▲1日目,佐敦の旺角道辺りだったと思う。パンのスープ代わりに,街角で買った牛[イ十]。
幾ら調べでも情報にヒットしないけど,おそらくその位,当たり前の香港の味で,かつそれ程に観光客が寄って来ないグロさってことか?
昨年のマカオ初日に街角で遭遇した明記牛[イ十]美食の絶味が忘れられず,今回も初日に購入したが…旨い!旨いんだが,やっぱり明記の深みは凄かったんだなあと思う。牛[イ十]専門で街角のごった返してる店を見つけたいけど…ついに今回は発見能わずに終わりました。
広東語で何て読むのかすら知らないけど…逸品です。
なお。パンとの取り合わせはまあまあかのう…。もっと透明な味のパケットとかならバッチリ合うんだが。
▲3日目,安利大排[木当]([竹/肖][竹/其]湾)の自製魚蛋毎打(粉)
26HK$。粉・麺・米がを選べます。
魚団子は噛めば噛むほどジワリと味が染み出す逸品だし,ダシも上品なんだが…いかんせん化学調味料が舌につく!!ムチャクチャ惜しい一碗なんだがなー。こーゆー残念な展開って香港にもあるのかねー!?新興住宅地ゆえの悲哀か?
けど…!?
店は満杯だし明らかに大繁盛してるんだが?何で?香港人,味の素が好きなんか?
▲6日目,馬[イ子]粉麺(九龍城)の鮮蝦雲呑(麺)。
17HK$。
ダシも卵麺も,そのバランスも最高です。最高――なのに確実に染み出す味の素。
でもここので確信を持った。間違いなく味の素なんだけど,否定し難く美味いんである。
安利大排[木当]に続けて?てことは――つまり?
化学調味料使用=不味い!図式は,少なし香港では必ずしも成り立たないってことじゃない?唐辛子や醤油と同じで,不味さを覆う素材として多用されたのが起源だとしても,それを使ってるから不味いって理屈は,考えてみりゃ非合理。
問題はどうやってるのかだけど,一つは麺の底から滲み出てる油菜か?強め目の青臭さが味の素と拮抗してる?
もう一つは,ダシでしょう。広東独特の,深いところに薄く響く旨みがやはりバランス取ってる。
味の素の作用領域に,既にこの食文化が手に入れてた旨みを掛け合わせることで,化学調味料に頼り切るんじゃなくて,その横暴さをちゃんと飼い慣らしてしまえる。それだけの繊細さを持ってるからこそ可能な技…ということか?
だからって大絶賛するほどの自信は持ち切れないし,香港でも脱化学調味料の動きはかなりあるみたいなんだけど――「人工」だからダメ,って頑なさを持たないこの土地の食感覚の奔放さに,今のところ戸惑うばかりの状況です。
ところで――人が増えてきました。ん?むせ返すカレー臭?
馬[イ子]粉麺と逆サイドの店の[口加][口里]鶏飯ってメニューらしい。28HK$。おそらく和訳すればチキンカレー。
むせかえすわけだ。客の3割強がカレー食ってるぞ?
臭い的には全然インスタントっぽいが,隣過半数がビアチャーンのロゴを掲げるタイ・フードの店ってのも気になる。
もう一皿ってほど腹に余裕がないけど…気になる!一口食わせて!
▲3日目,三徳素食館
斉滷味 25HK$
芋角,芋泥巻 各3.5HK$
佐敦店を知らなくて,北角本店までわざわざ出掛けて購入しました。
まるっきり焼売とかの小[ロ乞]にしか見えない点は,既に上海や台湾で体験済。
香港の素食は,上海や台湾よりすごく静かで緩い味覚に感じた。深みというより…チロチロと流れる地下水源の音に耳をすます感じ。
それと,大豆主体じゃなく芋が多いようにも見えた。田芋かタロイモか?
あと,仏教色がより濃い気配。だから極端に走っちゃうところもあるのかも。
▲3日目,肥[女且](旺角)(佐敦)。街頭のテイクアウト専門店。
イカゲソ2本
ホルモン2本
中国語のガイドに載ってた店。香港滷味の流行店ってことだったんで行ってみたら,確かに行列は出来て有名そうだったんだが…イカゲソは,うーんって感じ?マスタード塗りたくったイカだなこりゃ。
ホルモンは,しかしシッカリ滷味が染みてた。これにやはりマスタードが効いてるのは,台湾にはない趣向で面白くはあった。
要するに…香港は何か一捻りしないと気がすまなくて,その辺が香港滷味なんかもしれんが…うーんって感じ。
香港滷味としては,当たり前に売られてる牛[イ十](臓物の漢方煮)の方を,香港人はもっと自ら誇るべきだと思います。
まだ写真が残ってしまった…。さらに其之三へ続く!