2008-11-03 12:15
ささやきざわめき
歌いながら流れ下る
四ノ島の豊かな流れよ
山あいを縫い
野を潤し
母なる海へ
今日も出でゆく
疲れしはらからよ
憩え この岸部に
──かつてない臭~さで始まってしまいましたけど,何と言われよーともわしは永遠の斉藤敦夫のガンバ三部作フリークであるのです。
この唄は,三部作目の「ガンバとカワウソの冒険」である重要な役割を果たすもの。三部作中最もマイナーだけど,是非読んでみてね!(「三部作倶楽部」入会希望は巻末のアドレスまで(嘘))
それはさておき(え?置くんかい!),この物語の舞台・四ノ島ってのは実は四国です。
わしの寝ぐらは今のとこ広島なんで,高速船に1時間揺られりゃ松山イン。四国4県の県庁所在地間は高速バス網が年々密になりつつある。そんでこいつらが(香川はちょいランク低いけど)それぞれ最高に面白い!
つまり土日の小旅行に最適なのね。
さて,そんなわけで旅行者としてはここ15年ほど何度となく瀬戸内を渡ってきたわしですが,体重半減の過程で健やかに成長した舌。その舌の前に,四国の新たな輝きを見いだし始めたのであります。その代表格が──何と言ってもユズ!!
高知城から東に伸びる大通り。この通りを毎週日曜日,粗末な仮屋の軒が埋めつくす。高知名物にして,わしの最大の目当ての日曜市です。
先日広島でフードフェスティバルってのがあって,食育関係部署として動員されて行った。広島城周辺を物産ブースが埋めるイベントだけど,食いもんの質的にもやっぱ鼻で笑っちゃう。──高知じゃあ毎週やってるぜ。しかも単発で準備したありあわせじゃなく,毎週通ってくる固定客のついた絶品揃い!
他ならぬわしも,通いの店が出来てしまってる。
ただ,買い溜めは出来ない。この品は3日もすれば腐るから。妙な判断基準だけど──これぞ,これぞ本物の証しなんじゃあ!コンビニとの本質的な違いです。時には「作りたてだから傾けないでね」とか注釈もつく。
つまり,工業製品ではなく「食べ物」!
こーゆークオリティと買い方を,「緑の革命」より前の時代人はしてたんだ…ってイメージできる。それだけでこの市場はれっきとした存在価値アリ!ホンでもって,週に一度とは言え現代食文化のただ中にこの市を存続させてる土佐人に敬意を表するものでありますです,ハイ!
▲日曜市の風景
▲日曜市の風景もう一丁
けども。そーゆー歴史的位置だけじゃない!
単純な話,美味いの!
この市場にはかなり前から通ってんだけど,美味さに震撼したのは減量末期になってから。この市場ってスローフードの味が分かる舌を持つまでは有り難さが分からんもんらしい。
五島のカンコロ餅に似た芋饅頭。
今朝取れたての鮎。
ツーンと鼻をつく土臭いタクアンの古漬け。
梅干。とにかく味がしっかりしてる。これは素材の力です。その他並んでる野菜類も同じベクトルで,スーパー物と完全に別物。
▲中央食品店の漬物
田舎寿司なんかも昔食って「何やこりゃ!」って途中で捨てた記憶があるけど──何ちゅうもったいないことを!今は大好物。江戸前寿司より好きな程。魚肉に似せてショウガやミョウガが合わせてある寿司だけど,後を引くんだよね~!!
日曜市じゃなく常設の施設としては,ほぼ同じ場所に「ひろめ市場」がある。店舗で買い込んだ肴を共有スペースへ持ってけば酒が飲める。深夜まで多数の酔っぱらいだらけだから安心!(ある意味危険だけど)
しか~し!!何ってもマックスにハマってんのは。──ユズであります。
実は,田舎寿司も最大のポイントはシャリもユズ酢ベースってことなんだけど。ユズヨウカンも最高。1杯50円くらいの温か~いユズジュースも酔いしれちゃう。
高知のユズは生産量日本一。クオリティにおいてもまたしかり!「国民休暇県」は「カツオ王国」であるけれと,隠されたその実態は!(隠してねーよ)実は「ユズ王国」として闇の世界に(だから闇じゃねーよ)君臨して魔法界を裏から支配してるんじゃ!(例のあの人かよ?)
