外伝01-1ಬೆಂಗಳೂರು 【3日目】ブリゲイド・ロード

※ 1日目後半~2日目の記録はモバスペからの移行時に破損

 12時,MGロード,日本料理店「天竺牡丹」のビル1階のネットカフェにて。
 ベンガルール3日目は,問題のMGロードと交差する中心街,ブリゲイド・ロードそばに宿を移した。ここから徒歩1分程度の場所です。
 300m程の2車線の道。こいつを今日は徹底して観察したい。
 あえて大げさに言おう。ここが未来の基点だって予感があるから!
 突然だけど…バンコクは,かつて川沿いの町だった。今の中心街の西側,王宮のある観光エリア辺り。これが近代になってチャイナタウンへ,さらにベトナム戦争の米軍の滞在でスクンビット界隈へ市外が拡大する過程で形成されたのが現在のバンコク。
 ベンガルールはと言えば,今のシティ駅南4kmほどのバサヴァングティってエリアが草創期の中心だったらしい。今朝ここのブル・テンプルというのに行ってみたが,今は落ち着いた下町。その後,植民地史に名高いマイソール王国の首都になり、イギリス支配下で今のシティ駅の辺りの洋風建築群にその中心を移す。
 この時代に,シティ駅の東側,昨日迷いに迷った辺り(今でもどう脱出したのか皆目分がらね…)にカントンメントが出来る。公園と緑地の多い旧官庁街。
 このカントンメントを挟んだ東側,シティ駅とは反対側にあるのが,MGロードやブリゲイド・ロードのある新・新市街。
 東から来るチェンナイからのバスからずっと見えてたのは,建設中の高架。これは現在MGロードまで延々と工事中で,インフラが追いつかないこの町の渋滞解消のための高架道路になるようだ。そして,この方向に新しいビル群が筍のようにガンガンに工事中。20年前のバンコクを想起するほど。
 ベンガルールは,まだ成人したてのやんちゃな青年。東側へまだまだ飛躍的に巨大化しようとしてる。その東遷の基点がまさにブリゲイド・ロードって位置関係なわけね。
 インドが世界のフラット化の最前線で,ベンガルールはそのまた最前線。だからブリゲイド・ロードこそ未来の始まる場所って言える!…とまで言うのはちょっと白昼夢っぽいのか?
 自信はないッス。直感でしかないけど…
 まあ…こいつが妄想かどうか,20年先,インド経済が日本を越えると予想される時代までお楽しみってことで!
 それを確かめに,この通りには後10年か20年してまた来たい。そして,その時のために,今のブリゲイド・ロードをしっかり目に焼き付けておきたいのです。

 この通りで目立つのは,ファッションと電気機器の店。その次がファーストフード店です。
 マックとサブウェイ,それにピザハットが1件ずつあるけど,その他はインド系なのね。外資の制限がまだ厳しいのかどうか。
 ただ,アメリカ帰りの中間層が伝えるのか,カレー系の料理がちゃんとファーストフード化されてる。昨日の夜食ってみたら,かなりイケてた。
 考えてみりゃ当たり前。インド人は昼の弁当に保温機に入ったカレー3種ほどをチャパティかナン(この辺ではライスかイドゥーリ)で食べる。それもかなりの早飯食いが多いみたい。
 思ったのは…インド料理ってファーストフード向きなんじゃない?ってこと。
 今朝の朝飯は,シティ・マーケットの立ち食いミール(定食)だった。18Rsでカレーが4種類にライス・チャパティまで付いたセット。こんなのが駅とか街中にわんさか出来てる。
 ファーストフードが豊かな社会で食生活を破壊し,肥満リスクを高めていくのだとしたら,インドの食生活は今確実に破壊されようとしてるのか?
 これら安ミール屋さんのカレーってのは,どこもたいがいヴェジカレー。英印料理以後に混ぜられるよになったとろみ用の小麦粉も入ってないシャブシャブした奴だから,カロリー的には非常に低いはず。
 ただ,ライスがとんでもなく多い!丼1杯分くらい優にあるから,それだけで500kcalは行くと思う。わしはライスを残すか,「ミニ・ミール」というメニューを選択するようにした。
 インド人もミールよりもっと簡素なカレー+イドゥーリとかを食ってることが多いみたい。そうなるともっとマックのハンバーガーに似て来るんだけど,やはりマックとはカロリーのレベルが違う。
 だから今のところ,インド人の肥満は富裕層にしかいないっぽい。けれど,ファーストフード感覚がされに進めば,やはりアメリカ型食生活と同じベクトルを帯びるのでは?
 最前線に立つインドもやはり,これからが文化的な勝負の時みたいっす。

 13時半,マック2階席にて。
 ただ今ヴェジ・マックを完食いたしました!(…あんたさっきファーストフードを攻撃してなかったか?)
 韓国のプルコギ・バーガーとか,結構マックは国に合わせて変わり種を生み出してる。これが面白い!世界の変り種バーガーとか期間限定でやってくれんかな~。
 じゃあインドでは…ってことで偵察してみると,このヴェジ・マックと,サラダバーガーってのがあった。お見事!ヴェジタリアンがメジャーなインドならではの適応術です。
 ヴェジ・マックは,要するに野菜コロッケバーガー。飲み物はダイエット・コークにしたので,カロリーノート上は300kcal見よう。けど,サラダバーガーの方はさらにローカロっぽい。
 客層は若い。学生かリーマン…あれ?みんな肉のバーガー食ってんじゃん!ただし,やはり口に合わんのか,皆さんフライドポテトをモリモリ召し上がる。しかしな~何だそのスピードは?!

 15時,衣料のバーゲンやってる百貨店に潜入取材。
 すごい量。ズボンが200~400Rsだから千円以下だ。しかし,整頓どころか野積みだぞ。あっちでは店員が地べたに出来たTシャツの山の前で,のんびり折りたたんでるぞ。いいのか??誰か怒れよ!!
 16時,今度は食品スーパーマーケットに潜入取材。
 入り口のガードマンが荷物を預けるよう要求。盗みそうもないし,しぶしぶ渡す。店舗面積は,日本の普通のスーパー並み。しかしこの品揃えは…
 日本の米10kgみたいな袋がすんごい多い。え?これってスパイスじゃないか?棚の1/4位はスパイス類だぞ?しかもすごい種類が,粉になる前の原形で売られてるぞ。いいねー…インドの食文化,今んとこ健在なり!!
 たださ~。レジが普通のパソコンってのはどうにかなんない?覗き込むと一応専用アプリだけどAccessじゃん!1/3位はバーコード入力だけど。ホントにちゃんと計算されてんのか…とっても疑わしい。
 以上,最前線の変なインドレポートでした。もっと変なの見せてくれ。SeeYou!

[紹介]
▼▲
南インドカレー「ミールス」が今、ストレス社会に一番求められている料理である理由!|フジタニ|note