[前期累計]
消費1800/収入2120
負債 320/
[前期累計]
/負債 402
§
5月9日(土)
0745 陸羽茶室
ソーメイ
豚肉蒲鉾の湯葉添え
蛋達 139HK$,300
1040鳳城酒店
ソーメイ
麻辣椰菜雲呑
順徳[魚綾-糸]魚球
300
1800[ロ客][イ十]米爾[ロ加][ロガンダレ+里]屋
[ロ加][ロガンダレ+里]羊肉55
浄薄餅10HK$,500
1830公和豆ジャン廠
豆ジャン(冷)5HK$
豆花8HK$,100
1845劉森記
蛯子雲呑[テヘン+労]麺39HK$,400
[前期累計]
消費1800/収入2200
負債 400/
[前期累計]
/負債 2
§
→5月10日(日)
少し悩んだけど,最終日の明日に取っておくのはやはり蓮香だろう。
ということで陸羽茶室へ。7時45分。
ソーメイ
豚肉蒲鉾の湯葉添え
蛋達 139HK$,300
3階席,独り。
蒲鉾。最初軽くシナモンが高貴な前振りのように鼻をかすめる。
口に含むや魚質はするりと速やかに溶け去る。後を追う豚肉は極めて滑らかな歯応えで,芳しい汁を放ちつつも永く粘って少しずつ砕けていく。
これと清[日軍]のハンバーグ団子との似て非なる味わいのバリエーションを思う。広東のこの「合成肉」の引き出しにはどれだけの味覚がしまい込まれてるんでしょうか?
ダンダー。
確か一度は食った味だったと思うが…これは本当に美味い。街中のと比較しては可哀想だが,以前のやはり清[日軍]と並べてみたいものです。
卵質は自然な甘味にて重振動を帯びて舌を震撼させる。砂糖などの甘味料は全く感じないのはもうもちろんなんだけど,これは卵の甘味すら,少なからず削ぎ落とされてる気配があります。黄身のどこかの硬質な甘みのみが伸ばされてるような,巧みなコントロールがあるようなのです。
皮に極めて伸びやかな甘味があり,ぐんと口中に広がって味覚を独占する。これも何なのかはよく分からないけど,生地の焼き方に微妙な違いがあるのか?
▲陸羽茶室の階段室…ってここ何回も撮ってますが,この雰囲気が何度通っても優雅なんですよね。
ハッピーバレー行きのトラムを適当に降りて(地鉄ラインから南側へ折れて2駅目)歩いてて,気づいたら目的の鳳城酒店の前にいた。9時40分。ここはどうも…常に分からなくなる。
[示豊]頓道。
スタバが前に出来とりました。
ソーメイ
麻辣椰菜雲呑
順徳[魚綾-糸]魚球
ワンタンは不思議なバランス。人参とキャベツの自然な甘味が一方にあり,他方に大きい唐辛子のチクリと刺すような麻辣があり,どちらが勝つでもなくガップリ四つに甘さと辛さ,ふくよかさと痺れがバランスを取っています。そしてその上に,これまたごく自然な豚肉と生地との味わいが乗っかってる。この三位一体とでも言う味わい。
ここは潮州系なんだろうか?何とも不思議な味のハーモニーです。
魚球の方は,まさに蒲鉾。これには肉の混ぜモノも肉汁の二段階の攻め方もありません。[魚綾-糸]魚,確か台湾でもよく出てたあの淡白な白身魚のシンプルな味わいが真っ直ぐに伸びていくのみです。
しかしこれは…日本の,例えば山口とかの最上質の蒲鉾ともまた少し違います。あの蒲鉾臭さというか,良い程度での魚じみた生臭さすらない。
代わりにあるのは,口にした途端にフワリと浮かせられるような端正な官能を帯びた芳香…このコリコリした方形の粒はユリ根だろうか?潮州的だけど,冠されてるのは順徳名だよな?
この上に葱と[魚綾-糸]魚の爽やかな味覚が来るから,何とも奇妙な次元でのバランスが出来上がってる。いわゆる調味料はほとんど登場しない味覚バランスのこの面白さは…この店独特みたいに感じます。
何より,これら,書いてると(少なし日本人センスでは)スイーツに感じにくいようなのがお茶にばっちりとハマる。──ソーメイだからか?この苦辛いけれど香りで飲ませる,このクセの方向が菜とダブらないからだろうか?
