Range(荃湾・佐敦).Activate Category:香港シン一次(07-1) Phaze:鱸魚

献句
流の底やトマトの朱の深む
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【本句】渓流に晒されトマト朱の深む 〔洗足〕※スズキ luyu 鲈鱼: ルー ユー(広東語 鱸魚 lou4jyu4)
棲んでいる場所:内湾や河口部、沿岸の浅海などにすみ、若魚は淡水域にも侵入する。季節に応じて浅場と深場を移動する。
生活史:春から秋にかけては内湾や沿岸部の浅所で生活し、水温が下がると湾口部などの深場で冬を越す。〔後掲Honda釣り倶楽部〕
※※ソウギョ 鯇魚(ワンユイ、広東語:waan5 jyu4)
「中国四大家魚」。もともと大陸性の長大な大河とそこに連なる湖沼群に生息し、そうした環境に適応した生態を持つ。特に中国南部では、他の四大家魚とともに農業と有機的に結びついた伝統的養魚システムで養殖され、農村地帯の重要な蛋白源となってきた。〔wiki/ソウギョ〕

[本日合計]
支出1300/収入1150
    ▼13.0[①327]
    /負債 150
[前日累計]
利益 -/負債 236
一月三日(三祭)
0815海連茶楼
壽眉
チャーシューの腸
ハンバーグと搾菜の釜飯250
1104住家菜 Home Feel(尖沙咀)
B.蒸魚 450
1525滋味屋
午餐D.鼓汁蒸鯇魚450
2000 大班
雲呢拿瑞士巻250
[本日合計]
支出1300/収入1450
    ▼13.0[①327]
負債 150/
[前日累計]
利益 -/負債 86
一月四日(四休)

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大河道高架下のアート

荃湾駅から南西に伸びる大河道をどう渡るか迷ってると、高架下のトンネルがありました。ここから西へ進む。
0800海壩街西行
曇天の朝の海壩街

「壩」は字義通りだと「ダム」です。海のダム、つまり堤防でしょうか。かつてこのラインが波打際だった可能性を、このガジュマルは示しているのかもしれません。
海壩街のガジュマル下の横断歩道前にて

海壩街のガジュマル下の通学児

満楽大廈前。
そう大きな店ではなくて、一度通り過ぎました。歩道と同じフロアが二つだけの町飲茶。これが荃湾の飲茶だとしたら、ちょっと見分けにくいぞ。
0815海連茶楼
壽眉
チャーシューの腸
ハンバーグと搾菜の釜飯250
おおっ!ワゴンのおばちゃんが客の肩を叩いて「どうよ?」と言ってくる飲茶屋は初めてです。しかも客を選んでる。座ったばかり、あるいは注文してない客を目敏く探知してるようです。

海連茶楼のチャーシューの腸

ワゴンのおばちゃんは、オイスターソースの前にゴマ油のようなものをかけてくれました。これが効いてるようにも思えます。旨い。
中身は蝦かな?と思ったら紅を着色した感じの硬めのチャーシューでした。
これがエラく美味い。肉汁ではなく赤身でじんわりと腸に味が染みてるのです。
チャーシューの腸どアップ

時々客が給仕のお姉さんを捕まえてゴニョゴニョ言うと、お姉さんが厨房に行って釜飯を出してくる。そのゴニョゴニョはワシには無理なのでどーすりゃいいのかな?とキョトキョトしてるとワゴンが来ました。
海連茶楼のハンバーグと搾菜の釜飯

肉餅といったと思う。蒸しただけのハンバーグの上に黒黒とした野菜。下は釜飯、というシロモノ。
ハンバーグは割と硬いので箸で割ったけど──香港の人はどうも、上の具を全部食べて釜飯だけにしてから、米粒だけを後から食べるみたい。米の「おかず」にしたり丼飯という感覚とどうも違う。
ハンバーグと搾菜の釜飯どアップ

自分なりに食べ方が分かってきました。もちろん各々だけでも美味いんだけど──搾菜は結構塩辛い。かつ塩辛さが滋味深い。ハンバーグをちょい、搾菜を適量、それで飯を食うと、そのバランスによっては驚くほどの美味が口の中に出来上がります。
一応土鍋なのでお焦げというほどではないけれど縁の米も硬く焼けてる。──ワゴンのおばちゃんはオイスターソースを、ワシがいつもやるように縁に回しかけるんではなくて真ん中にかけてました。お焦げをソースで取りやすくする感覚はどうも地元的ではないらしい。
どうも荃湾の飲茶は九龍方面と微妙に勝手が違います。最初の荃湾で入った青葉もやっと再発見しましたけど、これや昨日探した稲坊は九龍形式でいわば観光客向けだったみたいです。おそらくその系統が川龍村の瑞記にも残ってるということなのでしょう。

