毎日違う幸せを見つけ出した 연출 김원석

( 연출 김원석 )

クムミョン ”よーいドン。”
 ママの一日はいつものように始まった。
 絶え間なく惨めさを感じる生活だったけれど
毎日違う幸せを見つけ出した。
(略)
 

ママは笑顔を絶やすことなく

 20代の10年間をずっと小さな台所で過ごした。
〔エピソード1-4 まぶしい夏〕

グァンシク 

一日働けば一日生き延びられる

 でもその一日さえ仕事がない
エスン 心配しなくていい。
 いざとなったら私が稼ぐからさ。
グァンシク ”おいしいキャベツですよ”も言えなかった本の虫がか?
 
(クムミョン まだ若かったママが無理に浮かべる笑顔を私は今でも覚えてる。)
エスン お父さんはいつでもボラれるの。しかも一袋1000ウォン以上も!
クムミョン あー、だから1000ウォン値切ったの?ん?凄い根性。
エスン ふふっ。
クムミョン 何?
エスン おかしくて。若い時は”おいしいキャベツてすよ”も言えなかったなって。
クムミョン ホントに?
エスン そっ。内気で本の虫だったの。制服のままキャベツを売るのが恥ずかしくて本を開いてこんなふうに顔をうずめてた。
クムミョン それがどうして変わったの?
エスン 

もっと自尊心が傷つくことが他にある

って知ったからかな。一晩中家族のおなかがグーグーグーグー鳴り続けてるの。なのにそれを無視するしかない。あれほどつらいことはなかった。当時は私も未熟たったから。
〔エピソード1-5真夏の夜の大漁船〕

済州島の海女たち

チョン・グァンネ エスン。もし人生を投げ出したくなった時は 海に潜る母ちゃんを思い出せ。
 陸で働く人たちはちょっとつらいことがあるとすぐ死にたいと言う。
 だが 海女はどんなに辛くても そんな言葉を口には出さない。
 お母ちゃんは海で死にかけるたび思った。
 まだ死ぬわけにはいかないと。
エスン じゃあ生きてよ。死ななければいい。なんで死ななきゃいけないの?
グァンネ 体がへばると心もへばる。人生を投げ出したくなる日が来るだろう。

その時はじっとしてないで必死にあがくんだ。

 毛布を引っ張り出して踏み付けろ。畑を耕せ。働きに出ろ。
 ”死ぬもんか。何が何でも生きてやる。”
 そう

念じて這い上がれ。

暗い海の底を抜けたその先に やがて空が見えてくる。
 また息が吸える。
〔エピソード1-6人は生きてゆける〕

(クムミョン) それは秋のことだった。 秋は収穫の季節。あらゆる果実が実を結んだ。
(ティープキスをするウンミョンとプ・ヒョンスク)
それぞれが悩みを抱えていたが
それぞれに日差しを浴びていた。
(16年振りに大統領選挙の横断幕)
〔エピソード1-6人は生きてゆける〕

クムミョン ママは

真っ黒い塀の下から太陽に向かって咲く花

のようだった。
 どんな状況でも光を見出す人だった。

エスン 大抵の悲しみは時が蓋をしてくれるものだけど悲しみが深すぎると……深すぎると蓋をする。
母 エスン。ちゃんと話せ。全部吐き出せ。

あの懐の広い海も 波に紛れてたくさん吐き出して生きてる。

クムミョン それでも
 あしたも太陽が昇るから
 私たちは生きる。
ウムミョン まただ。多すぎるんだよ、飛行機め!
(飛行機を黙って見上げるエスン・グァンシク夫妻)
(機内放送) 間もなく新東京国際空港に到着したします。
(略)
後席の男の子 泣き虫。食べて。
クムミョン ありがとうこざいます。
〔エピソード1-8変わるのは月の形 心は老いぬ〕

(中年のエスン) あれが”取りつかれる”ってことなのね
なぜ追いかけたか分からない
〔エピソード1-10 懐の嵐 親の愛の〕

クムミョン ”自分なんて”とか”つまらない人生”とか言い続けると ホントそうなりますよ
 自分の価値は100ウォンって思ってたら 誰もあなたが1000ウォンとは思ってくれない
 だから自分をあわれむのはやめて
 代わりに自分に優しくする勇気を見つけましょうよ
 亀仙人みたいに背中丸めないで
チュンソプ 「ドラゴンボール」読むんですか?
〔エピソード1-11 愛する人よ 私のそばに〕

