本伝06章[Step52]カラダの中に清流が

 214日目 
▲59.0kg(半減+19.0kg)
▲50kg目前!

循環してるってイメージがある。それは熱くはなく,激流でもない。涼やかに,穏やかにサラサラと流れていく。
 医学的には血液やリンパ液,漢方なら気の流れというところだろう。結局はこの循環系が,減量の直接の原動力であり,食生活リスクに対応した状況でこいつを形成するのが減量プロセスの最重要事項なんだと思う。
 って宗教じみた書き方になったけど,実はとても単純なこと。
①ウォーキングなど適度な運動
②半身浴やマッサージなど血行促進
③水分・酢・微量栄養素(ミネラルやビタミン類)などの適切な摂取
 これらによって,減量というリストラで大わらわのカラダに最良の環境を用意して差し上げるってこと。
 そういう意味では,肉・砂糖・油をちゃんと
摂って食欲を十分に満足させることも環境づくりの一つ。糖分摂取によって精神的な安定性をキープし,減量ストレスを回避することまで該当するかもしれない。

 前庫で,運動は痩せ始めたら嫌でもしたくなるって書いた。
 ②の半身浴もだけど,妙にしかめっ面で汗だくになるのは,筋肉付けるんならいいけど,減量にはあんまり役に立たないみたい。毎日の習慣としてはちょっと汗ばむ程度がベスト。
 半身浴なら体温より少し熱い程度でいい。風呂屋を始め普通の温度は高過ぎる。始めは汗ばむ位の湯に10分入って,徐々にぬるくしていき,最後の10分は体温と同じ程度の湯でクールダウンするって入り方をすると,カラダが一番喜んでくれる気がする。──こういう入り方は家風呂じゃないと出来ないけど。
 とにかく,長く続けて,かつ自己満じゃなく効果を出すんなら,頑張っちゃいけない(Step41)。カラダに心地良い程度の微かな負担がかかる状態,これが一番効果的なんだと思います。
 そのために重要になるのが③の水分・酢・微量栄養素の摂取。Step44で触れたように,運動や半身浴しながらなら,相当量の水分が入っちゃう。そして,飲んだ後はカラダが明らかに楽になる。
 つまり,運動や半身浴も楽にやれるし,水分摂取も楽になる。
 微量栄養素──豆乳や野菜ジュースを飲むタイミングも,運動の後なら明らかにカラダが喜ぶ。だから美味い。豆乳や野菜ジュースが苦手な人もグイグイ行けちゃうはず。
 そんな美味い話にホントになるのかよ?って思いますか?いや,考えてみて!どれも体内循環の促進って意味では類似の行為なんだから,連鎖させれば加速度的にうまくいくのはむしろ必然なんじゃない?
 わしも確かに,1日に2000ccの水分補給はかなりキツかった。でも今は,朝夕の通勤と昼休みの散歩,どれも30分間の中で500ccのペットボトルを各1本空けちゃう。
 でもって半身浴中にもう1本。──これだけで2000ccにもうなってしまう。
 あと,わしは酢を飲むのを半身浴から上がった時にしてる。これが一番美味いからです。これもグイグイ!
 要は摂取のタイミングです。カラダが欲しがる状況を作って,そのタイミングで欲しがってるものを投入すればいい。そうすりゃカラダの中の清流は少しずつ大きな水量の流れになり,脂肪をはじめとする老廃物を洗い流していく循環に成長していく。
 そうなれば,水分などの補給を
さらにカラダは望んでくる。カラダがそれらに味を覚えてしまうということかもしれない。

 マッサージの話をしてなかった。
 実は,水分摂取のタイミングのアイデアは,マッサージから来てる。日本ではあまりないけど,台湾やタイの伝統マッサージでは施術後に必ずお茶を1杯出してくる。不思議に思って尋ねると,マッサージで老廃物が出てきた状態だから,水分を取れば尿として排出されやすくなり,マッサージの効果が最大化されるってことらしい。
 ね?全く同じ発想でしょ?
 わしが日本でよく行くのは,台湾式の足裏マッサージ。最近は,ふくろはぎマッサージにもはまってる。
 マッサージ師さんに言わせると──多少は営業トークだろけど──リンパの流れが詰まりやすいのは,重力に逆らって循環させなけりゃいけない下半身。特にふくろはぎの筋肉は,足先まで行ったリンパを上半身まで送り返すポンプの役割をしてるんだって。
 だから足裏で痩せると言うのはちょい安易だけど,少なくともカラダの中の清流を正常に循環させるのには貢献すると思う。
 実は,今日新しいウォーキングシューズを買ったら,1つ下のサイズで丁度よかった。多分,足のムクミが縮小した結果だと思う。