第一 趙州狗子
將三百六十骨節、八萬四千毫竅、通身起箇疑團、參箇「無」字。
畫夜提撕、莫作「虚無」會、莫作「有無」會。(略)若不間斷、好似法燭一點便著。
(読み下し)三百六十ノ骨節、八萬四千ノ
(現代語訳)
三百六十の骨ぶし、八万四千の毛穴、全身をもって疑い、「無」の意味を知れ。よるひるひきしめて、「虚無」にも落ちいらず、「有無」にもかかわるな。(略)油断がなければ、お燈明のようにパッとつくのだ。
第三十七 庭前柏樹
趙州、因僧問、「如何是祖師西来?」州云、「庭前柏樹子。」
(略)
頌曰、
言無展事、
語不投機、
承言者喪、
滞句者迷。
(読み下し)趙州、因ミニ僧問フ、如何ナルカ是レ祖師西来意、州云ク、庭前ノ柏樹子。
(略)
頌ニ曰ク、
言、事ヲ
語、機ニ投ゼズ。
言ヲ
句ニ滞ホル者ハ迷フ。
(現代語訳)趙州(和尚)は、坊ずに「ダルマさまはどんなつもりではるばるきましたか?」ときかれ、いうには、「庭のあのサワラの木さ」
(略)
歌に──
言えどものべず、
語れども合わず、
受け売りはムダ、
こだわりはヤブ。
※てん・ずる【展ずる】
[動サ変][文]てん・ず[サ変]ひろげる。また、丁寧に見る。
「壁に遺墨を―・じ」〈左千夫・勾玉日記〉〔デジタル大辞泉 「展ずる」←コトバンク/展ずる(読み)テンズル〕
[動サ変][文]てん・ず[サ変]ひろげる。また、丁寧に見る。
「壁に遺墨を―・じ」〈左千夫・勾玉日記〉〔デジタル大辞泉 「展ずる」←コトバンク/展ずる(読み)テンズル〕
(読み下し)
(現代語訳)
