本伝10章[Step92]トンカツ!この陳腐な味わい

 333日目 
▲66.4kg(半減+1.6kg)
ラスト▲2kg!

っちゅう衝撃の事実!こりゃエラいことになった!ちょいと慌ててしまったほどっス。
 広島で食うなら中の棚。広島城築城時の飯場に始まるこのエリアは,再開発でかなり減りはしてるけどかなりのレベルの小料理屋が残ってる。オフィス街にも近いから夜はもちろんランチも充実。広島が誇る牡蠣料理の有名店「酔心」もここにある。
 まさにそのオフィス街の労働者であるわしは,昼飯に足しげく通ってる。トップに挙げたいのは「なな川」。次が今回お話する「河鹿庵」。
 いつもの日替定食を頼むと一切れトンカツが付いてきた。エッ…君懐かしいじゃん!元気してた?
 河鹿庵の日替はごく上品な量。けどどれも絶品だから満腹感は十分。いや…量食うより遥かに満足できる。
 だから,このトンカツ君も小さな2切れ。まあいいか…と口にしてみる。
 ──美味い。トンカツとしてはかなり美味い。けど…何か違和感。舌に集中してみる。脂の乗ったいい味なのに…
 陳腐なの!野菜の煮込みとかに比べて単調過ぎる味。演奏としては素晴らしーんだけど,独奏とオーケストラの差。
 どうも──この種の「お手軽料理」全てを同じよに感じるらしい。──今日食った松山大街道「はまさく」(わし的に松山スーパートップ店!)のランチに付いてきた鶏カラも全く同じだったんである!
 「そんなん言うならも一度太りまっせ!」って冗談で言うことが最近あるけど…もうそれは,その方がツライよな舌になりつつある。何でこの類いの浅い味を大喜びで食ってたのか,もう理解できん。
 食感改造プログラムは予想以上にわしの舌を変えてしまった。不味いもんを嫌々食わないと太れない舌に。仮にレプチン軍団が総反撃を開始して空腹中枢を刺激したとして,わしの舌はライトな深い味わいの食事でしか満足しない。
 ハッキリしてるのは──もうリバウンドは有り得ない!ってこと。
 量的にも,今の段階でライトな食事を食いきれんほど食ってんだから──それで太ろうったって,旦那そないムチャ言わんといてくらはいな!

 こんな状態だから,カロリー管理もド楽勝。今日止めたても,明日以降1500kcal前後を自然にキープし続けるだろ。──一応ケジメだから半減までは続けるけどさ。
 グルメツアーで食べ過ぎても,極端な場合ゼロカロリー(わしの算定ルール上)で腹に入れる術を覚えた。絶品珈琲の店を大分見つけたし,スプライトとかファンタのゼロも大ファン。
 この前,モズクとメカブとトコロテンを混ぜて食べたら結構イケた。丼一杯食べたら当然だけど腹は満杯。
 少しカロリーが余れば,沖縄料理のアーサー汁や梅干し,カクテキとかのキムチの馬鹿食いも相当腹に来る。いいもん買えばそれでも舌はかなりの満足感。
 「今日は500kcalしか食べるな!」って秘密指令が下っても(誰から?),もう特に困りゃしない。

 新陳代謝の促進ってやってきたウォーキング,半身浴,水分摂取,足裏。こいつらはもう生活リズムの一部。止めろって指令されても困る(だから誰から?)。
 水分は少し控え目にしてる。体重3桁で2リットルだったのを,半減手前で3リットル摂っちゃいかんだろ。──漢方では水分の摂り過ぎは満病の元。上限2リットルを目安に止めるよにしたい。
 あと半身浴。一生毎日続けるのは無理。何が何でもって入り方は止める。ただ,勉強タイムとして当分継続。
 足裏は,止めよと思ってたら最近博多に健美園って店を発見。アンマ師が中国人ばっかでこれが良くキく。当分止めらまへん。

 20年前のインドの路上には,体重計1つ置いた男が座ってた。
 体重計り屋さん。体重計恐怖症だったわしは近寄りもしなかったし,そう大繁盛してそもなかったけど,食ってける位の客はいたみたい。
 5日後出発のインド旅行にも,まだカロリーノートは持ってく。インドに今も体重計り屋がいるのか微妙だけど,いたら毎日図ってノートする。
 技術的な工夫はもう十分。あとはこの路線で完走するのみ。──ここまで333日で▲66.4kg。5日で1kg。てことはゴールまでの1.6kgを旅行中にクリアする可能性が高いからです。

おまけ長崎繁華街の「おとなのおもちゃ珍々堂」