本伝03STEP25:歩いて痩せるわけがねえ!!

 119日目 
▲30.0kg(100+6.0kg)
▲30kg

ってことが何で分からんかのー?
 運動以外の半身浴なんかの血行改善法も同じだけど,それだけやって痩せるってダイエット法が何でまかり通っちゃうのか不思議でたまらん。
 さすがに▲1/4が近づいてくると,ポツポツ「痩せた?」と気付かれるようになった。しかし,次に出てくる質問が半分以上これなのに驚いてます。
 「毎日歩いてんの?」
 確かに歩いてる。通勤の片道30分歩きはしてるよ。
 だけどそれは痩せた原因じゃなく,痩せた結果です。体が軽いからつい動いちゃえ,ただそれだけ。──もちろん,減量で死にたくないからカラダの機能をキープしたい,それと筋肉側のニーズを高めることで脂肪を落とし易くする,いわゆる痩せやすいカラダにするって目的はある。
 だけど,基本的には元々好きだから歩いてるだけ。歩くことは神聖な行為っていう信仰から,万歩計も拒絶してる。
 歩くことも含め,運動したらそりゃカロリーの消費は増えるでしょーよ。だからエネルギー収支の支出が収入より多くなって痩せる?──そんなわけないじゃん!自動車のガソリンと勘違いしてんじゃないの?
 さて問題。動力機械と生物の違いは何?「生きてる」ってのは現状を維持しようとする仕組み,いわゆる恒常性(ホメオスタシス)が働いてるってこと。エネルギー収支のプラスマイナスが体重やサイズに直結しない,つまりピザを死ぬほど食べてもそれが全部体重増につながらない。
 体重グラフのラインを見てるとスゴく実感できる。カラダは生きている!1500kcalという収入は変わらないのに,体重のラインは下がっては止まり,時には増えてみたりして,カラダを現状で止めようとあがき続けるのです。
 歩くだけでも一時は痩せるかもしれん。読んだ本で見ると1日1万歩歩いたら痩せるんだって?それは大体1時間半の歩きに相当する。
 しかし,その運動量を元に戻した途端,カラダは元の水準を取り戻そうと逆襲のシァアになる。つまりリバウンドだわな。
 万歩計つけて必死に歩いてるオジサマたちのほとんどが,産業医に「肝機能の数字が高いから歩いたほーが」なんてお告げに従順に渋々歩いてるみたい。でも,歩くのが好きでもないのに,そんなの一生続けられるわけないじゃん!1週間も続かないことが普通じゃない?で――止めた途端にリバウンド。さらに痩せにくく,さらに不健康なお身体を手に入れて,翌年の定検に怯える。
 繰り返すけど,運動は痩せる方法なんかじゃありません。栄養学よりはスポーツ医学はいくらか確実な学問だけど,どこにも運動で痩せるなんて書いてあるんだよ!

 結局,減量のメインツールは食事のマネジメント。つまり,収入を基礎代謝レベルに収めること。
 その方が支出を増やすのよりはるかに数値管理しやすく,はるかに楽です。
 楽ってことは続けられるってこと。
 続けられるってことはリバウンドしないってこと。
 リバウンドしないってことが,つまり痩せ続けられるってことなのです。
 どんだけシステムに飼いならされたサラリーマンでも,カラダは反抗期の子どもです。1%でも生き残る可能性の高い状態──つまり肥満体を目指す。脳の意図に関わりなくです。実に逞しいことじゃないッスか!
 アナタのカラダは,アナタがいくら痩せようと恋い焦がれてるかに関わらず,生存確率を高めようと太ろうとする。ちょっと運動したり体に良い食品食べたくらいで,「ハイおっしゃる通りに痩せまする」と引き下がるほど文明人じゃあない。隙があれば襲いかかってくる(リバウンドする)ほど野蛮人なのです!
 それを,自動車のガソリンと同じ程度の収支計算で管理しようとするのは,完全に実態を見失ってる。反抗期の子ども以上に長~く付き合う覚悟が必要です。
 問題なのは,飢えの時代に形成された僕らのカラダは,「太り過ぎても死にやすくなる」ってことを理解してないってこと。食品流通システムはそこにつけ込んできてる。だから,そこは脳が,つまり僕らの意志がマネジメントしていくしかない。
 そういう構図だから,このマネジメントの必要性に基本的には終わりはありません。てことは,長~く続けられる,つまり楽な方法を選択するしかない。
 その方法はカロリー管理しかない。
 実は,今走りたくてしょうがない。体が動くのが嬉しくてしょうがないんで,階段ダッシュとかをついやってしまう。しかしそれはできるだけ自粛してる。
 一生続ける覚悟が全くないからです。
 暴落中の体重をケアする手段は,いくつかとってます。──繰り返しだけど,痩せる方法じゃないから誤解しないでね。減量で死なないようにというまじないみたいなもんで,効果も定かじゃない。
 まず,お酢。カラダの活性には評判通りいいみたい。どんどん美味く感じてるってのは,カラダが欲してるってことなんでしょう。
 同じよな理由で,ウコンとマルチミネラルのサプリは1日1粒ずつ飲むよにしてる。
 水を飲む。『デブ』に習って1日2リットル。仕事中に午前と午後に500ccずつ,夜は風呂に入りながらやはり1本。あと500ccは食事の時に多目に水を飲むくらいで2リットル。──これは血行を良くする目的。
 風呂に入りながらというのはいわゆる半身浴で,これも血行改善のため。て言うと感じいいけど,うちの風呂はお湯が糸みたいにしか出なくて,浸かれるほど貯めるのに2時間かかるのよ。その時間調整で入ってるだけだけど…
 栄養面のフォローは,朝飯がわりの豆乳と野菜ジュース。10時位に職場へ配達してくれるミルク。1500kcalに足らない時になるだけ摂るようにしてる肉と卵。その他,ノンカロリータイプのお酢を1日200cc位だろか,飲むよにしてる。
 白状すると…実は最初飲んでたお酢が1リットル250kcal以上あったことに,2ヵ月位経ってから気づいた。エエッ!お酢ってカロリーあるのかよ!調べると…普通の黒酢なんかは結構なカロリーがある。「ダイエットタイプ」とか表示のあるやつはノンカロリーのものもあるけど。(最近はカロリーなしのブドウ酢にした)
 ──なので,最初の2ヵ月は1550~1600kcalは摂ってた計算になる。結果的に段階踏んでカロリーダウンできたのかもしれんけど。
 どうもこのお酢は評判通り減量パワーとしては効くみたいです。しばらく飲むのをサボって体重が停滞した後,飲むのを再開した途端下降再開ってことが何回かありました。──130kg代の頃からお酢は飲んでたから,やっぱりコレだけで痩せるってもんじゃなく減量のサポートにってことみたいだけど。
 以上,多少はダイエット的な取組みを挙げてみた。直接の効果は期待してない。おまじない程度にしかあてにはしてない。
 これらの役目は,減量に抵抗するカラダに揺さぶりかけることだと思ってます。頑強な恒常性にちょっとフェイントみたいな。
 だから基本的には,食事のマネジメントやってるだけのわしであります。