外伝02-6구포:《第六次最終日》カルクッスの日

[前期繰越]
    /負債 603
1000スンカルクッス
カルクッス400
1100ミョンムルトスト
スペシャルトスト250(650)
1115マミバガ
チーズチュユクバガセット400(1050)
1230A TWOSOME PLACE DESSERT CAFE
グランベリーチーズムース250(1300)
アメリカーノ
1900正福(アクロス)
煮魚(ぶり頭)550
タニタ食堂の100kcalデザート100
[今期計]
消費1800/収益1950
負債 150/
[次期繰越]
    /負債 603

7月15日(火)
1130 スイス料理ハウゼ(薬院)
日替(牛スジ肉と焼きナスのアッサリ煮)600
1400 ストロベリーフィールド(西新)
はちはちロール500(1100)
1415 バジリコ
パスタランチ(やりイカとズッキーニのジェノベーゼ)700(1800)
[今期計]
消費1800/収益1800
[次期繰越]
    /負債 603

 とりあえず温泉場!を再訪して,お湯に浸かっております最終日の朝。
 最終日なのに予定がまだ白紙です。どうしましょう?
 実は,昨日までで大体目当ての目標は,かなり効率よくクリアしてしまっております。時間のない最終日は港から近場(南浦・釜山駅エリア)が残るようにしたということではあるんだが…にしても無目的だ。
 で朝風呂なんだけど,そんなんでいーのか?何か残した大穴があったりしないのか?と考えるんですが,どうも思いつくものがありません。

 9時前,ソミョン(西面)通過。
 うーむ今回は宿でフラレて西面では活動してないから,ここを充てるかなあ。例の2階の珈琲屋にも行ってないしなあ。
 さっき今回初めて釜山地下鉄名物(だった)車内売り子に遭遇。CDだったが皆さん全く買わない。文化を守ろうという意思はもうあまりないらしい。
 市庁でちょっとだけかかるこの音楽は,ひょっとして釜山市のテーマソングなのか?
 そういえば…以前感じてた日本の地下鉄との違和感。今は,そういう観点を忘れてしまってたほど全く感じません。唯一,ジャンクション駅でだけ流れる何か変な民謡だけ韓国らしさを醸してます。
 どうでもいいが──さっきから両サイドを女性に挟まれっ放しです。ヤマトナデシコの皆さんほど消極性がないので,香水はガツンと効いてるし,男以上に肩をガンガンぶつけてきたりされ続けてまして…何か異様にツラい状況が続いてます。

 やはりこの温泉はいい!!温泉場の常宿のお風呂。
 一気に,しかも知らぬ間に汗が出て長く効く。泉質も何も全く分からんが,明らかに虚心亭の効き方よりいい!!
 今回は両隣のどっちかに入ろうと思ってたけど,やはりここで正解。温泉の名は…「クンジュンタン」でいいのか?6千W。今度からこんな感じでお湯だけ使いに来てみよう。
 今回,温泉場で4湯,海雲台で2湯使った。いつも以上に温泉地として楽しんだ釜山でした。

▲スンカルクッスのカルクッス

 10時ジャスト,スンカルクッスに入る。
カルクッス400
 ここのカルクッスは芸術的ですな,やはり。
 小麦,海苔,そして汁に染みたニンニク,それらが渾然一体となった香りに酔う。その酔いの場所は,和食ならば出汁が占めているはずの場所です。この場所にぽっかり空いた空白が,これらの香りを作り出す最大のモメントになってます。
 麺の歯ごたえとしては博多に似たコシなしタイプ。形状はキシメンに近い。質は小麦がモロに出てる。これが噛み締めるとニュルリと溶けて消えてしまうんだけど,その柔らかみが実に良い。
 汁は出汁が効いてない代わりに,ニンニクの辛味がキツく効いてます。生姜の代わりにニンニクを使ってるよな感覚?そういえば和食のうどんってニンニクは絶対入れないけど…こういう効かせ方があるもんなんだなあ。
 客層は,対面の店よりさらに地元客が多い雰囲気です。夜のあの賑わいだけじゃなく,昼間からの固定客がしっかり付いてるわけです。

