本伝06章[Step60]夏の日はMサイズを買いに

 242日目 
▲54.4kg(半減+13.6kg)
▲4割到達!

行かねばならなくなったのです。
 8ヵ月前に着てたTシャツは3L。
 「えっ?そんなサイズあんの?」メタボった経験のない方はそう思われるかも知れんが,そりゃLLがあるんだから3Lも4Lもあるわけよ。大きなデパートで「キングサイズ」などの気を使った表現のコーナーがあったら行ってみて。人生何事も経験。5Lまではあるよ。──てことは日本では150kg位までは普通に生息できそうだな。
 「L」の次に何の数字が来るか?がわしにとっての洋服のサイズの尺度だったわけ。なのに──今日はちょっとパニクってしまった。
 …LサイズのTシャツがだぶだぶになってきた!!おいおい,これから何を着りゃいいの?
 当然Mサイズは「ミドルサイズ」なわけで,
要するに「標準」てだけのこと。それを着りゃいいだけなんだけど,Lサイズで過ごした時間が長過ぎたもんだから感覚が受け入れるのを躊躇してるらしい。

 8合目に到着した。残りはあと1割,▲13.6kg。
 240日目を過ぎた。最初の80日で▲20.5kg。次の80日が▲15.5kgと順調に減速したけど,その後の80日は▲15.8kgと落ちてない。
 もう体重半減到着に疑いは持ってない。むしろ問題はいつかという点。このままだと次の80日で着いてしまう。あと3ヵ月,トータル11カ月で▲68kgの完走となる。
 早過ぎる。最低4ヵ月位に伸ばさなあかん。もう10日に1kg位で十分。──なぜって…焦点は成功率1/20の減量ではもはやなく,成功率1/10の減量体重の維持だからです。
 酢の飲用を止めようと思う。風呂は一生入るだろけど,一生酢を飲むわけにはいかない。新陳代謝はもう十分改善されたはず。ウォーキングと半身浴で現状維持以上のことは可能だろ。
 その代わり,舌を磨くことにより意を用いるべき。結局これが着地後の安定感の鍵になる。絶品グルメで舌の経験値をもっともっと高めたい。

 さて,減量中のカラダに話を戻そう。
 だぶついてたお肉のかなりの部分が落ちてきた。つまんだ感じでまだ残ってるかなて部位は尻と股,それに胸か。
 中味に比べ,皮膚は簡単に収縮できんもんらしい。お肉の落ちた部位にはへしゃげた風船のよな弛みが残る。ただ新陳代謝が上手く行ってるのか,この弛みも徐々に消える傾向。急激な収縮の跡らしきひび割れがミミズ腫れのよに皮膚の各所に現れ,やがて消えていく。
 余分なお肉が落ちる変化はこんな感じみたい。まず感触がふにゃふにゃになる。その後,どこかから──おそらくは汗や尿として一気に流れ出て萎んでいく。空気の抜けた風船のように,皮膚だけが弛みとなって残り,その後慌てたように皮膚も収縮していく。慌てたからかミミズ腫れが残る。そして皮膚が安定するに従って徐々に消えてく。
 ゴルゴじゃないけど,そういう歴戦の跡が皮膚のあちこちに残ってるのが今の状態。特に太ももから腹の辺り。
 カロリー管理だけで痩せちゃうと,この皮膚の弛みが治らず,最悪の場合は整形手術せにゃならん場合もあるらしい。皮膚が活発に新生してくために,新陳代謝の促進には意を払う必要がある。

 とにかく上半身はMサイズの容積になった。──まだちょっとキツいけど。

 調子に乗ってスーツのズボンを買いに。GWにタイで買いこんだ時はきつめだったズボンが既にユルユルだから,そろそろかなと予感してたら──やはり!メタボ検診のエセ基準=腹囲85cmのズボンがジャストフィット!──訂正:ややキツいけど…まあ履ける。
 減量前のウェストは大威張りで117cm!てことは▲32cmの約3割減,直径にして約2割減。ウェスト85cmって目標体重辺りでようやくかと予想したけど結構呆気なかった。つまらん…ほんの一瞬だけお前ごときをかいかぶった!(シァア談)
 要するに上半身は平均,下半身は危険域脱出っていう段階ね。
 まさかSサイズにはならんだろから,もう服を買い始めて大丈夫。ただ,下半身はも少し落ちるだろからキツ目のを買おう。
 そういう目でウィンドウショッピングしてみたら,驚くほど買える服の幅が広がったことに気付いた。値段もはるかに安い。──そりゃそーだ,購入層の数が違うんだから。スーツのオーダーメイドに1着6万以上してたのが悪夢に思える。
 その分はグルメにあてよう。上手い食いもんは唯一の舌の教材。金に糸目はつけない!
 しかし今さらだけどさ…デブって実感以上に高くつく道楽だったのね…