クムミョン (海が)怖くない?
グァンシク そりゃあ怖いさ。

海ほど怖いものはこの世にない。

クムミョン じゃあ我慢して続けてるの?怖いのに?
グァンシク 風が強くなって怖くなったら、あるものを見るようにしてる。
クムミョン 灯台?
グァンシク いや。ずっと向こうに小さな光が見えるだろ。あれは漁船の明かりだ。あれを見る。
 あの船に乗っている人も同じくらい孤独で怖いんだと思うと 怖くなくなる。誰かいると思えば安心するんだ。はは。父さんと母さんはいつもお前のそばにいる。あの船のように。おなかがすいたらいつでも帰ってこい。
クムミョン パパ。正直に言ってね。近所で恥かいたんじゃない?(結婚式の)招待状出したから。
グァンシク 恥なんか!あんなうちに嫁がせたらその方が恥ずかしかったさ。父さんはお前が取り止めると思っていた。お前は何だって出来る。何だって。
クムミョン いつもそういうけど、何だって出来るわけじゃないんだよ。
グァンシク 父さんには幸せを願うことしかできない。〔エピソード1-12 光きらめく冬〕

クムミョン その時彼は気付いた。チャンスは三回だけ、延長戦でも得点できなければ、

PK戦がある。

 一つドアが閉まると別のドアが音を立てて開く。
 97年の経済危機がなかったら 失業してなかったら 映画館が閉館にならなかったら  これらの出来事が一つでも欠けてたら……
〔エピソード1-13 一途な片想い〕

クムミョン かつての”本の虫”は 

ポケモンのゼニガメがカメックスになったように進化した。

(略)失うものがふえるほど
 母の家族自慢も増えた。
 そうやって心を守っていたようだった。

(テレビ司会者) 新しいミレニアムが始まりました!
エスン もう2000年だって!信じられる?私たち1950年代から一緒なのよ?フッ!
 私予感がするの。今から我が家で凄いことが起きそうな気がする。
グァンシク 何で?
エスン ふふふふふっ!

どん底に落ちたから。

ふっ。
 家族みんなが無職になるなんてそうないでしょ?
(略)
 猫だってジャンプする時身をかがめるてしょ?
 何かが”よーいドン”で始まりそうな。

クムミョン 波にのまれるか 波に乗るか
 どちらを選ぶかは自分次第だ
ヨンナン アハハハハッ IMFのおかげよ!
 IMFのおかげで受かっちゃった
 もともと試験は2年に1回だったけど
 IMF危機のおかげで年1回になったの!ハハハッ(略)
(カバンの中の60日間で学ぶ仲介士)
(略)
(ゲオク)もし私があんただったら 詩を書いてた 何か書いてた
 あんたが詩人になりたかってたのはみーんな知ってるよ 書けばいいのに
 ん? 詩に年齢制限でもあるのか?
(略)
 私があんたみたいな人生だったら
 みんなに自慢したくって
 100個でも1000個でも書いてるよ

クムミョン 一つドアが閉まると別のドアが音を立てて開く。真っ白な雪原のような新たなページが開かれる。
 ずっと停泊していた船の汽笛が再び鳴り始めた。
 2000年の春 私たち家族は一人一人が大きな賭けに出ようとしていた。
〔エピソード1-14 飛び立て羽を広げて〕

グァンシク 当時、もし手のひらで授業が受けれたら?母も思う存分勉強できたはずでしょう。もっと飛躍てきたかもしれません。学習塾にも通えない。家庭教師にも教われない。そんな島の少女にも教育権は与えられるべきでした!

クムミョン 70年分の星々は一つの銀河系になった。
〔エピソード1-16 おつかれさま 수고했어요〕
(妻)
ウムミョン こんな髪で塾に通って!その子の気を惹きたいんだろ?
ヒョンスク(ウムミョンの妻) さすがパパの子、似てる似てる!
ウンミョン 父さん、何がおかしいんだよ!シェイルを叱るたびニヤニヤして!
グァンシク(今際の際の父) 人生は因果応報っていうだろ?自分がしたことは自分に返ってくる。
(クオン・ゲウォク 苦笑)
グァンシク 何だよ?
ゲウォク 全く。

エスン 沢山書いたね。
    沢山書いた。
    もうひとふんばりいこう!
〔後掲エピソード1-16おつかれさまでした〕

※Netflix おつかれさま 폭싹 속았수다
 英語表記:
When Life Gives You Tangerines

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