外伝01-1ಬೆಂಗಳೂರು 【4日目】マイソール入り

 13時,マイソール宮殿西の…多分美術館前辺り。
 また道に迷ってる。今のインド,しかも経済発展の先頭に立つカルナータカ州じゃ間違ってスラム街に入る恐れがないのと,この1年の体重半減で体が軽いのとで安心して迷えてる。
 「雲のないこんな日は
風のないこんな日は
住み慣れた町の真ん中で
さびしい迷子になれそうで」
(遊佐未森「道のない地図」)
 迷ったまま食ったさっきの店のミールス,美味かったなあ。

 13時半,マハラジャ宮殿西の壁の下にて。
 ピースが尽きた。マルボロ購入。85Rs。
 交通量多し。かなりの都会だ。観光バスについて移動する。
 カメラ持ち込み禁止なんで,この携帯はバックの底へ。
 14時半,宮殿東側。まあ大したお家でした。様式はイスラムのモスクを基調にキリスト教のカテドラルを混ぜて,でも題材はヒンドゥーみたいな。訳分からんけど…まあ金持ちだったのね。
 西南角にオートバイのヘルメット屋台が3軒。何でここに3軒?っていうか売れるの?

 市場にコーヒー豆の店が目立つ。一般向けらしく,小口で買ってく人多し。この辺が産地なのか?
 それと並んで干葡萄の店がある。中国西域,トルファン辺りを懐かしみ,つい買ってみました。100g単位で購入出来,安いので12Rs,高いので16Rs。
 ミールス2食で1200kcalとして300kcal余るんで,この干葡萄プラスでミターイを3つだけ購入。小さなスイーツだけど喉にへばりつく多彩な美味さ。和菓子に似てるか。難点は,粘土にも見えてちょっと汚い感じだけ(だけか?)。
 宿でこいつらを交互に食す。干葡萄の甘酸っぱさとミターイのしつこく突き上げる甘さ──こいつはベストマッチング!

 17時を待って宿から徒歩1分位に見つけてたヴェジの飯屋へ。
 またミールスを頼んじゃう。止まらなくなってきた。だってその店自慢の取り合わせを出してくれるし,作法も面白いし。
 この夕方の店は大当たり!カレー4種にカード(ヨーグルト)2種,チャツネ2種とライスにパーラーター(パイ状のチャパティ),プーリー(チャパティの油揚げ)まで付く。日本のインド料理屋ならスペシャルなんとかで2~3000円取られちゃいそうなセットが…26Rsでっせ!量も丁度いい。
 ミールス客は2階の落ち着いた席に案内されたんで,初心者のわしはのんびり練習できました。
 何の練習って?このミールスの食べ方って,なかなか奥が深いんだわ。
 パン系統を先にこなした後,プレート内の金属の小皿を全部外へ出し,そこへライスの皿をひっくり返す。こうして出来たライスの山にカレーを1種ずつかけて召し上がる。
 日本のライス-カレーの比率で食べるとライスが足らなくなる。綺麗なシャバシャバ状を作るには──やはり手でこねるしかない。皆さん右手の3本指,第2関節までを使って上手にこねて口に放り込んでる。
 カレーは少しずつ混ざり合って,順序と食べ方次第で色んな味になる。最後のヨーグルトもライスに混ぜるんだけど(日本で薦めても気味悪がられるけどライス+ヨーグルトってマジ美味いのよ!),この段階になると毎回違う絶妙な味わいになってるってわけ。
 つまり,調理の最終段階は客なんです!ビビンバやヒツマブシと同じ。こういう食事は楽しい!

 今日マハラジャ・パレス前で今回初の体重計り屋さん発見!でもいかにもボりそうだし,計りもサビサビなんでパス。
 すると,今度は市場脇で2号発見!今度は誠実そうなオッサンで体重計も新品っぽいんで,いざ計測。オッサンの宣告は──「Sixty Nine Kilograms!」
 おお!
 丁度半減じゃ!プロが言うんだから間違いナシ!