ここの菜には,日本や欧米で使う調味料が一切出てこないみたいです。どういう思想と技術なのか,未だに全くイメージできません。
冷たい雨が,しかも物凄い土砂降りが落ちてきた。最初は日差しがあるのになぜ水滴が?という具合だったところから,ちょっと考えられないほどの量になってきた。さすがに香港は,進水ポみたいなややサバけた場所ですら大洪水にはならない。
大陸,禅城や武漢に比べたら,お節介おばはんが常に歩き回ってるような嫌らしさを改めて感じます。
確実に夕闇は迫っていたらしく,雨が上がってみたら既に暗がりに呑まれてました。
香港の春みたいな季も終わろうとしてるのか?
[ロ客][イ十]米爾[ロ加][ロガンダレ+里]屋。再びのこのことやってきた深水[土歩]。
[ロ加][ロガンダレ+里]羊肉55
浄薄餅(PARATA)10HK$,600
→写真
よかった。もう一度食えた。
今度はキーマじゃなくて本物のマトン。ただ脂のクセからか,キーマの方が遠慮ないムスリムだったかもです。
客は今日も,やはりよく入ってます。物珍しげな若い層もいますが,なぜか高齢の常連っぽい方々も憮然とスプーンを動かしてるのがここの面白さ。
さて,注文をすると思いっきりのカシミーリー兄ちゃんが真顔で「ヤンロウ,パラタ」ときちんと…なのか?マンダリンとカシミーリーで返す会話がまた楽しいですね。
隣の公和豆ジャン廠。18時半。
上がりかけたのにまた降り出した雨を逃れて再入店。珍しく席も確保できました。
豆ジャン(冷)5HK$
豆花8HK$,200→写真
前回の粋なオヤジを見習って,ベタベタなのをを恐れずにこの2品を注文。
ほとんど同じのを頼んだようですが…これが好いのですよ!!びっくりするほど!腸粉と広東粥どころじゃなくて,豆腐汁とその固まったのの2品なのに…。
豆花の熱さと豆ジャンの冷たさの対比もありますが,ここの豆花はどう味わってもスイーツ以外のもんじゃない。これに,ラッシーかヨーグルトドリンクか(これも種族的には同じですけどね)としてしか飲めない冷豆ジャンの感覚,そして味覚のタイプの対比がものすごく良い。そしてどちらも絶品なもんだからこれが…。
相席の大陸人カップルらしい若者たち(豆腐炒めみたいな菜を頼んでた)が目を丸くしてますが…もう気にする気はありません。
この店は熱豆花と冷豆ジャンの店じゃけんの!文句あんかワリャ?(なぜ広島?)
劉森記。18時45分。
蛯子雲呑[テヘン+労]麺39HK$,400
→写真
ここにも久しぶりに入店できました。新店だけど。
バン麺は,少し分かった気がする。焼きそば感覚で食べるから満足感が薄くなるキライがあるんだけど(さらに広島人はそば肉玉とかと),薄い調味料以外は歯応えで,さらには卵麺を噛み締めた後にじんわり湧き出る甘味で食べるんだと思う。その証拠がこの蛯粉で,最初のマカオで「この粉が何の意味か分からん」みたいな事を書いた気がするけど,やはりやんわりと染み出すダシの他は,広東卵麺の歯応えを良い意味で少し乱すジャリジャリ感がアクセントになるんだと思う。
ただ…やっぱここはバン麺があまりに評価され過ぎかなあ…?ワンタンは異様に美味かった(おそらく椎茸が効いてるほか,皮が卵麺と同じ粉で作られてる。)から,本来はそういう炭水化物至上主義の小店だったんじゃないか,ここ?
義順[ロ奥]州牛[女乃]公司。20時。
──何か常連店めぐりみたいになってきとるけど,一本手前(東)の通りに出来てた小店の方に入った。こちらの方が義順らしいですね。
やっぱりここのは民信のとは違って…これはこれでいい!あちらはミルクの香ばしさで押す感じだけど,こちらはミルクのしつこさと言うか滑りと言うか,べったり押してくる感じ です。
さて最終夜です。知らず知らずに常連店巡りしちゃったとこをみると,そろそろマンネリが来てるかなあ。次からは新機軸が必要かなあ。となるとそこへの種蒔きしとかなあかんかなあ。