外伝01-1ಬೆಂಗಳೂರು 【最終日】クレイジー・フォー・ミルス!

 やれやれ,最終日だと思ってヤリあげてしまっております!そんな調子で大丈夫かあ?
 8時発で午前中は歩きまくり。11時から午後は食いまくり。もう定例のマリーナ海岸へ礼拝に行く時間なんだけど,全然時間が足りひんで。スペンサーの中の中級ショップを回ってたらおもろいもんが出るわ出るわ。中でもフードコート,CDショップ,本屋,食品スーパー,こういう日本なら当たり前だけどインドでは始まったばかりって分野が何とも言えない!・・・やっぱ今のこの中途半端(失礼!)なインドって,正直面白くてたまりまへんわ。
 まあ,今夜は空港へ移動しちまえば,午前2時過の飛行機を待つだけ。そんで,飛行機乗っちまえば明日1日移動と待合じゃ。のんびりやりましょ。トランジットの香港でまた時間が4時間あるけど,行きは携帯が通じると思って試さなかった香港のネットカフェに日本語ATOKがあるかどうか?
 ついでだけど。携帯を持った海外旅行はこれが3回目。今回みたいに単なるワープロとしても,その場で付けれる日記帳としちゃあなかなかよろしいです。休憩兼執筆時間と行動=ウォーキング時間の繰り返し。このリズムはいいッス!
【以上現地アップ分】
 8時半,エグモア駅プラットフォーム。今列車が入ってきたとこ。
 スマートカードは郊外電車とMRTS共通仕様らしい。試しに購入してみよかと聞いてみると,定期券並みに手続きが必要みたい。…誰が使うか!ユーザー志向ってのがまるでゼロ!
 郊外電車でフォート駅まで2駅,旧市街へ。町歩き以外に目的は一つ──前回見つけたインドNo1のラッシーをも一度飲みたい!
 旧市街の道はグニャグニャでたちまち迷っちゃう。結局何とか脱出しただけで発見出来ず。この辺りにはまだ相当数の貧困層が路上生活してる。道端で体中石鹸まみれにしてるオヤジの横も通った。けど,それが珍しくなるなんて,やはり貧困層の絶対数は激減してるみたい。

 10時,MRTSで南のLightHouseへ。カテドラル・ロードへ続く道をシェラトンホテルまで歩く。11時前の現在,シェラトンでエスプレッソ飲んでます。シングル120Rsって…超高!でも流石に美味いぜ!
 11時20分,レストランAmaravathiがやっと開店。SpecialMeals(99Rs)を注文。昨日のSaravanaBhavanの高級ミルスですっかりクレイジーに!で,歩き方にあったこの店へ来てる。
 ここのは99Rs。バナナの葉っぱが既に各席に敷かれてる。いつもの2種のカレーと1種のダヒーは最高。特にダヒーは感激の超絶品。Bhavanより皿数は少ないけど,質で勝負してる。
 座ってよく見ると,バナナの葉っぱ型の金属製の皿が下にある。メニューにもミタイの他にチップスみたいなのが付き,これでチャツネを掬って食うのもイケた。
 初めは「ガイジンだぜ!ちゃんと食えるんかいな?」とニヤニヤしながら見てたボーイ軍団。てやんでい!こちとらインド歴…は10日目ッスけど…とにかく亀の甲より年の甲(?),適応力だけがトリエ!
 ボーイ軍団に「サンバル!」と怒鳴ってやると職業病的にテキパキとライスやカレーを持って来始める。で安心してるとザバッと継ぎ足されちゃう!
 ゴメン…さっきは怒鳴って悪かった…謝るからもう止めて!わしは減量っていうか…体重半減実験中なんだよッ!こない腹が裂けるほど食ってどーすんねん!!助けて~!!
 でも美味いから…来たらついついライスとコネコネしちゃうイケナイ右手。

 14時,スペンサー・プラザ3階のフードコート。 ヘンガルールでハマった「CafeCoffeeDay」の看板に惹かれて来たはずが…
 その手前の「TandoorExpress」っていうノンヴェジの店のマトンのミルス134Rsに引っかかっちゃう。今そいつをヤッツケて,Todayのエスプレッソ片手に呆けてるとこッス。
 頼んで5分で来たのに…かなりイケたんである!イスラム教徒の諸君,君たちは偉い!ブッシュが何て言おうと,肉の中で羊を選んだ君たちを支持するぞ!やっぱり羊とスパイスっていう荒くれ食材同士がうまくハモると…魂を奪われちまう!
 一緒に来たタマリンド系の豆カレーもスーパー級。いいもん食わせてもらいやした…
 ちなみに今は後ろを振り返らないことにしてる。真後ろに「NaravanaBhavan」の支店があるから…ダメだ!今日はもう1食ミルスを食う予定だけど,今食ったら腹がパンクしてまう!

 17時20分,ネットカフェに1時間座ってからスペンサーを出る。──今日探した限りネットカフェはここしか見つからなかった。一番奥まった3rdPhaseの2階(1stFloor),店番F-170の「BPM MONEY CHANGER」という小さな両替商の脇を上がった中3階というか,変な場所だけどいつも混んでる。上がってすぐが日本語ATOKの入ったPC。
 やはりチェンナイって町は,規模はともかく質的にはヘンガルールより③後ろを走ってる。──今回訪ねたインドBig6のうち3つの町。少なくとも一部の集団は世界トップレベルを走るヘンガルールの後ろをチェンナイが走る。デリーやムンバイもこのクラスだろう。その後ろでヒイヒイ息を切らして付いてってるのがハイデラバード。コルカタも同様だ④と思う。この1-3-2の編隊が今のインドのイメージ。
 けれどわしら追われる側が知っておくべきことは──いずれの位置でも奴らは走ってるってことね。
 18時,昨日と同じくマリーナビーチで日没の時を過ごす。風が強い。ベンガル湾から寄せる大波が今日は一際高い。⑤荒れる黄昏の水塊を何千という眼が真っすぐに見ている。男女問わず,惚れぼれするほど誇り高い眼差し。これがある限り,彼らは走ることを止めはしないだろう。
 インドが日本を追い抜く2030年まであと20年。わしは丁度定年です。けどわしより若い日本人は,だから走り⑥出した方がいい。いや,わし自身も老後を屈辱的に生きる羽目にはなりたくない。だから走り出した方がいい。

 19時半,最後のミルスをエグモア駅前の普通の店で腹に入れる。前から気になってた客足の絶えない店。エグモア駅前からケネット・レーンに入る角の店です。
 2階がミルス専用席。30Rs。かなり親切に面倒見てくれる爺さん。形式や皿数はオーソドックスだけど味はなかなか。ケネット・レーンの喧騒を見下ろす窓際ってロケーションも良かった。
 20時,エグモア駅から郊外電車に乗る。空港の最寄り駅,10駅目のティルサラムまで指を折る。駅名を放送してくれないし,プラットフォームの駅名は暗くて見えにくいからです。──この状態は10年前と変わらない。
 運が良ければ列車内の壁に英語の路線図がある。エグモア駅から8駅目がPalavanthangal,9駅目がMinambakam。特にこの1つ前の駅名は「皆馬鹿ん?」みたいで覚えやすいっしょ?
 着いた日はやはりビビってたのか…国内線の出発ロビーにはリタイアニングルーム,つまり施設附属の宿があるようだ。早朝着の人はここかモフジール・バスターミナル内の宿(300Rsと表示有)に泊まれば体力を保てるでしょね。