本伝10章[Step96]勝利宣言小論1:カロリー管理編

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▲69.1kg(半減▲1.1kg)
あかん!行過!

を書いてそろそろ議論を収集しましょ!
 このプログは基本書き捨てのメモ帳なんで,後先の記述に矛盾や逆転がありまする(あり過ぎ?)。やっぱケジメとして半減到達の今の段階で行きついた考えをまとめにゃと思うのね。
 わしのやったのは単に①カロリー管理と②代謝促進,③食感育成の3つ。これ以外はやる気もなかったし,今も意味ないと思う。ほぼ無料。かけるのは手間と時間だけ。巷のいわゆるダイエット法は金を捨てるよなもの!今の不十分な栄養学ですら効果ナシって証明済み…って議論は山ほどしたから省きます。
 この3つを各論でサクサクッとまとめま~す。

 まずカロリー管理。
 というか痩せる方法はこれしかあるわけない。唯一無二の当たり前の王道。
 藤原新也がインドで太ったドイツ人に「どうやったらアナタみたいに痩せる?」と聞かれ「食べなきゃ痩せるでしょ?」って答えた。その通り。インプットにしか痩せる方法はない。
 ただ,絶食とか我慢しろとかじゃ長続きしない。仮に長続きしても一生続けられるわきゃない。止めた途端にリバウンド。
 だから,まず「自分はなぜ太ったのか?」を考えるのが先決。さらに進んで「何で先進国の人間は肥満リスクにさらされてるの?」ってことよ。
 このリスクを管理しさえすれば痩せる。だからカロリー制限は不要。適度にコントロールすりゃ十分。

 リスク管理って考え方は大分浸透した。この管理法には基本4つある。①回避,②移転,③減少,④保有──詳細は32章:食卓のRMを参照してね。
 通常言われる「精神主義的ダイエット」は回避だけ。巷に溢れる似非ダイエット食品は減少だけ。そんな片面的なアプローチはリスク管理として初歩的な間違い。
 適度にリスクを保有する。移転もする。リスク毎に使い分なきゃ!
 だから具体的に何して痩せんのよって?
 そうキレてしまう方は…申し訳ないけど基本的にスタンスを変えなきゃいけんとよ!
 わしの答えはこう。──そんなの自分で考えるしかないぜ!
 ただ,考えるメソッドは示せます。1日のカロリー管理の尺度を定め,それより多くも少なくもなくピッタリ合わせた食生活をする。ネタ本は岡田斗志夫の『デブ』(いつまでもデブと思うなよ)。わしは岡田さんと同じ1500kcalでやったけど,一応BMI25を基準に出発時点の136kg(ゲッ!そんなに?)の半減体重68kgを目標設定し,この体重で平均的な基礎代謝として設定した。
 自分で考えるっきゃないのはどう合わせるかって方法。先述したよにカロリー管理は我慢してやっちゃ無意味。目標体重着地後に死ぬまで続ける食生活を設計するつもりでやらんとリバウンドするだけ。つまり,自分にとって本当は一番快適な食生活でなきゃなんない。
 それは,アナタの年齢や食生活の経歴,仕事の性質と忙しさや家庭環境,嗜好や舌の感度などで全く異なるはずだよね。
 だから繰り返す。自分で考えるっきゃない!
 一度やっといて損はないよ。これは工業化社会のリスクからの自己防衛術として現代人に必須のスキル。例えば自分の子どもにも伝えれる技術。

 だけど…1500kcalで楽に食えって…そんなん楽に出来んの?
 最終的には98章で書く食感育成の話だけど,そこは最初思うより超簡単!臆病に暮らすのは最初の1か月だけ。
 2か月目には大抵の食べ物のカロリー数が推定可能に。3か月目にゃ設定カロリーでの生活が安定的にできます。
 そうなるとも~面白くて止めらんない!!日々1500kcalのブラックジャックです!
 あくまでわしの場合ッスけど…2.5食感覚。台湾でハマった豆乳と野菜ジュースの紙パック各200mlが朝食。かなり腹に入れた感じになる。さらにブランチ的にミルクを200ml。これで320kcal位。
 残りは1620kcal。昼飯はとにかく美味い店へ。魚や野菜中心のランチなら550kcal。肉主体でも700kcal。残を残したい時はライスを余して調整。
 あとは残を睨んで晩飯を選択。自炊なら300~600kcalで色んなオプションが組める。腹一杯食ってた!
 ね?楽勝でしょ!

[後日追記]

田中「で?それは一体何をやってるんですか?」
櫂「分からんか?戦艦長門の寸法を計っているのだ」
田中「計るって……まさかこの艦を手で?」
櫂「昨日から計りたくてウズウズしていたのだ」
田中「この戦艦をですか?」
櫂「美しいものを見たら計る。それは人として当たり前の本能だ。君はこの戦艦を計りたいとは思わないのか?」
田中「ええ,全く」
櫂「変わってるな。人として何かが欠けているのではないか」
田中「それにしても,そんな巻き尺だけでこの艦の全てを計ることは到底不可能に思えるのですが」
櫂「完璧は無理でも,鋼材の厚み,リベットの数,とにかく何でも自分の身体で計って書き込んでいけば,この船を数字で掴まえることができる。昨日見た図面と今日集める計測値,まあ資料としては微々たるものだが,何とかこれで難題に挑もうと思っている。
 それに船は左右対照だ。半分計れば全体を割り出せる。」
田中「そんなもの役にたちません」
櫂「役にたつのかたたないのか,自分でやってから決めたいのだ」
田中「今日の夕刻にはこの艦を離れなければなりません。それまでですよ」
櫂「時間になったら教えてくれ」
嶋田部下「愚かな……」
櫂(独白)(今やれることはこれしかない。原始的でちっぽけだけど,とことんやってやりつくすしか方法はない。やるなら徹底的に,小さいことを全力で)

[映画:(脚本・監督)山崎貴「アルキメデスの大戦」,2019,原作:三田紀房]