▼▲
公園を過ぎ下りになってすぐのＴ字路を右折東行。基地が近いと思うんだけど家並みはこの辺がメインらしく建て込んでます。▼▲
金武公会堂。
「ノロ殿内50m」と看板？金武入会権者会と金武軍用地等地主会会館の間にありました。何と「金武軍用地地主会」というのは一般社団法人。
見たことのない立派なノロ殿内です。竣工碑が建ってて昭和56年に再建したらしい。裏を見ると何と琉銀と沖銀※が寄贈してます。※社内の記載だと両行の金武支店が，ということらしい。
例によって左側が本来の神体でしょう。三つ石が左右二組，ガラスのグラスを囲んでる。
入口に金扉。でもサイドにキーがぶら下がってる。何か不自然な信仰が見える殿内です。
その東山手側，トゥムスズ御嶽。1231
トゥムスズ御嶽は「琉球国由来記(1713年)」に金武間切，金武村トゥムスズイベ(神名，シマネドミ)金武ノロ拝所と記された御嶽である。
村建ての火神として御嶽を中心に周辺には根神，祝女殿内，外間，掟神の居所が築かれていることから村落構成の基礎をなした地域と推察される。(略)金武町教育委員会〔案内板〕
トップにベンチ??
ところどころに拝所らしい痕跡があるけれど，森林公園にしようとして失敗したような感じ。供え物はない。
1251ファミマ金武大通り店。バス道に出て右折。
金武タームくん。見た目はカワイイけれどその音はちょっと放送禁止。
1300(国頭郡金武町金武)マルメロ
田芋パイ，田芋シュー，田芋プリン300
１m５秒で歩くおじいがゆっくりと商品を取り分けて行き，最後は大きな文字の電卓を渡される。「幾らになるか計算して」という。千円を渡そうとするとどうも紙幣がどこにあるか分からないらしく──町中だったら絶対カネ誤魔化す奴がいるぞ？
でもそれで成り立ってるというのは，この土地は根っから純朴なんでしよう，隣の基地の見かけと違って。つまりそういう村人の隣に50k㎡の実弾演習場が設けられ，経済感覚が何桁も違うマネーがなだれ込んでしまった。
村の価値観が根底から揺らぐのは当たり前でしょう。
キャンプ・ハンセンでは、県内最大規模の実弾射撃演習が実施されています。
実弾射撃演習による原野火災や施設外への被弾など、周辺地域へ与える不安がもっとも高い施設の一つです。〔後掲金武町〕
金武町 Official Site／キャンプハンセン
URL：https://www.town.kin.okinawa.jp/gyoseijoho/kichikanrenjoho/671.html
【強制退去】 米軍は池原というところに飛行場を完成させていた。山中に潜んでいた敗残兵や護郷隊は、度々ここに夜襲をかけ、被害を与えていた。米軍は、基地機能の安全性と民間地域への日本軍の潜入を阻止するため、金武・並里地域の民間人を中川以北へ強制的に移動させた。住民は家財道具を抱え、ガラマンジャク（億首橋を通る旧道）を何度も往復して中川に生活の場を移した。民間人を移動させた米軍は、金武・並里に残っていた家屋のほとんどを取り壊し、移動先の中川に建てる避難民の住居の資材とした。金武・並里に戦前からの民家が少ないのは、このときほとんど取り壊されたからである。(略)
昭和21(1946)年1月、金武・並里の住民にも帰村の許可が下りた。漢那収容所で生活していた住民は、我が家に帰ることになったが、収容所の仮設小屋建設のために家は取り壊されており、残っていたのは米軍上陸前の空襲で焼かれた家屋などであった。家財道具を運び終えた住民が、まず最初に着手しなければならなかったのは住居の確保であった。住民は米軍テントを張った簡易小屋を建て、そして米軍から供給された資材で規格住宅の建設を始めた。〔後掲総務省〕
総務省／一般戦災死没者の追悼｜金武町における戦災の状況（沖縄県）
URL：https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/daijinkanbou/sensai/situation/state/okinawa_07.html
「金武番所」は、ペリーを司令長官とするアメリカ東インド艦隊に随行した画家・ハイネが描いたものです。1853年(嘉永6)5月26日に那覇に寄港したペリー一行は、大琉球奥地踏査隊を各地に派遣しました。ペリーの航海記には番所や金武観音寺の様子も記録され、金武番所は今まで見たどの建物よりも大きく立派で、私宅らしく花園があり、ジャスミンの垣で囲まれた召使の家も別にあった、とされています。〔後掲沖縄県公文書館〕
