外伝03-FASE35@deflag.utina2610
ものくいいしどぅわがうしゅ

(物くいいしどぅ我が主人)
[和訳]物をくれる人こそ自分の主人である(古義:民政を不安定にさせる徳のない主君は追放してよい)

[前期累計]
    /負債 733

1140やぎづくし世名(世名城)
山羊汁 500
1320 まんぷく食堂(大里)
牛汁 500
山羊さし50
1450 にーちぇ(古波藏)
アメリカン
1900 みはま食堂(美浜)
なかみそばセット 700
[今期累計]
消費1800/収入1700
    /負債 100
[前期累計]
    /負債 783

11月3日(月)
 朝。
 一路糸満へ向かうもタコス屋にフラレて引き返す。小雨。今日はハズレの日っぽい?

 南部(なんぶー)へ。
 東風平の街の中心部は3車線の広い道路が走る。最近の開発らしい。これは糸満の海側埋立地も同じ手触りでした。
 けれどその界隈を離れるとすぐにサトウキビ畑が四方遥かに広がる,まさに南部という風景に。その中を道路が伸びてるんですが,先にあった畑の筆境界に沿ってなのか,元々の小道を拡張したからなのか,ものすごく湾曲を繰り返す。
 アップダウンと畑のサトウキビの高さで見通しもきかない。沖縄南部が一頁になってる手元の地図ではとてもじゃないけど付いていけない(まだスマホ無)。太陽の方向と地名表示を頼りにタイヤを駆ると,思いもしなかった場所に目的の店が現れました。
 糸満からの帰りにも一度行き過ぎたんですが…とても再訪できる自信はありません。11時40分。店名:世名。
 世名城の一面の畑の中にふとある店です。地図上は。

▲世名の山羊汁

山羊汁 550
 周りにそこしか店がないような小屋。扉を開ければ2テーブルと4座敷席。これが正午には満席になります。
 来た碗もごく素朴。
 食う。
 うっ?臭い!
 羊類独特の白人の腋臭みたいな臭み。これが,今までにないマッタリとまとわりつくように舌に絡まってきます。
 けれど少し慣れてくると,全然強い香ではありません。あくまでも上品に,クリームチーズみたいな軽やかさでゆったりと絡み付いてきます。
 う…!!美味い!
 脂身も含めて,肉そのものからは非常に薄い香りしかありません。しかし汁には,このものすごく上質な臭みが緩く濃く味蕾を揺さぶって来る。
 山羊って,こういう料理だったんだなあ。
 南城のサンエータウンのタリーズ,喫煙席にて,晴れ渡り始めた空を見上げつつ,余韻に浸ってます。南部,面白い土地だなあ。
 でも。まだここがどの辺りなのか見当がつきません。

▲まんぷく食堂の牛汁

 勘まかせでバイクを駆って13時20分。まんぷく食堂(大里)に出ました。ここに出ちゃったか?ならば今日は汁路線になっちゃうな。
牛汁 500
 テーブルはいっぱいでカウンターに座る。いい気分で出来上がって連れにまくしたててるオジイの隣席。オジイちらちらとこちらを見ながら話しかけかける。コワいぜ!
 牛汁は山羊に比べると遥かに安心して頂ける味。おでん的だけどこの中華スパイスと生姜とフーチバー,それにモツのドギツサもアクセントか!?
 しかし何よりもこの汁が染み込んだ昆布と大根。これが素晴らしい。柔らかに箸に砕ける大根は,固く茹であがりきった牛肉の代償のようにほろほろと滑らかな味わいを醸す。これは最高です!
 ただし,オジイの圧力上,写真を撮るのが憚られて絵はありません。

▲にーちぇのジャーマンコーヒー

▲みはま食堂のなかみそばセット

 一眠りしてから19時,みはま食堂(美浜)。
なかみそばセット700
 久しぶりに来たなあ。
 そばが本来の売り物だった,って意味ではあやぐと同じか。
 久しぶりに食う沖縄そばは,やはり美味い。美味いがやはりすぐ飽きる。どうもこの品とは相性がよくない。
 中味もまあ普通には美味いか?
 トンカツは奇妙にいい。アメリカンな感じと和風洋食の間みたいな歯ごたえです。

▲ これは確か「なんとう」とかいう紫芋の練りものだったと思う。サンエーで購入。