「ウォンジョ(元祖)チョバンナクチ」の看板は2つかかってます。オバチャンのと漫画タコのと…ひょっとするとどっちが本物でどっちかがカタリか?
オバチャンの店は奥への通路が左側に,漫画タコの店は右側にある。でもその他は同じ店みたいに似てる。微妙な違いを記憶してるのはそれらしい。
おそらく同じ店の拡張だということにして…さて元祖チョバンナクチ。
正直…今回は飛ばす気でいたが,馬鹿なこと考えるもんじゃない!
やっぱり,この食体験抜きに釜山は語れないんである。
▲最初はこんな感じです。どうなるんだ?タコはどこやねん?とか思ってるうちに…見る見る真っ赤な鍋が出来てく変化もナクチポックムの醍醐味。
▲黒豆…!?こんなん付いてたっけ?
コリコリのタコが最初は刺身として美味い!コチュジャンをちょっとくぐらせた抜群に新鮮なタコ刺,これもなかなか日本で食えない味です。
も少し経った段ではタコに絡みつく春雨が甘さのダブルパンチで素晴らしい!この春雨に染みたコチュジャンの旨味って,日本では最近やっとチャプチェで味わえるよになってきたばかりだけど…本当に何でここまで美味いもんなんだろか?
「ポックム」はぶっかけ飯の意味なので,少なくとも汁状のうちは,一応お決まりではご飯の上に取って食べますが…。
▲最後はビビンバブよろしく,飯とグチャグチャに混ぜて食う。この段階を味わうためにここへ来てると言っていい,コチュジャンの焦げかかった苦甘さに酔いしれる!
ご飯に混ぜたこの…苦くて甘くてコリコリとしたこの飯は,やはり釜山に来たら逃し難い!
春雨に染みたコチュジャンがさらに米粒に染み落とされて来た時の鮮やかな旨味ときたら…。
凄まじい美味です。
日本でコチャジャン炊き込み御飯とか作ってみたいが,それではこれは出せないんだろな。
おばちゃんが火を止めに来るのはもっと後だから,本当はもっともっと焦げつかせるのがいいのかも知れんが…これでも十分に苦甘い。
ただこの粘っこい辛さがイヤな人は,途中で火を弱めると汁気が残ると思います。
グチャ混ぜに移るタイミングは,汁気がなくなってコチュジャンがわずかに焦げてきた辺り。色で言えば紅が鮮やかさを失ってくすみ,暗い赤に変わってきた段階。早い段階もいいんですが,コチュジャンがしっかり焦げ切って粘りを帯びた段階もまたえもいわれぬ味になります。
▲食った!
完全に鍋肌が露出してますが,舐めたわけじゃない。粘りを帯びた段階で,この粘りに絡め取るようにお玉ですくえば,こんな風な状態になります。
いやあ,釜山のタコは最高ですなあ!!
▲とか思ってたら南ポでこんな人(?)を見つけました。
この人は地下鉄とかに乗らないでほしい。タコとかぽろぽろ落としそうだし。