沖縄県公文書館／金武町移動展
URL：https://www.archives.pref.okinawa.jp/event_information/past_exhibitions/8558
一年を通して温暖な気候と亜熱帯ならではの自然が多く、恩納岳連山の樹木が季節風を遮る地域になりとても過ごしやすい場所でもあります。そしてなにより、日本各地からの移住者が増加傾向にあります。〔後掲U-boku〕
U-boku（ユーボク）実際のワーケションや移住情報を配信中／【沖縄県・金武町】なぜ、これほどまでに移住者が増加傾向なのか？
URL：https://u-boku.com/media/area/okinawa/4328/?amp
・出生率日本一
・「新開地」と呼ばれるアメリカカルチャーな地域
金武町には、山側にキャンプ・ハンセン、自衛隊施設等、海岸沿いには金武レッドビーチ訓練場、金武ブルービーチ訓練場が在り、町総面積のおよそ56％が米軍施設用地として使用されています。これらの施設の大部分が、山林原野となっており、単価及び支払種別の見直し等については、金武町地主会の重要課題として取り組んでおります。〔後掲法人／会長あいさつ〕
(一社)金武町軍用地地主会/一般社団法人沖縄県軍用地等地主会連合会(土地連)
URL：https://www.okinawa-tochiren.jp/group/kin
米軍基地の主要な部分は、1945年（昭和20年）沖縄戦の最中に日本本土攻撃の前線基地として建設されました。
1945年の4月下旬には、中型飛行機が発着できる金武飛行場が現在のキャンプ・ハンセンに建設されます。
日本の降伏後、金武飛行場は一時放棄された時期もありましたが、1947年の夏頃から実弾射撃の訓練場として再び使われるようになりました。〔後掲沖縄軍用地研究会〕
沖縄軍用地研究会／キャンプ・ハンセンの「光と陰」 ～軍用地跡地利用を考えるその４～ ／キャンプ・ハンセンの歴史は金武飛行場から始まった
URL：https://gunyouchi.okinawa/camp-hansen/camp-hansen001/#i-3
つまり……金武のキャンプ・ハンセンは戦後２年経ってから，たまたま戦時に飛行場としてキープしといた土地の再活用策として建設されたもの。現・那覇空港や普天間や読谷と異なり金武は日本軍の活用後でなく米軍が主体的に好地と選定した土地です。推測するに──人口密度の少なさと平地利用の利便，これに適度の難易度の原野という三条件から。
そこに内地の移民者が殺到してるというのは──自治体としてはそりゃ万々歳としても，文化的な危うさを感じるのです。
もう一箇所行こうとしてた「ウッカガー」は
地下水が豊富な水所として「長命の泉」と呼ばれ、有名。
大正12年に衛生上の見地から改修計画金武並里両区で経費を負担し、大正13年1月に竣工されました（金武町史より）。水道が普及するまで金武並里住民の飲料水の汲み場であり、元日の若水を汲み、もやしを作り、夏の水浴を楽しむ語らいの場で朝に夕に人々が絶えない場でした。〔後掲U-boku〕
つまり，かなり新しい実用井戸です。内地からの移住者にホントにウケてるのは，この「昏いうちなー」色の薄さ，なのではないでしょうか。その薄さは，小禄・豊見城・天久よりさらに本質的だと感じます。
随分勉強できたけど……金武農協前にバスが来たのは1356。22番です。1324の77番は見逃したんでしょうか？都合30分待ったことになる。
流石はうちなータイム！
帰りも第二ゲート前の座り込みは20人ほどで基地側にも警官隊は出てない。下火……なんでしょうか？
宿で自転車に乗り急いで1440オリエンタル食堂に入ると「今日はもう売り切れで〜」とおばあ。てめえッじゃあ，いつ行けば食えるんだ??
そこでこちらも前回「30分繰上げ」事件で空振りとなった店。
1502宮里そば
肉そば(赤)510
やはり……ここのそばは直球で旨い。粉っぽいぼさぼさの朴訥さ──何となく熱干麺の歯ざわりを思い出す。シコシコした喉越しの良さとは正反対の麺なのです。
空があまり見ない縞々の光をたたえてる。明日は風の方は昼から強くなる。どういう天気を山原から賜るんだろう？
とか思ってる矢先，小雨が舞い降りてきた名護の夕方でした。
▼▲