本伝09章[Step85]当機は着陸体制に入りました

 308日目 
▲62.4kg(半減+5.6kg)
半減まで6kg!

お席にお戻りになりシートベルトをおかけください…なんである。
 残り▲6kg!ホントに半減しちゃうよ?こんな楽勝でやっちゃいましたけどよろしいんでしょうか?
 今んところ体調に決定的な異常はない。脂肪が落ちたことによる皮膚の弛みと便秘はあるけど,何とかなってます。ウォーキングのおかげか筋肉の極端な衰えもない。むしろ過重が減ったから元気でたまらないほど。
 繰り返しだけどデブの人に忠告。…気にしなくても,痩せたくなったらガツンと痩せりゃ十分よ。
 やれやれ。尻の脂肪が取れたせいで映画館とかでケツが痛くてたまらん。やっぱりデブは生物として優性よ。

 残り▲10kgラインの76kgで,2桁突入の時に匹敵する大停滞がありました。
 70kg代に入ったのが丁度7月1日。265日目。
 そこから76kgを初めて割るのが291日目の7月27日。6日で▲1kg行かないペースはこれまでなかった(贅沢?)。
 8月10日現在(305日目)74kg強をウロウロしてるから,そこからは少しスピードを戻してる。ここまでの平均,▲0.2kg/日=5日で▲1kgペースに近い。
 この段階で足踏みした理由としては,体脂肪率15%のライン越えをカラダがためらったこともあるでしょう。だけど,この7月の食事も背景になってると思う。
 米です。
 ご飯中心の食事は,確かに便秘の解消には絶大な効果があった。けど,明らかに減量スピードは落ちた。カロリー計算は穀物の方が容易だからバイアスはないはず。つまり──同じカロリーでもやはり穀物は効率のいい,言い換えれば太る食いもんなんだ。
 ただ,カラアゲで太るのとは違う。健康的にカラダを維持する食いもんだっつーことは確かみたい。
 結局──バランスなんだ。出来るだけ多品目を食べる。最近はぞうすいとサラダの「主食」を同じ回数食べるよになった。ご飯中心の食事ならおかずはローカロな煮付けか魚。サラダ中心ならおかずは肉とかをガッツリ。
 どちらも500kcal以下で満腹できる。要は…ご飯とガッツリおかずのセットを避けること。コンビニ弁当的な食事のリスクの直撃だけを避けて,出来るだけ多彩に食べる。
 何だ…それだけだったんだ。

 この発見はも一つ,減量の止め方のアイデアにもつながった。
 ご飯中心の食事をブレーキに,サラダ中心の食事をアクセルにすればいいんだ!
 どちらもカラダにはいい食事。微量栄養素も3大栄養素も十分摂れる。でもってこれを繰り返せば,バランスも取れる。
 どちらも今や十分満足できる好物になっちまった。減量ストレスは全く感じないんだなこれが。白けてくるくらいに1500kcal生活は楽勝になってる。
 これまで何となく想像してたランディング方法は,1500kcalの制限を1700kcalとかに高く設定し直すことだった。いつまでも1500ってわけにゃいかんだろ。
 けど今や…1500で十分なのじゃ。美味いと思う食いもんを食えば普通に1500を切っちゃう。1700で食う方がツライ。
 だから同じ1500でも内容で減量を止める。これが一番楽っぽいって思えてきたわけ。

 も一つ考えてんのは運動。
 ダイエットを止める方法として。
 最近,信号が点滅しだすと自然にダッシュしちゃう。この暑いのに…と頭は呆れてんだけど,カラダは運動したくてたまらんらしい。
 体脂肪率15%を切っては戻してる。その度に脂肪を回復して,恐らく筋肉を落としてるんだろう。15%の脂肪は不可欠なストックだとカラダは知ってるのだ。その分筋肉の立場が弱くなってるわけだけど,筋肉もこれ以上落とせないラインに近づいてるんだろう。それが,運動したい!って欲求になって現れてるんだと思う。
 だから,減量を止める段階でランニングを始めるのが恐らく効果的。それは一般に言われてるよにダイエット法なんじゃなくて,体重を安定着陸させる方法なんだ。
 ご飯中心の食事とランニング。この方法で体重の安定を得てから,始めて1500kcalの記録を止める。──これがわしの体重半減の着陸イメージです。

 この文章を書いてる間に,残り▲5.4kgになってしまいました。
 減量開始後たった10か月!以前の食生活を前世の出来事のよに遠く,けどはっきり覚えてるこの不思議な感覚。体重の半減よりはるかに変化した感覚がこの旅のホントの財産であります。
 1か月後のインド行きを決めた。丁度着陸の時期になります。