ってことになるんかな?と最近思い始めてます。
RMとは!?リバプール・ミュージックの略ってのは嘘,リスクマネジメントです。
実は半身浴中の時間潰しに,仕事でかじってる個人情報保護の勉強をしてて,ついでに個人情報保護士の資格も取っちゃえ!ってことで試験勉強してたら,リスク分析の知識が出てきたのね。
減量の主人公はレプチン(ホルモン)。わしの意志は間接的にしか関われないって話は既に書いた。じゃあ間接的にどう関わってるの?
この関わり方を上手く言えずにもどかしく思ってたんだけど──要するにレプチン君の減量作業を,現代の食文化が繰り出す色んな肥満リスクから防御してやるってことなんじゃない?と思い始めたわけ。
難しい話じゃない。人間は大抵の時代には痩せてた。つまり自然状態で放っときゃ痩せるはず。にもかかわらず,現代の食文化は自然には有り得ない肥満の材料,つまり脅威をたくさん提供してくれる。そして,現代人の側はそれらから身を守る武装をしてないという意味で,脆弱性を抱えてる。だから,肥満というリスクが発生する。
減量に際して,意志の側に出来ることはこのリスクを回避・軽減するだけ。それだけで十分なのです!後はレプチン君に任せてやれば勝手に減量してくれる。
リスクマネジメントで最初にやることはリスクの対象を抽出すること。
リスクは攻撃サイドの脅威と攻撃を受けるサイドの脆弱性のセットなんで,まず脅威を列挙してみましょ。
①ジャンクフードと添加物
②過剰な主食
③フードファディズム食
④微量栄養素を除去した食材
⑤低カロリー食
今の知識ではこの5つが思い浮かぶ。
各々何がヤバいのかは大体既述してるけど,簡単に繰り返すと──
①は要するに調理の技術なしに安易に味をよくするために油や衣,とろみや砂糖を使い,結果的に高カロリーになってしまってる食品。カロリーの高さの割にほどほどにしか美味くはない。
②は貧しくて専ら主食でカロリーを摂取してた時代の名残。日の丸弁当では普通は満足度が低い。おかずで満足したいなら,いくら栄養的に優れてるとはいえ,高カロリーのご飯は1食におにぎり程度の量でいい。日本は米文化圏でもかなりご飯の比率が高い。
③は痩せれる健康になるとある食品だけを食べ続けること。完全食というものはない。多種の食品を食べないと微量栄養素が必ず欠如し,食欲が過敏になる。
④は杯芽を除去した白米や精製小麦粉。安いからとバラ肉ばかり買い,美味いからとカルビばかり食べるのも同じ。③と同じく微量栄養素が欠如する。
何で脅威なの?って言われそうなのが⑤だけど,わしは今後さらに減量上の脅威になってくると思う。次章で詳述します。
脅威に対し,我々減量チャレンジャーが持つ脆弱性は何か?
無知。これに尽きる。あえて言うなら,③⑤に関しては騙され易さを追加してもいい。──けれどそれじゃ身も蓋もないから別の方法で考えましょ。
リスクは次の2つの係数の積によっても算定される。
a 発生確率
b 被害の大きさ
この2つをX軸とY軸にとったグラフ上に①から⑤までをプロットするとこんな感じになります。
(おっと!ダイエット遊記初のグラフ登場!)
発高↑ ②主食
生 ┃ ①ジャンク
確 ┃ ④微量
率 ┃ ⑤?低カロ ③FF
低┗━━━━━━━→
少 大
被害の大きさ
①はカロリー面で,③は未知のものも含めた栄養の摂取バランスの面で減量を阻害するリスクが大きい。③④は①②ほど日常生活上遭遇する可能性は高くない。⑤はとりあえずリスク・頻度とも低く設定しとくけど今後は頻度が高くなってくるだろう。って感じです。
リスクのプロファイルはこんなとこにして,さていよいよ対処方法を考えましょ。
一般にリスクの大きさと頻度によって対処方法は次のように考えればよい。
発高↑ 減少 回避
生 ┃
確 ┃ 保有 移転
率低┗━━━━━━━→
少 大
被害の大きさ
金銭的に言うと,回避はとにかく起こらないようにする。減少は起こっても被害が小さくなるようにする。移転はめったにないんだから保険だけかけとく。保有はモニターは続けるけど受け入れる。って意味。
これを①~⑤に当てはめると──
まず①のジャンクフード。これは原則口にしない。食べる場合でもカロリーを気にして厳重管理。例えば,本当に美味いトンカツしか食べない,食べた時にはカロリー分を他でかっきり減らすとか。
②の米食は量を減らす。食べる場合はその分副食を減らす。日本のコンビニ弁当の主食-副食のバランスに比べ,主食の割合を半分から2/3程度に落とす。「1年中米だけたらふく食ってたい!」って人はあまりいないはず。美食したいのはおかずの方でしょ?
③のフードファティズム食は,他の食べ物を多様にする。わしも毎朝豆乳飲んでるけど,いくら栄養的に優れてても他の食べ物も食わなきゃダメ。昼と夜には大豆以外をたっぷり摂る。
④の微量栄養素の少ない食べ物。杯芽抜きの白米がメジャーになるのは増え過ぎた人口を食わすために生産・流通上仕方ない。「増え過ぎたなら減らせばいいんです」(L ChangTheWarld)とバイオテロを計画する人を除き基本的に受け入れるしかない。玄米や全粒粉パンにこだわるのは,地球様に対し不遜な行為。リスクは微量栄養素が足りないためにカロリー十分なのに満腹しないことだけど,大豆や野菜の摂取でカバーするしかない。
最後に⑤の低カロリー食。減量の戦術上は有用なものだから,つい安易に手が伸びる。とりあえず受け入れとしとくけど,次章に書くように今後の展開は怖い。カロリー計算上許す限り摂らないことにしといた方が無難。
ダイエットっていうと,何もかも食べない,あるいは何かの食品群を絶対食べない(逆にそれしか食べない)という「回避」の方法だけってのがほとんど。でもこう見てくと,そういうのがRM上いかに稚拙か分かるでしょ?
人体は自動車とちゃう!もっとはるかに複雑な系でっせ。
軍事で言えば,意志はロジスティック(兵たんなど戦略),つまり後方支援役で,戦闘役はレプチン君たち。だからこそ戦略サイドが狡猾じゃないと実戦部隊の努力は水の泡になる!
いわゆるダイエットって,戦略どころかゴールすら設定せずに「撃ちてし止まむ」で兵士にひたすら精神戦を強いた旧日本軍の大本営と同質じゃねーか!レプチン君たち泣いてるぞ!
ここでのリスクアセスメントは,家庭環境や年齢,性別,個人の嗜好で違う。だから,自分にとっての肥満リスクが具体的に何で,それにどう対処するのか,似た方法で冷静に分析してみてね。
現代社会に飼育されないために。