しかし,ここまで盛り上がった後で何ですが,今現在もこの3店にはお世話になってます。どのメニューもせいぜい600~750。夕食に最低500は残せるのよ。
ついでに,朝10時ごろに職場に回って売ってくる牛乳200ccも止めてない。137kcalだが豆乳・野菜ジュースと合わせれば,何となく栄養バランス良さそうじゃん?
一番気をつけたのは,実はこの点。過去の減量体験では,いつも体が,そして何より精神がガタガタになった。痩せはしても,そんなことを一生続けれるはすもなく,激しいリバウンドにつながり,それがまた体と精神をボロボロにするんである。
必要な栄養はちゃんと摂って健康に減量したかった。一時的に痩せるならどうでもいいが,▲70kgを痩せ続けるのは体にかなりの負担をかけるはずで,途中でへばらんためには,必要な栄養とカロリーはガッチリ摂っておくのが正攻法のはず。1500kcalぴったりが理想と考えました。
だから,1500にちょっと届かないときのために,小分けしたタイプの菓子を卓に常備。キットカットとかポテチとかに,この時ばかりはありつく!
逆に1500を越えてしまった場合,オーバー分を「負債」として算入し,翌日以降で清算。
わしは大酒飲みの上,アルコールと一緒に他人の倍は食う。そういう場合でも,まあ1000程度のもんだ。1週間もありゃ「負債」は清算可能。