今日もまた存分に@ことばぐすい

ただ
お前が立っているのが
焼け野原なのだとしたら

俺はまだ
焼かれている
まっ最中だ

さぁて
行こうか

「勝つ事」も
――そして
「負ける事」すら
いつだって
そうは簡単に
決まっちゃくれないもんなんだ

今日もまた
火だるまになって
存分に
苦しんでやろうじゃないか

[羽海野チカ「3月のライオン」8Chapter80「焼野が原②」 白泉社,2012]