本伝10章[Step100]最終章:奇跡論-実現しないのはやろうとしないから

 370日目 
▲64.2kg(半減+3.8kg)
やっと止まった

って章が「フラット化する世界」にありまする。
 この章で大河ダイエット実験記「ダイエット遊記」はひとまずお開き。長らく乱文にお付き合い頂き有難様々ッス!
 実は…この1年ええ加減キレちゃってたダイエットやら食品やらの業界をブッこき下ろして最後を締めたろかい!とも思ってたんだけど,そいつは流石に陰鬱過ぎるよね。記念すべき100章目なんだし,明るく終わるとともに,今後の大規模減量ランナーに多少でもエールを送りたいじゃないの!
 てことで最後にカマすのは「奇跡」のお話です。

 フラ世界はただ単にIT革命やグローバリゼーションの本じゃない。わしなりに解釈すると,フラット化した世界──つまりわしらが生きくこの時代以降は,起こそうと思えば奇跡なんか軽~く起こせる!って書いてあるんだわ。
 正直,わしは1年前の減量開始の段階にゃ──体重の半減なんて肉体改造がホントにできるなんて信じてませんでしたわ。まあどこかで何かが行き詰まるんだろけど,目標は過激な方が企画としてオモロいから…って程度だったのね。
 けどホントに奇跡が起きちゃった!だから今より後,わしは奇跡を諦めはしない。

 一番大きな教訓はコレ。──奇跡は努力や強い意志からじゃなく,余裕のあるドライな創造性から生まれる。
 わし,この1年ほど食欲を満たされた期間はないんです。切迫感も忍耐も全く感じんかった。幾つか選択に迷いはしたけど,頑張りは自分に禁じてました。何があっても理知的に乗り切ろうとしてきただけ。──アホなこともしてきたんだろけど,実績から見て総体的にハズレてないはず。
 この感覚は,例えば仕事や旅行のスタンスも変えちゃったみたい。
 以前のわしの仕事は,ガガガッとブルドーザー的に徹夜してでも根性でやり切るタイプでした。旅行にしても,貧乏旅行に固執し,マゾ的にツラい経験を敢えて重ねてた。
 でも今年になって自然に変わってきた。仕事は勤務時間内を基本に優先順位をつけて終わらせちゃう。多少忙しくても工程を工夫するか新しいシステムを自分で作るかして,アタマで乗り切るスタンスにギアチェンジしてしまってる。
 旅行からもマゾ的な要素は消えました。南京虫と戯れる宿より,土地と人がよく見える視座を優先。貧乏なフリで現地の人と同化したよな偽善に自己満しない。そのために必要なら金も投資する。
 長期的に実績を出すなら努力や意志は無駄なだけじゃなく邪魔。これが体重半減で得た感性。

 フラ世界はハッキリ言ってる。これからの時代には,小物でも世界を変える力を持ちうる。LINAXを開発したオタク集団のように,既に変えちまった奴らがいるのだ!
 そういう構造に,既に世界の方が変わり始めてんのよ。
 減量に関係あるかって?よく考えてみて!わしの体重半減も,今の時代じゃなけりゃハードル高かったんでっせ。
 だって,この時代じゃなかったら…スーパーの店頭でケータイ使って30秒程でカロリーを推計できます?生活圏内で手軽に多様なお茶や,カロリー表示付きの豆乳や野菜ジュースが入手できた?初めて訪れる町の最高の味が簡単にタウン誌で調べれた?これらわしの方法の根幹ツールは,どれもモロにフラット化の恩恵だったんよ!
 奇跡を起こせる時代が今ここに来てる!それに一番腹の底から驚いてんのは,ええ加減に走り終えてしまったわし自身。
 つまり,この大規模減量が何かの意味で「偉い」とすれば,偉かったのは時代。だから,この風にさえうまく乗れば,この位の奇跡は誰にでも起こせる!このパワーに比べりゃ,少々の肥満リスクなんか何てこたあない!

 さてこんなわけで──今韓国からの帰りのビートル船内にいます。
 いやあ,韓国では半減を自慢しまくっちゃいました。
 料理注文する時オバチャンに「ビビンバ,ハンゲン!」。バスに乗るにも運転手さんに「チャガルチ,ハンゲン!」。風呂屋でも番台で「チケット,ハンゲン!」。とにかくあらゆる韓国人にハンゲン!ハンゲン!(1個!)ってね。
 だから何よって?
 い…いやだなあ社長サン!最後まで大爆笑でしたなあ!

おまけ那覇市・豆腐屋食堂の豆腐定食