外伝01-1ಬೆಂಗಳೂರು 【5日目】楽しいバスツアー

 8時,マユラ・ホイサラホテルの食堂。
 ここを8時半発のKSTDCの日帰りバスツアーに参加してみる。155Rs(入場料別途220Rs)。
 朝食はマサラ・ドーサにしてみた。パン生地にイモのカレーを巻き込んで油揚げしたもの。カレー1種とほうれん草を練り込んだゲル状の小皿付き。結構美味いが油でベトベト。
 8時40分。まだ受付が始まらん。参加者(皆さんコテコテのインド人)も待ってるんだけど…オフィスのオヤジものんびりパソコンつつきながら雑談中なんで,まあ待ちましょ。だってインドだし。
 8時50分。さすがに心配になってオヤジに尋ねる。曰く「Coming,coming」。そんな魅惑的なこと言ってる場合ちゃうで!
 9時,突然乗れときた。オフィスを出ると4人乗りの普通車。え?これで?
 9時10分,美術館。大した美術品はないけど,冒険的な絵が多いの。水墨画の中にサリー姿の美人が座るとか。
 10時,待合場所に戻ると今度はこのバスに乗れという。20人位乗りこんでる。でもやっぱしインド人ばっか。けど,AppoosTravelって会社のツアーバスだぞ?人数少ないからツアーを合わせたのか?
 ブッキングチケットを要求しても「大丈夫だ!」とか言うだけでくれない。超ええ加減だけど…何か⑤面白いんで成り行き任せ!さあどうなるのかな?
 10時半,シルクとかの土産物屋。いきなり?そんなんメニューのどこにもねえぞ??しかもメニューにあった教会やらパレスやらは素通りしたぞ???いいのかそんなんで…
 12時15分,マイソール動物園駐車場。目の前に⑥さっきから土産物屋の自転車おじさんがいて煩い。
 ってこんなとこ来たくはないけど…とボヤキつつ入場すると,いきなりキリン。普通の空き地かと思った。
 かなり広い。トラやライオンはさすがにオリに入ってるけど象やサイは野原にいる。怖くないのかインド人?
 と思いつつ振り向くと…わしの隣で猿が数匹取っ組み合い中。そこは歩道だ!お前は自由に歩いていいのか?そんな横をリスも歩道を駆け抜ける。園内のノラ猿やノラリス?どっちかハッキリしてくれ!
 12時45分,停車中のバス車内。昼飯にビリヤーニ(カレーチャーハン)食って待つ。半に集合のはずが客はまだ2/3程。わしは果たして何時に帰れるんでしょ?!

 12時50分,やっと発車の気配。「一人いない!」と騒いでる。発車するとすぐ「Ladys and jentlemans!」とバスガイドのいかついオヤジの怒鳴り声。「ほんじゃお次はチャームンディの丘だぜブラザー!」チャンピオンが入場しそうないかついアナウンス。
 13時45分。大したことなかったし,20分で集合っていうから早めに切り上げてきたら,集合時間の35分には運転手さえ無人くん。今おばあちゃんに「わしのバスはどれ?」と聞かれる。52分,明らかに10人程⑩いないけど運転手がエンジンをかけて威嚇。トロトロ乗り込むニヤけ顔の最終客の腕にはロリ系人形のぬいぐるみ。それはあかんぞインド人!
 14時15分,ランチ休憩。さっき食ったって!っていうかさっきから焦ってたんはガイドが飯食いたいから?しかもこの後マハラジャ・パレスだとさ。昨日行ったって!ホントにランガナータ(お目当ての郊外の遺跡)行く気ある?
 15時過ぎてやっとランチ休憩終了。バスはお待ちかねのパレスへ…ガイドに「次はホントにランガナータ行く?」と聞いてみる。
 「え?行かなーい」とか言われたら途中離脱するつもりだったけど,何と自信タップリで「行く行く!ブリンダヴァン(郊外の庭園)にも行く!大丈夫!インディアンタイムだもん!」…そんな堂々と言うんなら…お供いたします…さあ投了時間は何時?張った張った!
 しょーがねーから次の集合時間16時までマハラジャ・パレスの前の絶好のポジションでこの携帯打ってます…(携帯は2度目の無断持ち込み)。

 16時半,パレス出発。もう何も言わん…。言わんけど…何か明らかに中途参加の奴が増えてきたど。そんなんありか?わしもそうしたかった…。っていうか,その交渉してるから遅れてる感じですけど。
 17時,教会。17時半,ランガナータにやっと着。地味だけど均整の取れた墓所。夕暮れが優しく映える。ってもう日が暮れてんじゃん!
 だけど…もう気にならん。「理知的なまま死ね」って文句が頭に浮かぶ。このバスがどこへ行こうと何時になろうと理知的に世界を見てやる。
 18時,テンプル。サドゥ(修行僧)がたくさん集まる偉いヒンドゥー寺院らしいけど,またサンダルの預け料でケンカしてしまう。

 19時,ブリンダヴァン庭園。既に真っ暗闇。元マハラジャの離宮で噴水のイルミネーションが売り。凄い盛況だったけど,日本にはあちこちにある程度の仕掛け。
 20時半,やっと帰路につく。21時,マイソール市内着。「バススタンドだ!」っつうから降りたら…全然知らん場所だった!歩くこと1時間。どっちがどっちか分からんまま,道を聞きまくって宿に着く。レストランも全て閉店してたからビスケットを晩飯にして,ベッドに倒れました…あ~疲れた!
 もろインドなバスツアーでありました。