本伝後記17《11ケ月経過》夏バテばってん気を配って!

2009-08-14 12:25
[《11ケ月経過》夏バテばってん気を配って!]

 相変わらず…我ながらどーしょもない駄洒落やね。
 8月16日。半減記念日9月16日から11か月経過。
 11か月で半減させて11か月維持したんだからもー完成ちゃう?って見方も出来るけど,ワシントンポストの減量維持の定義は減量体重1年維持。レプチン君のリバウンド機能がどの位長く続くのか?(消えないって説もある)
 200人に1人の勝利宣言は──まあ,あと1か月待ったりや。

 足を組むのが癖になってきた。
 3桁超人状態ではこれは絶対無理だったのよ。片足をもう一方に乗せるには,もも肉の量が多過ぎた。加えて,もも肉を上げると腹肉を圧迫して内蔵が苦しい。
 何よりも!!新幹線の座席でも飛行機でも,そんなことするスペースはない!前のテーブル出したら腹肉につっかえる位な状態で,足を上げる空間なんて存在するもんかい!
 それが軽くできるってんで,嬉しくてやってたんだけど。今や足を組んだ体制の方が楽になっちゃって…血行的には良くないよな気がすんだけどついやっちゃいます。
 階段を二段ごとに登るよになった。あんだけ嫌だった階段登りが辛くなくなってしばらく経つけど,とうとう段を飛ばすよになった。その方が自然に登れる。逆に降りる時には小走りが普通になってる。
 体脂肪率は依然15%に到達しにくい。体重とともに膠着状態。少し焦りはあるけど,どーせもう2年近くやってきちまったわけで,焦ってもちゃあるか!
 身がしまってきたのか,「さらに痩せてない?」と心配されることが増えた。11か月前から体重は70kg前後をキープしてるわけで,むしろ半減レベルの68の上を行くよにしてるのにです。
 腹や股の皮膚の余りはなかなか直ってくれない。さらに最近は,顔の肉が弛んできた気がする。ブルドック状態じゃないけど,頬肉と鼻の間に筋ができがちで一種のゴルゴ13状態。
 尊敬するゴルゴ様に似てきて,ややハッピーである。フッ…これからはデュークと呼んでくれたまえ。


▲神戸元町開催「鉄板こなもん祭」。流石の関西的ネーミング!

 グルメ旅行の性格が根本的に変わった。
 アメリカンじゃない洋食の健全さに気付いてからの変化が,とにかく著しいんである。
 何てゆーか…街の博愛主義に到達した感じ。
 ちゃんと働く舌ってのは,予想を遥かに超えて,スゴく使える旅行ツールなのよ。長らくツーリストとして日本の多様性を見ようとしてきたけど,相当な田舎に行かない限り日本の衣も住も今や金太郎飴状態じゃん?いや,田舎に残る独自性だって,特に平成の大合併以降,生活臭を失った抜け殻か観光用のレプリカ。信仰なんてもう壊滅的だし,祭りだって現代風にアレンジされちゃった「イベント」。土佐のよさこいしかり,博多の山笠ですらその色は強い。国内旅行が面白みに欠けるのはそこだったんだよね。だからアジアばっか旅してた。
 けど!!食は違うんだわ!
 半減前後は「博多が一番!」とか「京都はスペシャル」とか,美味い町かどうかの単一尺度だったけど…最近感じるのは,その街にはその街の「食の色」が明らかにあるんだよね。
 京都の超絶的な洗練の食に対し,博多が劣るとは今は思わない。B級の都・博多では,京都では食えない味の捻りを楽しめばいい。
 高知では朴訥で自然な旨味を。
 松山ではダシを基調にした上質を楽しめばいいし,大阪なら大阪寿司の意外な繊細さが立飲屋でも楽しめる。
 大学時代に5年も住んだ神戸で,イタリアンやフレンチのレベルに驚く。京都のよに咀嚼されてない本場の味覚があんなに煌めく街だなんて…あの頃全然気づかんかった。


▲神戸みなと元町「Via-sa-Vi」メイン 牛肉田舎風煮込み

 隣の県だけど,どーも無味乾燥なイメージだった岡山市。
 先月から舌が勝手にハマり始めてる。洗練度では京都や神戸に明らかに劣るけど,何てゆーか…生活の味に転化させてる街なんだよね。突き抜けずにしんみり美味。


▲倉敷のCanale パスタ


▲同ドルチェ

 無理に良いとこ見つけてる訳じゃなく,近頃そーゆーもんだと実感しはじめてます。
 人間は生きてるだけじゃ余っちゃうモノを持つ生物で,その余りってのが文化。一番身近な文化は食なわけで,いかなる尺度でも光らない食文化なんてあるはずがないんじゃないの?


