▲小公園南辺りの寺院とその前を行く人々。
道路，洋服の通行人，背景のコンクリのビルなどで目立ちませんが，この寺院，上下のへしゃげ方といい色合い，風格といい，物凄く古い。しかも長年，丹念に手当てされてる風です。
▲ゴミの収集車の向こうに，老街入口。
巨大な建物にさりげなく騎楼※が付いてます。
※ 建物の道路に面する１階部分を，人が通るための半屋外にし，それを連続させて作られた屋根を持つ歩行 空間。 降水量が多く，日差しが強い中国南部以南で，快適な街路として建設される。広東または華僑の街に多い。
▲まずは「観光地」から。ガイドブックに書かれてれば出てくる「百貨大楼」。
かつては潮州老街の中心だった洋風建物。名前の通りデパートだった訳ですが，もちろん今は廃屋。「樹文明」という掲示は，住民感情に配慮しながら「こんな古い建物，早く壊して現代都市を作ろうぜ！」と言ってる公側のもの。
▲同上，北側の野原。つまりこの大楼を除いて再整備は終わってて，これさえ壊せばモールか何かが建つということになるんでしょう。ある意味，この建物はこの老側の最後の砦になってるという図式。
次頁からの老街を自分の眼におさめたい方は，おそらく早めに行ったほうがいい。
▲ 上部のアップ。外壁は円柱状，窓枠は精緻な作りのベランダ付き，それにミナレットのようなものまで空を突く。精巧な造りもさることながら，こんなチャンプルの建築が存するものなんだろうか？
かつて広東や潮州が，世界史のどんな場所に置かれてたか。それを実感できる相貌です。