外伝09♪~θ(^5^ )第五次香港
初泊(往)

▲九龍・重慶大厦一階の奥,インド人がインドと全く同じスタイルで売ってるミタイ。本国へ行かずに本格的(つまり体に悪そな劇甘)なミタイを食わす店は貴重です。

地図に汗 落ちて見知らぬ 土地にいる
旭川東高(北海道)

 昨年に引き続き,どうしてもこの時期は「俳句甲子園」を引きずってしまう。
 で,さらに昨年に引き続き中国南部マニアック旅行です。
 昨年の貴陽が今回は長沙に変わってますが,要するに「中国で一番辛い土地」を目指します。

▲香港入りした深夜に掻き込んだ源記餐餐の金牌牛[イ十]麺

 それなりにウマかったんだけど,まあそれなり。尖沙[ロ且]の真ん中のそこそこ有名店です。

 朝一番で紅(ホン)フム駅へ向かう。
 広州行き1052発が取れた。香港ってどこでチケット買うんだろ…という状況でしたが,駅の正規カウンターより先に,店頭に「広州行き票」などと掲げた旅行社が幾つも見つかる。資本主義はいいね。適当な店で購入。11時前発の便にして急ぎ香港島に移動。
 とりあえず飲茶を…という気で上環の地上に出るまで思ってたんだが…。
 突如として浮気したくなった。
 思えば,初回香港で初めてお店を探し始めた駅です。この上環という古い街は,わしにとって,何か,魔術的かつプリミティヴな場所らしい。
 プリミティヴと言えば…やはり米でしょう。そして広東の米と言えば,粥か[イ子]飯。
永合成茶茶餐庁
火[月南]飯
立頓紅茶 250*1.5=375
 待ち時間,[女乃]茶を舐める。
 久しぶりだ…。かつ,やはりこの土地にしかない味です!
 日本の上質な紅茶屋ならばかなりのレベルのミルクティーは飲める。だけど,どうしてもストイックな繊細さに走ってしまう。どっちが美味いかと言えばその方が間違いなく美味いんだけど,それじゃあこのまったりミルク感が残らないんだよなあ。
 店内の皆さん,やはりこの時間は[女乃]茶とパンがほとんど。朝から[イ子]はさっきまでいた日本人の女2人連れとわしだけ…とまさに観光客的チョイスなんだけど。
 なんだけど,ついに来た[イ子]はやはり素晴らしい!
 前回の教訓を踏まえ,最初にオイスターソースを鍋の脇面から底に伝わせるように吸わせ,お焦げ部分が醤油で焦げ,かつ剥がし易くしながら味付けを試みる。
 今回の火[月南]は要するにパンチェッタです。スパムじゃないかと恐れたけど,れっきとした中華ハム。しかも肉感を留めた中華生ハムとでも呼ぶべき状態。
 この塩づけとオイスターソース,その上に展開するインディカ米の焦げ味を帯びた炊き立てご飯のほくほくした甘味が堂々たる美味をひけらかす。
 これは…前回以上です。筆舌にしがたい満足感。

▲深夜の尖沙[ロ且]裏道。この辺りは,少なくとも画像的にニューヨーク並みの危険度を感じます。

 喜利餅店
鶏尾包
菠蘿包 300
 そして列車へ。城際直通車 Intercity Through Train。
 10時ジャストにゲートオープン。ギリかと思ったけど急ぐんじゃなかった…。しかも土曜なのに,懸念したほど混んではいない。混むのは往復とも深セン経由便だけなんだろか?
班次 T804
等級 一等
時間 10:52
車[ガンダレ+相] 1 16号座
 常州と東[サ/完]を通過。ビルは立ち並ぶがまだ雑踏はない。歩く気にはならない街っぽい。
 13時,広州着。
 14時,明後日朝の長沙行高速動車の票をゲット。310元とバカ高く,何と広州南発だという。どこなんだそれ?みたいな駅発だったが,まあ広州市内のどこかだろう。所要3時間。一応旅の形は整ったか。
 結果,その間広州に2泊することになる。

