本伝10章[Step98]勝利宣言小論3:食感育成編

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▲69.1kg(半減▲1.1kg)
ストップ!減量

の第3弾,いよいよ本丸です!
 「食感」ってのは食の感性。狭い意味の味覚から食べ物の嗜好までを含む概念ね。
 最終的にはコレさえ高度化すりゃ減量は成功する!逆に変わらなきゃ絶対リバウンドする!
 よく噛むだけのダイエットってのがある位。
 食感育成はリバウンドへのリスク対応。結局3つ全てがリスク・マネジメント。

 では,なぜ食感が本丸か?
 わしらがさらされてる肥満リスクってのは,優れて現代的な産物だからです。──経済的に豊かな社会は必ず肥満リスクが増す。肥満リスクとは,高精製炭水化物高脂質低ミネラル。そしてその事実は,もう30年も前に栄養学的に証明済である──
 これを知った時,わしは愕然とした。答えはもう出てるじゃん!そして…この科学的事実を隠蔽し続ける食肉業を中心とする食品業界とダイエット産業に噴劇した。
 わしらが痩せるってのは,だからこの増大する肥満リスクを回避すること。カロリー管理はそれを意識的にやるわけだけど,死ぬまでカロリーノートは取れん。相手は人類史のビッグウェイブ!無意識に,自然にやれなきゃいつかは必ずリバウンドする!
 改めてダイエット成功率0.5%って数字の重さを思い知った…
 レプチンによるリバウンド効果よりも遥かに根深くわしらの体に突き刺さった時代の遺伝子。それは,わしらが工業製品を食べる史上初の生物だって事実。わしらは既にそうやって育ってきたこのポスト緑の革命の時代の60億人の1人。
 そういう歴史の必然に対抗できるか?そういう武器を持てるのか?
 答えは1つ!自分の健全な舌。これ1枚しかありえない!

 今ちょい流行りの日本の食育じゃないよ。参考にするとすりゃフランスの食育のよな理念と技術の明確な奴!またはイタリア発のスローフード運動。
 カロリー管理も代謝促進もこの「舌の武装」──食感育成の予備運動に過ぎない。
 どう武装するか?──飢えた時代に生き抜くためにわしらの舌は高カロリーの食材を美味いと感じやすい。だから60億人を食わさなあかんこの工業化社会で,早く安くてそれなりの味の食事を作る場合,必然的にそれは高カロリーになる。そして,流通に不利な無精製食材より精製された,つまり微量栄養素を除去した低ミネラル食材が使われる。そういう食材の代表格が肉と白米,調理法としては揚げ物とトロミです。
 ──今のわしは食経験上ハッキリ言える。それで得点稼いでる分,カラアゲやラーメンはその他の技術で味を深めてない確率が非常に高い。コロッケは家庭で誰でも美味く作れる。つまり揚げてある以外にポイントがないのよ!
 逆にこれらを使わない食事は,味の深みがないと食えない。だからかなりの確率でちゃんと工夫が施してある。
 舌の武装ってのは,前者の「早い!安い!でも食える!」食事と後者のゴマカシのない所で勝負する食事とが並んだ時,迷わず後者を選べること。
 後者で食生活したなら,1500kcalなんて楽勝!逆に1500kcalで最も美味い食事を選べば後者になるわけ。体重が落ち代謝が改善される過程で,食感が後者にチューニングされるのです!