▲シンチャントスト店頭。この小さなスペースの鉄板で,おっさんが次から次にトーストを焼きまくってます。
▲国際市場近くのロッテスーパー。写真に撮りたくなるほど,韓国にはスーパーはまだまだ少ない。今回の旅行ではここ一軒しか見なかった。
これだけ市場が活気づいてる社会にはスーパーは要らんわな。スーパーの数は食経済の健全さと反比例してます。
ただし,韓国のコンビニの密度は日本に比肩する。ファーストライフなニーズはコンビニで十分って感覚なのかも知れない。どっちも大繁盛な日本や香港,バンコクと一線を画してる。
▲屋台で韓国おでんを口にするコリアンの群れ
どうもシステムが分からない。プラス,どーしても美味くてたまらない気がしない。なもんでどうも腰が引けて利用したことがない。
ただテイクアウトだけはよくやる。未知の食い物がありそうではあるんだが…。
ムンファヤン(文化村)コプチャン。
コプチャン1人前 120000W
通りがかった風情で中を覗きこむが…何とも異様な空気に気圧されて躊躇する。ガラス扉の向こうに,丁度お好み村みたいなカウンターのみのブースが数カ所。客はまばらで,独り客が入っていい雰囲気なのかどうか…?
とにかく今まで入ったとことは完全に勝手が違う!何が違うのかか不明瞭だが,しかし確実に――怪しい!
3回位前を通り過ぎるうち,結局いつもの「旅の恥は書き捨て」モードになってきた。どーでもよくなって突入する。
バスの切符買う要領で「コプチャン,ハンゲ!」と言ってみたら,オバチャン即座に「イルボン?」と見抜いてニヤリ。…怪しい!!
目の前に置かれたコンロで,次々とモノが焼かれ始める。ミノ,腸,心臓の他,エリンギ,ジャガイモ,ニンニク。
美味い!漬け込みのタレが違うのと,野菜(白菜,からし菜,レタス,わけぎ)がまた新鮮シャキシャキで…これが山ほど出て来るんだから,こりゃいーわ!
3000Wだってんでビールも頼んで食いまくる。ウッホー,余は大満足じゃきに!
イーキブンだぞよ…と,1万W札2枚出してお釣りを請う。その瞬間,オバチャンの眼がついに最も凶暴に怪しく煌めいた。
「ハイ。27000Wね」
――2人分なんだそうだ。やけに多いと思ったぜ!!
てゆーか…徐々に事態が飲み込めてきた。にこやかな顔して,オバチャンなかなか正々堂々としたボリやってくれるやんけ!…なんだが,まあ2人分食って満足はしたし,いー気分だし,まあビール込みで1800円だし。2万置いて強引に立ち去って出入り禁止になったって構わん!…みたいな思い切りも立たず。今度来る時「〇人分〇〇〇W」と書いた紙をコンロの脇に置いて食ってみたらどーなるか実験したいし,初回の入会金はちゃんとお納めしますから今後とも宜しくお願いいたします。
と,引きつったヘラヘラ顔のまま後にした文化村焼き肉でした。
ただ皆さん,これは入ってすぐ左のブースの話ですので,他なら安心…かもしれないので念のため。
▲西門モーテルストリート。問題の文化村はこの通りの2本南,やっぱり何ともいかがわし細道の真っ只中に夜のみ開店する。
▲同ストリートの突き当たり,アシアナホテルのマイルーム。液晶テレビにデッカいミネラルウォーターサーバのあるオンドル部屋…と設備は最高なんだが,この部屋がまた…。
文化村の悪意とハナバンの善意に疲れて帰り着いた宿に,電話がかかってくる。
モーテルのロビーでした。
韓国語でがなり立てられた挙げ句,英語で言い合いになり,さらに日本語でようやっと妥結に至る。4万Wってのは12時間制の料金だとか何とかで,とにかくシステムに基づけばもっと高いと,追加支払いを要求してきてるんだが,こちらは「初回入金時にそれは聴いていない」という一点だけをひたすら繰り返した。文化村に続いて負けてたまるか!!と多少意地になってた。
結局,「日本人だから仕方ない」ってことで折れてくれたらしい。
やっぱりモーテルへの宿泊は本来の目的じゃなくて,やっぱりシステム上無理があるみたい。面白いから止める気はないが――。