その闇の魔王の最大の力は,何を隠そう!ヨ・ズ・味・噌・なんですよ。そうなのじゃ!間違いない!わしが決めた!今決めた!
全く…マロとしたことが迂闊でおじゃったわ。何でこんな美味いもん,四十路が近づくまで知らんかったんだ?大損じゃ!金返せ金!(?)
行き着けの店で買い込む量も増えて,先週はついに4パックまとめ買い。オバチャンに顔覚えられてしまった!1パック200円だから何でもないけどね…。
例えばある朝目覚めて,1分後にはユズ味噌舐める。口の中にパパパ~ンと花が咲き乱れる!「ああ…今日も生きててよかった!」って実態!
ご飯のおかずにすりゃ何杯でもイケる。カロリー管理下にも関わらず,ご飯大盛500kcalとユズ味噌だけって夕食も何度となく食った。ご飯が絶品スイーツに早変わりなんだわ!
でもユズ味噌の実力はコんなもんじゃないぜ!冗談言っちゃいけねえよ!
…だから言ってねえって。そんなことより!それは忘れもしない,ユズ味噌ご飯食ってる時に一緒に野菜サラダを食ってた時の出来事。分けて食ってたその2つの味が口の中で妙に…何ちゅうか健太と裕子のように見えない絆が魅き合ったのでございますヒューヒューお熱いね。
シーザーサラダにユズ味噌をタップリ載せて軽く混ぜたくる。で,食す。──ブッ飛ぶぜ!サラダのシャキシャキ感とユズの香りに味噌の濃厚感…これはスゴい!
サラダにジャムでも似た感じになるけど味噌のコクが足りん。赤・白の味噌でも試したけどユズの高貴な香を欠く。どちらも併用しても果肉と味噌のマッチングがユズ味噌には劣る。
あまり時間は置けない。すぐに味噌の塩味が野菜の水気を誘って浅漬状態になっちゃう。混ぜたはしから口に運ぶべし。
何の野菜がベストカップルなのか?レタスやキャベツも合うけど,トマトも意外にマッチするみたい。
前からの持論──減量目的でも食いしん坊的にも,ドレッシングなんて貧しい食文化。生野菜はカップル食材と一緒に食う方が断然美味い!わし的には,今やユズ味噌に首位を奪われたけどキムチ。3位が冷やしカレー,4位納豆,5位フルーツヨーグルトか?
おまけ日曜市の詳細情報は高知市がHPに掲載中
高知日曜市ガイド
…単にゲテモノ食い?けどま,少なし減量には効果的!
ここまでで腰が引けてる方にはお勧めできんけど,このユズ味噌サラダと更にコラボ出来るスゴい奴。それがリッツであります。
ビスケットのリッツね。セブンイレブンの景品で押し付けられて困ったんで,リッツの上に色々載せて食ってみました。
辛子明太子やチーズ,コンビーフやパテ,キムチを全て抑えて優勝したのは──まさかの穴馬,ユズ味噌サラダ。
リッツに生野菜そのものが意外にマッチング。シャキシャキ感とクリスピーな食感の合わせ技。
リッツにユズ味噌もまさかのナイスなコラボ。普通の味噌じゃモチ駄目なのに,ユズ味噌になるとちょっとしたスイーツ。
だからリッツ+ユズ味噌サラダだと絶妙のカルテット!!味噌の粘りでちゃんとセットできる。
ところで…それのどこが豪遊かって?…あ?ああ~!!
ライオンのサンタさん
季節感がイマイチ…