本伝05章[Step45]時間がないアナタの食卓

 199日目 
▲47.2kg(半減+20.8kg)
▲50kg目前

は食のリスクから守れるか?!っちゅう切実な問題に迫ってみたいのである!
 減量戦前半のこれまでは,ハッキリ言って暇だったのです。暇であると同時に肥満であったのです。肥満であると同時に暇…もういいって。
 それが4月からはその暇がなくなった。それでも痩せられるのか?あと20kg攻めれるのか?という問題です。
 一般に日本人は忙しい。だから食卓を疎かにせざるを得ない。わしも減量までは早食いを美風と見てきたとこがあるし,実際に早食いでした。
 映画「ウォール街」で株式投資のビッグネームのゴードン・ゲッコーが電話に怒鳴る。「昼飯?そんなもん食ってる奴はアホだ!」
 しかし,現代の肥満リスクの遠因が時代のスピード感にあるのもまた明確。
「アホ」なスローライフは,減量のための食卓改善には必要な環境なのです。
 言い方を変えれば「現代人は食卓のリスクを回避できるのか?」という問題になる。

 結論から行きましょう。根本的な肥満リスクの除去,つまり食卓改善には,少なくとも初期段階では時間が必要です。
 カロリー管理自体には時間は取らない。けど,食卓を楽しめる舌を作るためには,まず食卓に時間的余裕が要る。よく噛んでよく味わわなければいけないからです。時間に換算してこれに毎食10分,計プラス30分。
 次に,1500kcalで満足感を得,なおかつ食卓の大切さを理解するには,ある程度自炊した方がいい。毎食じゃなくても週に2~3回は炊事場に立つべき。しかし,奥様方はよく知ってるだろけど,旦那が意識するよりはるかに炊事ってのは手間がかかるもの。平均プラス30分と見ておこう。
 さらに良く減量するための血行促進と筋肉維持のための行為がある。ウォーキングと半身浴です。前者が往復1時間。後者が最低30分。
 最後に,夕食を就寝より2~3時間前に摂る必要がある。栄養吸収の活動中は睡眠は浅くなりがちとされるし,何より大腸を悪くしてしまう。減量という重労働中のカラダには
コレはきつい。特に消化器系の調子が悪いと排泄がスムーズでなくなるから,減量には障害になる。だから寝るまで最低2時間はあった方がいい。
 まとめると──最後の2時間に半身浴の時間を含めるとしても,計3時間半は投資しなくちゃ減量環境は万全じゃない。仕事の終わりから寝るまでだと,3時間。
 仮に7時起きで出勤するとすれば,6時間寝るなら夜1時にベッドに入るとして,10時には帰宅しないといかん。通勤時間の長い大都市域のサラリーマンだとさらにキツくなる。
 だからって睡眠時間を削ると,疲れるのみならずやはりカラダの減量活動を阻害する。
 帰宅後3時間。けども,この時間がキープできない人が多いのも,また今の日本の現実です。
 しかし,減量は最低でも最初だけはこの3時間が取るのがベター。カラダがベクトルを変え,舌が組み変わるのにそれくらいの時間は必要だと思います。
 期間にして最低3ヵ月,やや仕事が多忙じゃない時期を見つけましょう。そのくらいなら大抵のサラリーマンなら何とかなるはずです。

 では,カラダが燃えやすくなり舌が鋭くなってきた中盤戦以降は?──つまり今のわしの状態です。
 まず食事。朝食と昼食は普通でいい。

 問題は夕食。寝る2~3時間前に食べるためには,職場をちょっと抜けて食べるしかない。自炊はできないから,コンビニで残りカロリー数に応じた食事を取れないといけない。200~300kcalの単品を組み合わせる。主食はおにぎり程度。
 ウォーキング。これはカットできない。往復1時間を何とか死守すべき。
 半身浴は,通勤ルートの銭湯で。途中の水分補給は,ペットボトルを買っておいて脱衣場に置いとく。途中で一度脱衣場に出てガブガブ飲んでからまた入浴すればいい。──番台はちょい奇異な目で見るけど。
 もちろん,一人暮らしでなきゃ帰宅までに湯船を作ってもらえば問題ない。
 これで,往路のウォーキング30分と夕食時間15分を除けば,復路のウォーキングと半身浴の計1時間を寝る前に確保すればいい。先ほどの1時就寝の例なら,12時までは仕事できる。
 銭湯の時間が合わない場合──わしの通う銭湯も12時まで──は,その分朝に労働時間を作ればいい。
 くどいけど,これは中盤戦以降。初盤でやってもカラダがついていけなくなるし,何より舌が満足せず空腹ストレスが強まり挫折の原因になる。
 徹夜続きじゃない限り,中盤以降は何とかなるのです!