外伝03-FASE6@deflag.utina
ヒジュルー!ウチナーのぜんざいは,こおりが入ってるよ~。

[単語帳]

ヒジュルー:冷たい

 ツツ死んで初春のおよおよオヨヨヨヨ~!?
 ってことで2009年も始まってしまいました!今年も辛え(20)事が多く(09)なるかもしれませんが,まあ適当にやっていきましょ~!!
 あれ?新年早々…な…何ちゅう事書いてしまっとるんじゃあ~!!

 はいリセットして。
 10時半,一応公設市場に行ってみる。やっぱり休み。それも3日まで…正月休みの標準を知りたかったんだけど,意外に長いぞ!
 昨日の記憶は消去してしまったので何も覚えていないが,グルメ本から「無休」って記載のあるお店を徹底的に拾い集めてマップに落とした。名護の記憶は一切ないので,なぜそんな事をしたのか自分でも分からないけど。
 その中の一つ,市場近くの「あかさたな(市場店)」が開いてたんで,開店時間の11時まで待って入りました。いやあ,なぜか知らないが僕って用意周到だなあ!
 おすすめセット,千円也。元旦ではございますし,これでいっちゃえ!ゆしどうふ付きのBセットじゃ!
 なすと豚肉のショウガ焼きにゴーヤチャンプルー,もずくの酢の物,ゆし豆腐。もちろんご飯もついて,これが小豆入り赤飯。
 聞いてはいたけど,沖縄で玄米って言えば赤飯が普通に出るみたい。昨日の花笠でも出た。つまり,ナイチみたくハレの料理じゃなくてケの料理なのね。
 「あかさたな」はやっぱ観光客向けのお店。なぜか元旦だけ開けて明日から休むんだって?まあ今日の朝飯を恵んでいただけたことだけで感謝デス…昨日のことを思えば…あッ,記憶はないけど…

 おもろまちに行ってみました。
 那覇新都心。平成大不況の真っ只中で,最貧県沖縄がゆいレールとこの新都心を作った,そのしたたかさには毎回ながら舌を巻きます。
 昨日は胡屋からおもろまち行きのバスで帰ってきた(記憶はないけど…ってもういいって)し,ゆいレールの駅から近隣ビルへの接続もナイチの中小都心よりははるかに機能的になってる。周囲の大型店舗やホテルも相当揃ってきた。企業や工場群の姿は少ないし,まだ土地は余ってるみたいだから当初予定よりは遅れてんだろうけど,十分検討してると思います。ナイスファイト!
 ただ,ここは完全にナイチです。ウチナー臭さを都市計画の中に入れて欲しい気もしますが,これは沖縄のアジア中枢性確保のためのサバイバル戦略。そんな感傷的なことも言っとれんのでしょーね。
 前回まではなかなか予約が入らなかった安ホテル群が,今回は簡単に予約できてる。観光地としても低迷してきてる沖縄です。
 ただ,那覇メインプレイスの賑わいは,以前と変わらぬ盛況振り。もう那覇の市民生活の中心として根付いた感じがする。国際通り周辺は,やがてノスタルジックなエリアになっていくんでしょうね。東京の浅草,大阪の日本橋,釜山のチャガルチ,バンコクの王宮エリアのように。

 おもろまちから泊を経て,松山交差点まで歩いてみました。
 泊の辺りは,船員用なんでしょう,飲み屋街が結構広がってるのに初めて気づきました。ここから西へ,松山エリアの歓楽街,辻エリアの風俗街を経て,那覇港エリアの港湾労働者の飲食街へと続いてるわけです。国道58号の北西側はこーゆー香ばしい世界で,南東側のお気楽観光客の世界との対照が面白いぞ。
 さて,主たる目的は元旦の昼飯の確保。松山交差点を過ぎた辺り…やっぱり開いてた!24時間営業の年中無休。困った時はやっぱここだね!
 三笠食堂。この営業体制なのに懐かしの食堂っぽいムードむんむん。当然お冷はセルフサービスでタバコは吸い放題!
 牛肉ととうふの味噌煮を注文。もう沖縄豆腐まみれっス。
 来た。美味い!ナイチのヘルシーっぽい味じゃない,ちゃんと分厚いアジクーター(濃い出汁味)で肉も入ってて,しかも食いごたえ抜群。こーゆーのを食いに来たんじゃあ~!!十分がっつりで550円。安過ぎるぞ~!
 斜め前のテーブルに,やはり元旦の食事に困ったナイチャー観光客カップルが座る。「ゴーヤチャンプルーとポーク卵,それにご飯と味噌汁2つずつお願いします」…っていう注文の声が,残念ながら聞きとれなかった。聞こえたら止めてあげたのに…。10分後,先述したように,テーブルにひしめく10以上のお皿にカップルは真っ青。そりゃそーだ,6食分だもんね。悪いのは安さ。
 去り際におばちゃんが気の毒そうに一言。「残したら包んであげますからね…」

 流石に那覇は,こうやって歩きたくれば元旦営業の店がなくもなかった。
 牧志の沖映通りから少し入ったとこの大東そばもその1つ。前から入ってみたかったんで,プラリと突入。
 正月メニューのみだったんで,目当てにしてたそば定食はゲットできんかった。仕方なく大東そばの大を注文。
 八重山そばで有名なお店。久しぶりにコーレーグス(唐辛子の泡盛漬け)を振る。そばはホントにご無沙汰なのよ。
 まあまあだな。そばとしては美味いんだろけど,やっぱウチナー料理の真骨頂はそばじゃない。三越裏に「そば博物館」か何かが出来たそうだけど,宿から3分なのに行く気もしない。ナイチャーってファーストフードしか愛せなくなっちゃってんのかねえ。
 って偉そに言ってるわし自身,体重半減の食育以前は沖縄で食うのはAランチとそばとA&Wとステーキだったわけで。この食い物紀行も「味覚成長日記」なんで,優しい目で見守ってやってくださいまし。
 奥のテーブルに陣取った,やはり元旦難民のナイチャー3人の風景。
ナイチャー「大東そばの中3つとソーキそば下さい」
店員「は~い」
ナ「あの…ソーキそばには何入ってますか」
店「ソーキです」
 一瞬沈黙。
店「だから…スペアリブです」
ナ「大東そばは?」
店「三枚肉が入ってます」
ナ「…味が違うんですか」
 …部位が違うんだから同じなわけねーだろ!
店「…少し」
ナ「じゃあ(何がじゃあだよっ)…それでお願いします」

 国際市場はまだ開店してる店が少ない。これ幸いと探索してみる。
 フルーツパーラー流氷(正確にはニスイ)。紅芋ぜんざいがあったんで,台北康安街の芋スイーツを期待して,お姉さんにムチャを言ってみる。「紅芋とたーむー(田芋)のダブルってできます?」
 「いいですよ」アッサリ快諾。「550円にしときましょうね」
 …かなり台北に近かった。2種類の芋が醸す複雑な甘味。
 帰りに聞くと,やはり台北スイーツを真似てるらしい。
 そりゃそうと,ここのも一つの支店は「おんなの駅店」にあるんだって。何だ?女人国か?と良くマップを見ると「恩納村博物館そば」。紛らわしー名前つけんな!!

 帰り道,国際通りの三越前で演説してる人を発見。
 党派:かりゆしクラブ
 主な主張:沖縄独立
 …ごもっともだけど。わし個人はナイチを利用しつくしてる今のクレバーなウチナンチュが好きだな。

▲沖縄発熱雑貨店…火事を起こしたら有罪間違いなし。