ってまだやるんかい!
…ハイ…これで最後にしまっス…
でもね…真紀子,聞いてほしいの。(真紀子は誰?)博多食べ歩きのツボの見当がついたのか,この土日の6食は何と全店当確(?)!まさに黒い6連星状態(?)!
余りの衝撃に,広島での平日のランチがどうもイマイチに感じられ新店開拓に血眼になってます。要は一段と食感が超贅沢になっちゃって。
今やわしの体の縮小は誰でも判別できる。ほとんど知らないコンビニの店員さんから突然「痩せたでしょ??」と追求されるほど。でも──もっと根元的な変貌を食感は遂げてる。食生活者としてのわしは,爬虫類が哺乳類に進化するほど激変した。ほんでもって今も激変中!
て訳で憶面もなく第3弾行きま~す!
7月26日(土)10時,中央市場──まさ美,特上海鮮丼(550kcal算定)。
丼と言っても後乗せ形式。ハマチからイクラまで10種類近い魚介が醤油漬けの状態でご飯と並んで出る。これに赤ダシの味噌汁やナスの煮付け,ちゃんと土臭いタクアンと浅漬けが付く。
市場会館1階は10位の店舗を入れてる。これらは基本的には建物の入居業者用なので,営業時間はメチャ不規則。このまさ美にもこれまで3度フラれてたが,やっと家に入れてもらえた状態。けど──間違いなし!この店がベスト!鮮度×料理法=博多魚料理の黄金律が結晶してる感じ!
11時,警固──吉興(ジーシン),スーパーコ定食(ライス1/3残し,550kcal算定)。
STEP80で博多のグルメ首都に(勝手に)認定した警固交差点から西へ3分。20席ほどの小じんまりした店だけど東北方言の中国語が聞こえる本格派。あくまで「ジーシン」と中国語読みさせるとこが憎い。
…本土でも十分売れる味。スーパーコ(酢豚)はもちろんスープもクラゲの前菜も全てが絶妙!他の日本崩れした中華と全く別物ッス!
17時,渡辺通りの西──エベレストキッチン,クワティセット(553kcal算定)。
西鉄大牟田線の駅から1時間以上歩き回ったけど,2つの店にフラれた。じゃあ前から気になってたあの店へ──て感じで黄昏の博多を徘徊。ふと…仄かなスパイスの香。四ッ角でふいに見上げた2階の窓に,その運命的な店名を見つける。
薄暗い店内に一歩入って…えッ?何だっけ,この感じ?
そうだ!アジアの田舎で家族経営の貧しい,けれど味はとびきりの…あの感じ!実際コックも注文取りもネパール人の家族っぽい──日本にこんな場所があり得るのか?!
お勧めになってたクワティを選ぶ。ネパールの七草粥と説明されてたけどまさに言い得て妙,正月なんかの薬膳ダール(豆カレー)。主食もナンやチャパティと呼ばずゲン。何とシェルパゲン(揚げパン)まで選べる。
ちゃんと待たせて膳が出る。ちゃんとおばさんが反応をチェックしてる。右手で千切ったゲンをクワティに浸す。要らない具はない,ちゃんとゲル状のカリー。口へ運ぶ。
──涙が出そっ。
じんわり深い豆の甘み,軽やかなスパイス辛さ。何でこんなカリーに日本で出会えるんだあ~!
夢見心地で締めた扉の脇に,パンフ「外国籍住民のみなさまへ 多言語ホットラインのお知らせ」。
福岡はアジアの拠点を地道に目指す町。そして,市民がこういう本物の味を受け入れる舌を持ってる町。広島の役人として,博多の底力が妬ましい。
博多は和食だけじゃない!多国籍料理まで本物を選別する舌を持つ!──それに気づいたエベレスト翌日はアジア系中心にした。
7月27日(日)11時,大名──JANJAN,ムング豆カレー(553kcal算定)。
エベレストとミランには及ばないけどハイレベル。店内もカリブ風でいい感じ。
12時,同じく大名──ガムランディ,レッドカリー定食(515kcal算定)。
JANJANのよなオシャレな店じゃない。もろタイなの!コックもタイ人。そして当然カリーも──
何じゃこりゃあ~!タイ本国でもこんなのまず食えんぞ!
説明書によると,自前の菜園で有機栽培したタイハーブを含む野菜を使用。素材プラス技術,日本の自然食の良識プラス,タイの複合食文化の核融合なんだ!感動以外の感情がなくなっちゃいました…
14時,薬院──CafeTeco,ランチセット(アジ煮付け,550kcal算定)。
6食目は流石にハズレもあるだろ?と軽く行ったんだけど──ここの衝撃は章を改めてご報告しやす。