本伝04章[Step35]
ダイエットを飛び超えろ↑↑

 156日目 
▲38.8kg(半減+29.8kg)
▲40kg目前

させていただきますぜ社長!フハハハハ…
 あ…体重半減は引き続き目指しまっせ!ただ,自分のやってることをチョイと再定義すべき段階かなって感じ?
 血液検査の結果が完璧だったもんで一気に自信満々な勢いで書いちゃいます。──わしがやってんのはダイエットじゃない。「生活革命メソッド」とでも呼んだ方がいいと思うのですよ。
 『デブ』の岡田さんとも違う。やってることは同じ1500kcal制限のレコーディングでも完全にビジョンが違う。

 カロリーって何だ?とずっと考えてきました。
 既に書いたけどカロリーはその食べ物を燃やしたらどんだけ熱量を発するかって尺度。けどそんなんが何で摂取量の目安になるんだ?人間は自動車じゃない。
 学問的には食料供給レベルの尺度。栄養状態を測るならタンパク質・脂質・ミネラルなど栄養素の摂取量,最近はGIなどが適切。カロリーは比較的合理性も精度も劣る尺度。
 それでもわしは,未だカロリー尺度を使い続けてる。なぜか?摂取量の尺度として使ってるんじゃないからです。
 結論を言います。カロリー尺度の最適な用途は,食材・食品がカラダに与える損害規模を数値的に把握することです。
 高カロリーは食べない,低カロリーは無条件に食べる,そんな安直な使い方は危険で不正確。
 高カロリー食材を欠けば,効率的な栄養摂取ができず近代以前の短命な栄養状態に一人わざわざ逆戻り。低カロリー食材が過剰だと一般に栄養状態が悪化。それが人工的な低カロリー食材なら,さらにカロリーは確かに低いけどカラダへの影響が歴史的に実証されてない添加物を摂取することに。
 ただ,カロリー以上に客観的で単純な尺度──つまり素人向けの尺度は今んとこ存在しない。だから食のRM(リスクマネジメント)上,カラダへの入力を測定する尺度としてはカロリーが最良の選択。尺度としての不完全さを補うため,カラダの状態を定期的にフォローアップすることを前提にしてです。
 カロリーを栄養摂取量と捉えることと食生活リスク上の損害規模と捉えることの違い──これだけじゃも一つピンと来ないと思います。違いが出るのは対処方法。
 リスクってのは,損害規模(理想的には損害額)と発生頻度を掛けたものとされる。
 だから,高カロリー食材でも絶対食べちゃいけないわけじゃない。逆です。栄養的には明らかに食べるべき。
 カロリー管理の最大の目的は,肉やスイーツなどの高カロリー食材を発生頻度を上げないように注意しながら最大限に食べること。これに尽きると考えるべきです。
 目標体重レベルのカロリーに摂取量をただ抑えるのは,食生活の革命の過渡期の状態。レベル的には初級。
 この初級段階はそのまま続けると危険。カロリーを過剰に摂取してるよりはるかに危険な状態です!ダイエットによる死者は現におられます。──世界の最貧国の栄養失調状態と同じだからかなり死にやすい。医学的には精神の安定を欠くと言われる。何より空腹中枢が刺激される。おそらく体重のセットポイントも固定されたまま。
 結果は明白でしょ?減量は辛くなり挫折しやすくなりリバウンドしやすくなる。
 申し訳ないけど世間一般のカロリー制限はこのレベル。
お世話になったけど…『デブ』も同じだと思う。非常に危険で減量の成功確率が低い。
 繰り返すけど,高カロリー食材を最大限かつ食べたいだけ食べながら痩せる(または目標体重を維持する)という状態。これがカロリー管理の最終目標で,理想状態!
 その理由は簡単。食生活のリスクを最小化した状態であり,減量(または目標体重維持)に最も適した安定的状態であり,何よりも!身体・精神両面を総合して楽だからです。

 これも確認だけど──デブを責める気はこれっぽっちもありませんぜ。
 「体重も管理できない無能者!」って(一世代前の)アメリカ風評価の受け売りは,全ての人間は痩せたいと思いこんでる俗物の証明。想像力ゼロ。現にわしは136kgでそれほど痩せたいと思っちゃいなかったし,今でもそれが不自然とは思ってまへん。
 3桁デブは超人です。インドのヒジュラや沖縄のノロのように,彼らを聖人扱いするよな柔軟な倫理の社会になりゃいい。メタボのレッテルで国が規制するんじゃなくてね!
 RM上最高に哀れに映るのは,別の一群です。──つまり,2桁の凡人なのに「イソプラボ~ン♪」とか「中鎖脂肪酸で体脂肪をリセット!」なんてお囃子に舞い上がっちゃって
健康談義を延々垂れ流す壊れたラジオに堕した挙げ句脳みそを全く使わずに「〇〇を毎日続けてるのあなたも絶対始めなさい!」とか狂信的フードファディズム(≒特定食材の万能視)を押し付けてくる宣教師軍団。栄養状態悪いのに気紛れに流行りのダイエットに手を出すもんだから,隠れ脂肪だらけでムクミ放題…っていうオシャレな軽薄ピープルたちね。
 本人オシャレなつもりでも要は戦時中の日本並みの低栄養状態。添加物を大量摂取する分,それ以下かもしれない。当然だけど…彼らの死亡率を仮に統計取ったとしたら,戦時中以上でしょね。
 しかし本当に怖いのは──こいつらは当たり前に自分の家庭で子どもに低質な食生活を強いる。食育レベルが急降下しない方がおかしいわな。
 もしあなたが彼らに一言忠告する機会があったなら,こうお伝え願いたい。──リスク感性を磨け!
 彼らの多くは,現代の食生活が危ないことは分かってる。けどその恐怖感にパニクっちゃって現実的な対処ができてないのです!
 RMってのは,リスクの冷静な客観的評価に基づいて最適に対処するっていう一連の作業サイクル。脅威にビビってんのとは天地の差!

 じゃあ体重は?RMできてりゃ減量は不要?
 まあそうなんだけど──RMの最適度を評価する方法は現在のところ見当たらない。だからカロリーと同じで不完全な尺度でも,次のような方法で確認するしかない。
①体重が標準まで減少
 (わしの場合は半減)
②血液検査の数値が良好
③1年以上リバウンド無
 この3条件が揃ったら,わしの今回のRM=食生活自力革命は完成したってことにしよかな。
 もっとも①は,もう時間の問題に過ぎないと思ってます。ゲームとしてのケジメってだけ。
 それに100kg大停滞の時に思ったけど,別に減量スピードの鈍化なんか本質じゃない。ありそうもないけど,目標体重まで行かずに止まるならそれはそれで一向に構うもんか!
 体重減少はRMのバロメータの1つ。主目標はカラダが食のRMを身に付けること!

 最後に…そんなにダイエット否定するアンタの文章が何で「ダイエット遊記」なんだよ~って?
 当初はこんな過激な論になると想像してなくて…
 いや!公式見解としてはですね~「ダイエットや減量なんてファンキーなお遊戯さ!大事なのはRMだぜ!」という意味だ!間違いない!
 それにね…と中尉は本音を囁きました。「その方がWeb検索でヒットしやすいの」

おまけ半減後にハマった京都・錦市場の池政亭の昼定食(1月)