▲岡山「NationalDepart」軒先の「ぱん」看板。潔さが好感。


▲NATIONAL DEPARTの初心者用商品「八種のカンパーニュ」。この多彩さをご確め下さい。


▲岡山「Cozzy’s」アポガドバーガー。まさかと思ったが…国内で初めて感激したバーガー。

 明らかなる夏バテ。
 超人時代みたく「汗がなかなか引かない」,つまり体内循環系の不調は全くない。むしろ循環系が稼働するが故のバテリらしい。
 夏バテってのは,日本的な暑さに原因する症状群の総称で,原因から分類すると以下の3相に大別できる。
1)体内の水分とミネラルの不足
 人間の体温は36~37度で一番スムーズに活動するが,夏には気温が体温を上げるので,身体は汗をかいて体温を下げようと働く。発汗時には体内水分と一緒にミネラル分も体外へ排出してしまうから,体内のミネラル分が不足する。これが極度に進行した状態が,いわゆる脱水症状。
2)暑さによる消化機能の低下と栄養不足
 暑くて汗をかくと皮膚がベタつき不快になる。この不快が自律神経に影響して内臓機能を低下させ食欲が減退。これに熱帯夜による睡眠不足なども重なり次第に体力が低下。栄養の吸収が悪くなり,ビタミン,ミネラル,たんぱく質など必要な栄養素が不足して,さらに不調を起こすって悪循環に。
3)暑さと冷房による冷えの繰り返し
 体温を調節する自律神経が,暑い外気と冷房のきいた室内の気温変化の連続に対応しきれず,機能を低下させてしまう。これが極度に進むと自律神経失調症に。

 つまりは自律神経!こいつが半減ボディに慣れてないわけ。
 ヤバいのは,先月のドックで指摘された貧血傾向だけで,あとは慣れの問題だろう。
 ミネラル不足や胃腸の不全には,対症療法的に投薬で対応しよう。
 後はややナイーブに休息を取ってしのぐしかあるまい。要は,規則的で疲れない生活リズムを保つこと。でもこーゆー守りは一番苦手なのよね…。
 ちなみに貧血について。

【症状】動悸,息切れ
【状態】酸素や二酸化炭素を運搬する役のヘモグロビンや赤血球の絶対量不足
【原理】ヘモグロビン等の不足はつまり準・酸欠状態。少量の運動でも動悸がするのは,心臓の鼓動を速くして大量の血液を流して酸欠を解消しようとする身体の防御策。息切れは,不足分の酸素を体内に取り込もうとして呼吸数を多くするってこと。つまり細胞や組織への酸素の供給量の不足を身体が察知して発動させる代償作用。
【進行症状】鉄欠乏性貧血の合併症としてプランマー・ヴィンソン症候群や異食症。
プランマー・ヴィンソン症候群の症状は,食べ物が飲み込みにい,のどがつかえる,飲み込むときに痛みを感じるなど。
異食症の症状は,普段口にしないものを口に入れる行動。幼児では泥土,砂利など,婦人では氷を異常な量食べる氷食症など。苛立ち,感情的になるなどの症状も。
【予防法】動物性たんぱく質,植物性たんぱく質,ビタミンC,葉酸,ビタミンB12などが多く含まれる食べ物を3食バランスよく食べることを頭において生活する。さらに睡眠不足や運動不足により,体内に栄養分がうまく吸収されないことも貧血の誘因になる。

 半減過程でかなり生活リズムは安定してる。要はこのリズムを崩さずに,カラダが慣れるまで耐えることだろう。半減ボディとの根比べです!


▲おまけ:岡山 なおる堂薬局。真面目なふざけ方が宜しいかと。