▲ミョンムルトストのスペシャルトスト

「釜山大学」と漢字で書いたバスが来た。…衝動的に飛び乗ってしまう。
 支払いにはハナロカードが使えるらしい。
 いつもの宿への道のもう一つ北にも,細いが賑やかな通り有。今回行けなかったパリスバケットが出来てるのも見つけました。
 ところで?今バスが入ってるこの道は…どこなんだ?
 さらに?そろそろ降りた方がよさそなんだけど…どうやって降りるんだ?客の雰囲気見てると,きっとこのボタンじゃないかな?プチっ…おお,開いた開いた!
 とか何とかしてたら,何とか釜山大学正門前にたどり着いてました。もう11時ですがな。おっ?ミョンムルトストが…瞬間的に客が途切れてる?これはチャンスとついに購入いたしました。
スペシャルトスト250(650)
 校門から少し外れた辺りの雑居ビルの軒先で食う。確か少し前までこの辺は街外れっぽい雰囲気だったのに,今や結構トレンドな一帯になってきてました。
 確かにバランスはいい!!意外にキムチも胡椒もマスタードもない素の味。なのにこれだけイケてるのは…韓国のパンの微妙な甘やかさとこのバランス感が何とも言えないコラボを作ってるようなんですが…?

▲マミバガのチーズチュユクバブバガ

 11時15分,マミバガに入る。
チーズチュユクバブバガセット400(1050)
 チーズの味がほとんどしないほどチュユクのコチュジャンが強烈!で?そのチュユクって何なんだ?と検索すると…こちらはありました。肉の辛味炒めとか訳されてるけど,簡単に言えばほぼ豚キムチらしい。
 豚キムチのお握り──と言えばコンビニで売ってそうだけど,ここにチーズが挟まってること(でも最初に書いたようにコチュジャンで分からん),さらにコチュジャンがガツンと濃ゆいこと(多量投入されてるだけだけど)の辺りが──むふうっ,さ,流石はマミバガじゃ!!まっこと…訳の分からぬ味なりき。げにも今回のテーマ(もう完全に決まってしまった)に似つかわしき一品!!訳分かんないから語らなくていいから楽だし,これはいいぞ!!!はいはい,訳分かんない分かんない,はい終わり!!!
 まあ,もう少し真面目に書こうか…。確かに肉とコチュジャンは,このホクホクの御飯に合うし,辛さもまあ日本的には強いんだけど,これがコリアン的には…かなり良い。チーズの香りもこのコチュジャンの奥行きの深みで上手く絡まってきてて,アクセントとしてポイント高い。
 それに,前回も書いたよな気がするが…これとコークで食うナンセンスさがまた…いいよなあ。
 あと,皆さんスプーンで結びを食ってるんですね。それじゃあバーガーじゃないんじゃないか?もっと鍛錬したまえ!!──というか,韓国人的には…結びにかぶりつくのって何か下品な食法なのかもですが。

▲マミバガ看板
 知らずに見たら何持ってんのかは想像し辛いのではないか?

 12時半を過ぎたけどもう一軒…30A TWOSOME PLACE DESSERT CAFEというカフェに入ってみる。
グランベリーチーズムース250
アメリカーノ
 ややハイクラス感を漂わせたカフェらしく,3階の喫煙スペースに客の影なし。お陰でゆっくりしとります。
 やっぱり…このスイーツ味です。砂糖のあるべきところに甘みの穴がぽっかり空いた空虚感。でもその空白を埋めるかのように,チーズの豊かな甘みが鼻孔に満ちる。グランベリーはどこだ?と思いかけたけど,チーズのバックにほのかにきちんと響いてる。
 確かにこの味覚の構造ならば,もし砂糖が少しでも強く響いてたら,チーズもベリーも吹っ飛んでしまうだろう。
 この素地主体の甘味に,アメリカーノの味わいが誠にスッとハマる。そうだ,このアメリカーノの味わいも,珈琲を香りとして味わうのに最適な脇役として選ばれたと思しきもの。
 この界隈,こういう「DESSERT CAFE」の名を冠したカフェがかなり増えた模様。しかしこんな値段で客は来るもんなのか?しかも客層は学生だぞ?愛しいあの娘のためとは言え…エグ過ぎね!?

▲A TWOSOME PLACE DESSERT CAFEのグランベリーチーズムースとアメリカーノ

 この日の船が何時だったか,記録していない。ただ,かなりの駆け込み乗船だったと記憶しております。
 最後の原因に,フェリーターミナルでの定番土産(自分用)となった朝鮮人参アンプルを,いつもの値段以下で買い叩いたら,街中から届くから少し待てと言われて,とうとう乗船時間ギリギリになってしまったという状況があったわけですけど…。
 どうしても韓国は怒涛の行程になっちゃいます。ここの食は,ホントに面白過ぎる!