 さてと,広州を歩こう。
 地鉄3号から体育西で1号に乗り換えて公園前へ。前回購入の羊城[上/ト]が生きてるので移動は楽勝。
 如家は満室。とりあえず明日の予約だけして去る。
 さてどこかへとにかく泊まらねば。最悪,駅の旅行社か??
 …と思った矢先,前から気になっていかん金城拉麺に入ってしまう。如家すぐ,15時を回ってますが…。
羊肉拉麺 400
「蘭州正宗牛肉拉麺」の文字を掲げる。夫婦とも漢族(回族かもしれんが)の風貌ながらムスリムのいでたち。出るか広東風蘭州料理?
 出て来た汁に呆気にとられる。薄い!バクチーはギンギンに効いてるのに蘭州の第一印象の唐辛子辛さが全くない。
 ただ手打ち麺です。しかし…?
 いや。いやいや!この歯ごたえと小麦臭さはかなりスゴい!炭水化物至上主義の広東で生き抜いてる店だけある。迷って止めた刀削麺はさぞ素晴らしかったはずやね。
 蘭州料理が広東人の炭水化物至上に淘汰されて生まれたメニューと見た。いい店です。
 ふう!一息つけたぞ!!
 さて宿だ宿!一昔前に中国を旅してた時の宿なし感覚がフラッシュバックします。

 16時,体育西路の漢底に宿が取れた。
 320と高いけど,高さだけのお値打ちはある超リッチなお部屋。今タバコをプカーッとやっとります。
 一階にはファミレスもある。こりゃ今回最高の贅沢かあ?
 この体育西,ネーミングからは想像できんかった。こういうことでもなきゃまず降りなかった駅ですが──かなり栄えてる界隈ですね。イーオンやユニクロの看板があちらこちらです。
 地下がさらにスゴい。釜山の西面以上の太い地下街がドドーンっ伸びてます。これがどこもかしこも土曜だからかムチャクチャな人混み。地上よりさらに地場の工夫した店が多い。そりゃ競争しがいがあるやろしな。
 飲茶は明日だな。今日は炭水化物デーというとこか?ならば!

広州路ラッシュに揉まれ一号線
 どうでもいいが,この「東山口」って駅は…?目ざとい長州人の先行投資か??
 この地下鉄の乗客の空気…日本と全然違う。いや,着てるものも持ち物も日本人と同じなんだけど…なのに,この全員が全員から滲み出る傲岸さとゆーか横柄さとゆーかが。それがここまで違うオーラを作ってしまうものなんかいな?
 やっとこさ汗が乾いてきた。さっきまでびしょ濡れ状態で寒い位だったんだけど。
 季節の変わり目にこの気温変化はやはりキツい。地上に出たら,例の得体の知れない漢方茶を投入しときましょうかね。
 と考えつつ陳家祠の改札を抜けると,地上に上がらないうちに屋台発見。
▲さらに派手に,さらに家族揃って基調になった「加多宝」広告
 確かにスーパーに自販機にと露出度は高くなった商品です。

[又|3]老涼茶
 チェーン店らしい。しかし漢方茶はチェーンのも実力のあるのが多い。
 この場合の実力とは…そう,コレです!淡い味なのに,何とも言い難いイヤ~な香り。これが堪らない。当たり!
 後日談ながら,以後通りがかる度にあおるようになった一杯です。

0800永合成茶茶餐庁
火[月南]飯
立頓紅茶 250*1.5=375
1500 金城拉麺
羊肉拉麺 300
1700茂記餅店龍津中分店
老婆餅,老公餅300
1730 現[火考]蛋[米ソ/王/心] 半斤250
1740 六厨麺屋
六厨牛[月南][テヘン+労]麺300
1800 銀記腸粉店
客餐1 牛肉腸+鮮蛯腸 300
[今期累計]
消費1800/収入1825
負債 25/
[今期累計]
    /負債1117

▲ケンタッキーのファミリーパックは「全家桶」
「桶」との表記に中国人的にはあんまり抵抗感はないみたいだが…。