の突風が体内を駆けぬける!
困ったもんだ。酢の飲用を止めたのに減量スピードはそれほど衰えてくれん。70kg代に突入し,残り10kgラインが近づいてきちまった。
減量を始めるのは簡単だったんだと今になってつくづく思う。『デブ』にあるよなカロリー管理だけで10kgでも20kgでもカラダは勝手に痩せる。
けど,減量のベクトルを維持するには代謝の促進が不可欠。わしの場合,ウォーキングや半身浴,水分補給に酢の飲用,足ツボ。最初はカロリー管理による減量の触媒です。けど,減量はカラダにとって革命的なリストラ。代謝を良くしないと岡田さんのよにカラダに危機感を感じさせてしまう。減量挫折の多くはこれだろう。
さらにその先,目標体重への安定着地のためには,確実な食感を身に付ける必要があるって文脈で,戦場の性格は変化してくわけだけど──この章はメシの話ばかりになっちゃったからたまには代謝のことも書こうね。
逆に現段階の食感育成のためにも,代謝促進は重要。
脳──正確には大脳皮質第二次味覚野は,舌の味蕾からの情報が入力される第一次味覚野だけじゃなく,その他多様な情報を総合判断して食感を感覚・記憶する。だから,代謝が促進されてる時はその味を美味いと感じる。
つまり,代謝促進の過程にある時期が最も食感を磨ける!
この文脈では,最早体重の減少は関係ない。代謝促進が進んでる過程にあることが大切。
けど,代謝を良くする行為を目標体重到達後に止めちゃうと,カロリー管理を止める以上にリバウンドを誘発すると思う。お酢も半身浴も味ツボも水分補給も,一生この水準で続けるのは無理。
唯一確実に一生続けられるのがウォーキングなわけ!
すぐ歩いちゃうからあんまり乗らなくなったけど──たまに原チャリに乗ると調子がすこぶる快調。前にはなかった加速と安定性をハッキリ感じる。
当然です!積載量が半減すりゃ安定も加速もするわな。
ウォーキングでも同じことが言える。
とにかく,歩くスピードが速くなった。大抵の人はグイグイ追い抜いちゃう。
大威張りで言うけど,わしは短足!そんなに人より速く足を動かしちゃいないのに,何でこんなに速足なんだ?
そう思って,自分の足の動きに注意してみた。減量前とは何かが明らかに違うはず。
気付いたのは──まず足を出す時。骨盤がグリンと前に出てくる。背骨を支点に骨盤が回転してるらしい。それも単なる前後運動じゃなく上下にも回転してる。骨盤だけで歩けちゃってるよな感じ。
つまり,足の支点自体が前に出てる。これで10cmはリーチが伸びる。
今週ブリーフのサイズもMサイズに落とした。まだややキツいけど,Lサイズじゃそけい部のスカスカ感が気になっていかん。──減量前は4Lとか5Lだったのに!
骨盤こ周りの皮下脂肪が落ちて可動性が増したんだろね。
これは代謝──具体的にはリンパ液の流れにとっても大きな変化。
意識して骨盤を回して歩くと,汗がガンガン滴り落ちる。──足ツボのお姉さん曰く,そけい部は下半身を巡ったリンパ液が上半身に還流する際の最大の難所。骨盤の回転はこの難所を刺激して循環を促進するわけ。
その証拠に──これを酔っ払ってやるとベロベロに泥酔します!
次に足を上げる時。股の上がる角度が明らかに高い。
その分,ゴルフのスイングで言うとシャフトがしなるから,足を投げ出し方がパワフルに。
着地して足裏が地を蹴る時。重心が親指の付け根に集中してる。──「マスターキートン」によると軍隊で新兵が叩きこまれる歩き方。
そして,これが一番キイてるはず。地を蹴る時に足全体のバネが弾ける感じがある!単に足を運ぶから前に進むっていうより,斜め上方に体を弾き飛ばす感じ。
この変化は何?スポーツ医学的に説明できるんだろけど正直分からん。けど,ただカロリー管理すると脂肪カットより先に衰えてしまう筋肉・関節やその統合感覚がむしろ尖ってきてるのは確か。
全体としては──リーチが長くなった上に,片方の足が地を蹴る時にもう片方が骨盤を回転させてるから推進力が遥かに強くなってるのよ!
ウォーキングは一生続けると書いた。実はこれ,わしの定年後のライフプランの必須条件。
数年位かけて世界一周旅行をやる。いや2周でも3周でもいい,とにかく世界中歩きたい。20歳頃の速さが蘇ってきてる今の歩きは,遥かその旅に繋がってる!