福來邨アパートから荃錦中心への歩道橋

歩道橋から曇天下の荃湾駅前

荃錦中心の通路

荃錦中心を抜けて駅へ。やはり高架が発達してて、そのまま駅へ入って行けました。
尖沙咀方面へ。
時間がなくなってきた。佐敦Dから出ましょう。
柯士甸道Austin Roadを東へ。この地点が緩い最高地点になってる。
意外に来たことのなかった界隈です。
松山道の坂の曲がりに教会

柯士甸道はそのまま右手南側に湾曲してます。1006
フローズンヨーグルト?イタリア系の店がやや目立ちます。
細くなり湾曲していく柯士甸道

セブンイレブンのY字を左へ。1009。今度はハングルが目立つ。
柯士甸道のロータリー

漆咸道南側から柯士甸道をロータリー方向への光景

片側三車線の車道に出ました。この道の向こうにはエラく大きな建物ばかり並ぶ。昔の海岸でしょうか。その建物の一つ……これかな?
香港歴史博物館 HK Museum of Hstory。
掲示板に魅力的なポスター。紫湾駅すぐに羅屋民俗館という分館あり。
工事中表示「博物館正進行局部維修工程……」

あれれ?
歴史博物館部分は修理中。2023年末完成予定と書いたプログがあったから安心してたのに……。
近代史みたいな無料コーナーがあってそれはそれで充実してたけど……仕方ないから選んでた海のシルクロード本を買うと凄い量の「おまけ」本が付いてきた。これ……重いぞ?
漆咸道南から振り返る香港歴史博物館

香港歴史博物館には香港の旗と並んで共産中国旗が仲良くはためいてました。
近くの女学校が昼の下校時間らしく女生徒が狭い道を防ぐ。

銅鑼湾店はGM.上は臨時休業となってるから今はここしかないんてしょうか?入ると一人で、

1104住家菜 Home Feel(尖沙咀)
B.蒸魚 450
「ジュンイュー」という異質な語感の読みを必死で覚えて御注文。給仕が「Fish?」と訊き直してきたけど。

住家菜の例湯

最初に来たスープが美味すぎて、魚が来るまでに飲み干してしまいました。ニンジンの他に排骨、それにハト麦が入ってるから台湾の四神湯に近い感じです。香港本来の味覚じゃないかもですけど。
で。来ました!
住家菜の蒸魚

スズキでしょうか?小骨はやや多めの魚です。でもおそらく間違いない、寧波や紹興で何度か食べた魚料理だと思う。──なぜ福建と大陸広東では見なかったのか、不思議です。
でもそんなのどーでも宜しい。
美味すぎる。
蒸魚に箸を入れて、どアップ

白身がホクホクです。おそらく香油と醤が染みてるんでしょうけど──そこから端正に立ち上る大豆味が、もう美しいとしか言いようがありまへん。
この醤は「蒸魚鼓油」として売られてることが多いようです。ただこの商品の成分表を見ても、驚くようなものは入ってない。成分じゃなく製法に秘儀があると思われます。
身の剥がれた状態の蒸魚

かなり小骨は多い。でもそこは、こちとら瀬戸内っ子ですので口の中で三四本ずつ骨を選り分けて吐いていきます。
内臓(どぶ)はあまりないから綺麗に取るのが中華なんでしょう。──後でモノの本を読むと、淡水魚なので寄生虫が怖いらしい。ワシは海魚では根っからの内臓イーターなんですけど、その欲はあまり出さない方が無難みたい。
片面を食べて裏返そうとするとホロリと全面の白身が取れてしまいました。
薬味は針生姜の他、ニンニク、ネギ、ピーナッツ、黒豆が確認出来ます。赤いパプリカは彩りのみでしょう。
白身を少し摘み、薬味を適宜合わせて口に入れると淡白な魚身と薬味がやはり、絡む時には絶妙に絡むのです。
最後についてきた漢方臭たっぷりのスイーツも……これは人により好き好きがあると思うけど、この食事にはぴったりのシメになりました。
骨だけになった皿と漢方薬めいた甘味

さて。ならばっ。
1156佐敦から中環乗換で紫湾へ
1231紫湾到着
この終点まで来たのは初めてだと思う。
Eから出て羅屋民俗館へ。吉勝街 Kut Shing Streetと「勝新ストリート」に似た名前。……疲れてますかね。

羅屋入口(右手前より)

▼▲1240入館▼▲

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