本伝06章[Step57]続・食卓十牛図

 228日目 
▲52.0kg(半減+16.0kg)
▲4割真近!

を引き続きお届けいたしまする。何つっても,この後半のイメージを確認するのが本来の目的なわけで…十牛図のスゲえとこはこの後半なのよね!

⑥騎牛帰家
 牛に乗っかり,家に帰っていく。
 う~ん深い!「家」ってのは,減量では目標体重でしょう。すっかり味方になってしまった牛(自分の食生活)の背に揺られて,目標体重へと近づいていくって感じ。
 十牛図のマンガでは,牛に乗った少年は横笛を吹いてます。もう何もしなくても,牛は自分で勝手に家に向かってくれる。少年は時々方向をチェックする程度で,基本的には何もすることはない。
 今のわしのステップは,大体この辺だろと思う。食欲も満足してる。舌も完全に変わった。新陳代謝も良くなった。
結果,特に工夫することもなくなった。
 ただし!十牛図はまだ4段階も残ってる。50kgだからってテメエいい気になんなよ!である。禅でも,ここで止まってしまうと「悟り臭い」だけの鼻持ちならない坊主とされる。──では,この先何が必要なのか?

⑦忘牛存人
 牛は忘れられて人だけが残る。
 おそらく──意識せずに痩せた食生活ができるって感じなんでしょう。
 今の劇的な舌の変化が終わって,何らかの状態で落ち着き,その時の食生活が目標体重68kgを維持できるものなら,それが「忘牛」なんだろな。日常の他の動作と同じ自然な行為になってしまう。
 ただやはり,今まだ──わしにはよくわかりません。この舌の変化が,減量完成後の状態を維持できるところで丁度止まってくれるなんて,ホントにそんな御都合主義に物事が運ぶの?何でそこで止まるんだ?
 この辺がこれからのお楽しみッスね!
 まあ──そういう方向に舌もカラダ(の新陳代謝)も変化してることは確かだから,それに満足するしかないんでしょな。
 しかしながら,何度か紹介したように,減量成功の確率5%に対し,リバウンドせずに減量後の体重を維持できる確率は10%(全体の0.5%)。
減量よりは難易度は低いとはいえ,減量後の体重の安定も一般的には減量に準ずる難易度の作業であることは認識しておくべきです。

⑧人牛倶忘
 人も牛も忘れられてしまう。
 …? もう想像もつかない。
 つかないけど,「人」が減量主体,つまり「痩せたい」とか「減量後体重を維持したい」という意図だと想定すれば,要するに体重が意識されなくなる段階ってことになる。
 わしは体重半減後も1年は定期的に体重チェックをしていくつもり。先に書いたように,リバウンドの可能性は一般的にはかなり高いからです。少なくとも小規模なリバウンドは何回か経験すると思う。
 リバウンドしない状態が一定期間続いて,体重図るのを忘れてしまうよな時期が来たら,この段階なんだろなとぼんやり思う。

⑨返本還源
 源に還る。
 十牛図のマンガでは,木の枝とそこに咲く花が描かれている。
 元々,近代以前はダイエットなんて貴族の贅沢。庶民は皆飢え,生命維持のために安く高カロリーな食べ物をひたすら求めたわけです。
 そもそも肥満の根本原因は,カラダがカロリー過剰に対処する機能を備えてないから。生命の歴史上そんな状態が恒常化することなんて有り得なかった。
 ここで連想せざるを得ないのは,STEP28ダイエットは絶対に失敗する?で紹介したレプチン君です。リバウンドは医学界では「体重のセットポイント説」で説明されてて,これによるとレプチンというホルモンは一度到達してた体重をいつまでも忘れず,回復のチャンスを狙い続ける。
 医学の常識に反し,現代の食環境下でもリバウンドを抑止する機能をカラダが持つなら,この段階に達したと言えるんだろか?
 しかし,そんなこと可能なのか?
※後日談:半減10か月経過段階で,大体こんな感じかな…って状態になりました。

⑩入てん垂手
 世間に入り人々を救う。
 ⑨まで書いて,改めて思い至った。体重半減プロジェクトは,今からの段階こそが未知の領域だってことに!
 失敗しても成功しても,このHPで経過報告していきます。だから,特に研究者やダイエット知識豊富な方──成功したら,学問的にどう説明できるのか,是非ご意見を。

 さて最後に。十牛「図」ってからにはやっぱマンガがなけりゃ恰好悪いよな…マンガを書いてくれる高潔な同志を熱烈募集中だ!!