本伝後記06《インテルメッツオ》カラダの独立宣言

2008-12-21 21:50
[《インテルメッツオ》カラダの独立宣言]

 宇宙世紀0079,ジオン公国は地球連邦に対し独立戦争を仕掛けたが,私台悦人も独立宣言してみようかなとチッチャく思ってみたりするんであります。
 減量開始から11か月,月平均▲6kgで激変を重ねてきたこのカラダくんを,ここ3か月間何とか半減体重68kgで維持できてます。変化のスピードが激しかった分,それをいきなり止めるのも相当大変だったろうと思います。カラダくん,アンタはスゴい!よう頑張っとるやないか,どや今度飲みに行くか!?みたく労いの気持ちでいっぱいでありまする。
 けど。とにかくどうやら止まれそうな雰囲気になってきました。なもんで,そろそろゴーマンかましてもいいかなっと思えてきたわけね。
 この半減体重のカラダは,わしの作ったカラダじゃ!
 昨年までの136kg超人ボディは周囲の諸々の人々や状況で作られてきた受動的ボディだったんだろ。けど,今のカラダは誰のお陰様でもない,このわしが頭脳戦の果てに能動的に作った。
 今のカラダはわしだけのカラダ。――コレが独立宣言であります。

 半減体重が安定してくるにつれ,いくつかの新しい状況が生まれました。
 まず,日常的によく走るよになってしまいました。
 横断歩道で信号が点滅。走って間に合わす。今からすぐ部長にレクるぞ!プリンタへ走って資料を鷲掴み。あ,バスが来てるぞ!走って飛び乗る。――3桁時代はどうしてたんだろ?と思い起こすと。全ての状況で,以前は「まあいいや…疲れるし」って諦めてたんだな,コレが。
 そーゆー意味で,諦めが非常に悪くなってしまいました。

 そんから。この延長で必然的にですけど,身体的に走るだけじゃなく,心理的にも走っちゃうんだわ。
 要は,生活のスピード感が全然違ってきた。トップギアの上に新たにも一つ入れられるギアが出来たって感じ。
 もちろん仮にも能力や知能が高まったわけじゃない。まあ気分みたいなもんだろな…。集中力と言えばそうかもしれんけど,端的に言えば投入する体力のマックスが高くなったってことなんでしょう。
 今さらながら実感するのは――肥満体の体力マックスは驚くほど低いってこと。その比はおよそ3:8と言われている(当社比)。
 例えば。2桁復帰辺りからパソコンのショートカット・キーを多用し始めた。特にアプリ切替の[ALT]+[TAB]が大活躍し始める。それまでも知ってた知識なんだけど,業務量自体の見直しにあんまり興味がなかった気がする。ブラインドタッチとかのスピードアップや処理システムや専用フォーマットは盛んに作ってたのに。
 何が違うか?――従来わしがやってきたIT化は気を抜いても処理できるタイプばかりだった気がする。つまり業務密度を下げるためのIT化。
 対して。ショートカット・キーや複数アプリ同時処理は,スピードは3倍になるけど集中力も2倍必要ってタイプ。つまり業務密度をマックス化するためのIT化。
 簡単に言えば――少し疲れる働き方することで,業務効率が格段にアップできるってこと。

 そうなると最も根本的な差としてコレに触れておくべきでしょう。
 メリハリです。
 3桁超人は,生活のかなりの場面でマックスにしないといけない代わりに,常時マックスにしていても出力そのものは低いからしばらくは持つ。つまり,ギアを入れ替える必要がないの。
 デブにノンビリ屋さんが多いってイメージなのは,ひょっとしてそーゆーことなんじゃない?
 痩せるとギアの切替が可能になる。ましてわしには,1年前までギアがセコ位にしか入らない状態でも業務をこなしてきた経験があるわけで,現金な話,どの程度ギアを落としても何とかなるかが分かってる。それだけ色んなギア選択で色んなドライブが楽しめるってわけ。
 このギア選択ってのは超人時代には出来なかったなあ!

 もちろん,これらのアクションは通常体重の通常の人は誰しもがやってること。
 減量成功者しか体感できないのは,それが価値だって事です。
 排気量と最大速度とギアそのものより,さらに有用なのは,それらがどういう形で効果的なのか――逆にそれがないとどういう不便が発生するのか――ってことの理解なんだと感じてる。
 この理解は,わしが能動的にゲットしたもの。その理解を生かして機能させることができる今のこの状態は,これはわし独りが作った!
 繰り返しになるからもー書かないけど,もちろん,舌の感度と味覚野の高機能化,体バランスや筋肉の相対的強化に内臓系の正常化などの新たに獲得した身体機能は数え切れない。
 68kgのこのカラダには,もう誰の権利も主張させない。現代に溢れる肥満リスクをかいくぐって――わしが作った!わしだけのカラダじゃ!

 と…こーゆー不遜な独占意識を持っちゃっても…もういいかな?と思うわけですけど…よろしいでしょうか!?

▲やなせたかしさん…それは流石にそのまま過ぎない?