って言って何のパロディか分かったらかなり韓国映画でしょうね。
「カンナさん大成功です!」って映画が昨年韓国でちょっとしたブームに。「淫乱書生」と同様あんま日本じゃ成功しなかったみたいで,わしも昨日始めてホテルシネマで見た。最初に知った時期が減量始めた頃だったから気にはなってたんだけど…見逃してました。
ストーリーは──歌手のゴーストボイス専門のカンナさんは,すんごい美声だけど体重95kg。プロデューサーに惚れたりいろいろあって全身痩身整形を決意,脅した整形外科医による1年間の断続的な手術でナチュラル美人に大変身成功。一躍スーパーアイドルに踊り出る!しかし!整形に冷淡な韓国社会,次第に事実が暴かれカンナさん大ピンチ?!
日本人センスじゃ,う~ん…って気がするけど整形がメジャーになってんのにモラル的に煩い韓国ではかなり共感を呼んだってのも理解できる。
手術後に以前のズボンをダブダブに履き,部屋中ぴょんぴょん跳ねて喜ぶシーンは…分かるな~!わしもやったな~。
だけどさ~!わしはモラルがうだらかだらとはあんま思わんよ。でも経費とリスクと1年の時間を考えたら…費用対効果からしてホントに大成功か?
同じ1年間なら。わずかな経費とほとんどノーリスクで知的に減量すれば?──95kg程度のプチ・デブからならそれで十分じゃない?アイドルデビューまで狙わなきゃの話だけど。
でもってお話したいのは,もし今カンナさんが目の前にいたとして──ご提示したい減量プランね。
基本的には「3桁になってからね」って言うでしょけど。
映画でも,整形前のカンナさん,何か怪しいダイエット食品に手を出して救急車で運ばれてました。
世のカンナさんも,大抵は何度となくダイエットに中途半端に手を出してるという前提で言うと──減量に5年間時間をかけましょう。
そんなにダイエット続けるほど強い意志がありゃ太んねーよ!って?大丈夫。ストレスは限りなくゼロよ。
まず最初の3年間──どんなダイエットにも手を出さないこと!そんだけ!
そんだけって…痩せる方法聞いてんだよ~!いきなりダイエット止めてどーすんだよ~!…いや泣かない泣かない,まあ話を聞きなされ。
実は…恐らくこれがわしの最大の勝因。減量開始までの4年間ほど,訳は書きたくないけど,わしの生活は相当に堕落してた。ダイエットどころかヤケ食いヤケ酒のフィーバー状態。体重も計りもしなかったけど15kgは増えてるだろ。
はいはい大変だったのね,で何でそれが勝因?そりゃアンタ,日本語で言うダイエットほど確実に太れる方法はないからッスよ(Step8参照)!痩せにくくなる効果だけは保証付き!
大体,太ってない状態って自然状態でしょ?放っときゃ身につく痩せる体質が,ダイエットや現代食生活,さらにそのバックボーンのファーストフード感覚で邪魔されてる状態──それが肥満。
だからまず,痩せにくい体質を払拭するために3年のノーダイエット期間を置く。結果的に多少太っても構わんよ。
次に4年目。口に入れたもんのカロリーを記録する。同時に,よく噛んで味わって食べる。その2つだけ。
痩せるカラダを作った後,今度は痩せるアタマを作るってこと。カロリー計算は不要。要は自分を取り巻く肥満リスクと,いかに不味いもんを平気で食ってるかを認識する工程。
わしの場合,これをカロリー計算と同時にやったけど,やっぱりちょい密度が濃過ぎ。確実に減量するなら分けてやるべき。
『デブ』で言ってるけど,これだけでも10kgやそこらは痩せるみたいよ。
後は──最後の1年でカロリー制限。
4年目にちゃんと噛んで舌を育ててれば,1500kcalでも1200kcalでもほとんどノーマルにこなせる。
このノーマルってのが大事ね。少なくとも5年目を終える段階で,ノーマルに制限カロリー内で食べる舌にならなかったら,間違いなくリバウンドする。
5年目の目標は,制限カロリー内の食生活が質量ともに最も満足できるものになること!そうなりゃもうリバウンドはあり得ない!
てなプランっスけど──カンナさんいかがっしょ?それでもウン百万と生命の危険を賭けて整形する?
効果の方はご心配なく。事前に中尉で動物実験済ですから。