Googleマップ(経路)
幻だったのかどうか確認不能な幻のスープ
幻の牛腩湯※がある。
※牛のバラ肉のスープ
その店は屋台で,艋舺龍山寺の西,廣州路の道沿いに,運の良い午前中に出るらしい。店名はないけれど複数のサイトに載ってる。
だから,この日に向かった場所がそれだったかどうかは分からない。けれど,角地のテーブルが全部埋まってます。
確認しようがない。勘を信じて腰を下ろす。
幻のままでいてほしいので,Googleマップの位置も通りの名もあえて残さぬことにしよう。
0936名もなき屋台
牛腩湯,魯肉飯370
大根,ニンジン,あさつき──変に巧みな端正さがない自然なスープです。
これは…香港の天后並みです。
レベルもその高さですけど,味覚の深度を繋ぐ接続性からはこちらは遥かに率直な味覚。力みもなく振り下ろしただけなのにサラリと斬られてしまう,そういう軽みのある湯です。
魯肉飯も同じく,潔い味です。クドミが全くない。肉とは思えない軽妙さです。
確かに香港とは違う。紙一重の,しかし重大な差があるんである。
変な連想ですけど台湾マッサージの原理を思い起こす。広くゆったりと推すことでツボの周囲を含めた柔らかい刺激になる。
これは幻と呼ばれる…店かどうか分からんけど,自分的には決まってしまった。幻の湯,最高のスープでした!
白菜滷と油豆腐というメニューも有名らしい。
前者は白菜の卤味でしょう。後者の油豆腐は,厚揚げ,あるいは味付け厚揚げとして和訳されることが多い。河南で何度か出会ったメニューです。この辺も,勘を働かせられるようになりたい裾野です。
※ exiteニュース/朝から栄養たっぷり!「台北のとっておき朝ごはん」5選【台湾グルメ】
※ [台北/美食] /牛腩湯・排骨湯:老台北的早晨溫情。牛腩、肉燥飯、白菜滷|艋舺夜市商圈
「白菜滷到軟爛很好入口,帶有鮮蔬的自然鮮甜。上頭有附炸過再滷過的豬皮,十分有嚼勁兒 (但不會很難咬斷)!」
「個人很愛吃油豆腐,幾乎每次吃路邊攤、麵店等等,菜單上有油豆腐我就會點。」
決してカフェではない茶店
0955,廣州街南行。
危なそう。
──とだけしかメモれてないほど,ここは明らかに怪しかったです。
※ 台湾夜市/廣州夜市の雰囲気と特徴
※ 台湾:治安・安全・交通事情
黒社会の影響が色濃い,ということらしい。
怪しいとか危険とかとはあちこちに書いてあるんだけど,具体に何なのかは全然書いてない。ただ確かなのは,泉州系の一大拠点だということ,路頭の「茶」の文字がある店が決して喫茶店やカフェではないこと。
艋舺ファッションデザインショッピングエリア
一本表通りに出れば,もう普通の町。この辺りが,かの妖艶な町の面白さです。
駅南に渡る。
1009,万華車站の北口に到る。
万華車站の西は衣類の多いエリア。艋舺服飾形象商圏と表示されてます。
どうも,この北の龍山寺界隈と一緒に再開発されたエリアのようです。
残ってるという意味ではこの北東,康定路と廣州路の交差点辺りは残ってる。
赤レンガの騎楼がまだ残存してます。
故郷で食す魯肉飯
▲臭豆腐も進化形あり。「紅焼臭豆腐飯」なんて是非食べてみたい。
11時を回りました。時間です。
1101四方阿九魯肉飯
魯肉飯
排骨酥湯370
魯肉飯ももちろんだったけれど,湯が素晴らしかった。
何という豊かな肉汁でしょう。やや脂ぎってはいるけれど,それ以上に,背景にある漢方素材に嫌みなく支えられた肉の味覚がしっかりと主張してる。
いい味出してます。
ここ,有名店です。
魯肉麺という選択もあるらしい。若い人はこれを旨そうに啜ってる。チラ見すると,担々麺のひき肉のように黒光りする例のそぼろが麺の上を蠢いてる。
次のサイトは,ここのメニューを全部制覇したという暴挙,いや偉業の記録です。
※ 台湾再び/ほぼ全メニュー完食!!龍山寺から2分「四方阿九魯肉飯」で魯肉飯、麺、お惣菜などを堪能ー!