外伝09♪~θ(^4^ )遠征編
♯廈門編初日@貴陽編

▲翌日,コロンド島にて。ジョッキを片手ににやけてる酔っ払い豚さん。
 とりあえず,こいつからピストル取り上げろ。危ないぞ。

[今期中間]
消費1800/収益 850
利益 950/積立 0
積立1914/負債1914
(期首
積立 964/負債 964)
[今期下半期(廈門)]
2000新倉尚文化美食(廈門駅前)
好口福 廈門小[ロ乞] 沙茶麺 15元/500
[偏-イ]食妹珍記
燕皮[偏-イ]食湯10元/200(1550)
2100向陽坊 [火共]焙名店(同,廈門市同有限公司)
小軽乳酪蛋[米ソ/王/心]9.8元/200
[今期末]
消費1800/収入1750
    /積立 50
積立1114/負債1114

▲「中国司法 JUSTICE OF CHINA」の看板。この旅行で何度も見かけたが,民法制定後,こういう社会正義みたいなのを政策にしとるんだろか?要は日本の法務局なんだろけど,以前の「無法中国 No JUSTICE OF CHINA」を思うと冗談みたいな標語です。

 ああ~!もういいッ! イラッた上司っぽい厦門(アモイ)
 貴陽→厦門を山東航空公司という会社の機で飛びました。英語名 Shandong Airlines。
 期待を超える,なかなかハイレベルな最低度でした。機内食で煙台のエビセンを出し,コーヒーと言ったらドロドロのカフェオレしかない。
 挙げ句,席取り小娘だ!いや,このこしゃまくれた女自体はただの客ですが,こいつが一方的にわしの窓側と席を代われと言い出して(というかこいつ,既に窓際に座ってベルトを絞めてるんですけど…)揉めてたら,スチュワーデスが「同意不同意?」と来たのには呆れて物も言えなかった次第。一人っ子政策で甘やかされ抜いて育ったいわゆる「小皇帝」という種族なんでしょうか。
 という流れゆえによくは見えなかったものの,再び海を見下ろしつつ…厦門空港着。
 貴陽でなぜか一度も見なかった洋式トイレで腹の回復度合いを確かめてから,さて街に出よう。
 すぐ出ると思えなかった荷物は,既にわしのリュックだけがレーンを回ってる状態になってた厦門空港の夕暮れ。

 厦門駅 中秋月夜 闇騒ぐ
 歩き方になかったけどエアポートバスがあるらしい。次便は18時53分発とのことなんで,これに乗車。片道10元。
 既に辺りは闇夜。と思ったら,満月に近づく月が雲間から顔を出してきました。中秋は,確か明日か明後日だったか?
 実際のバス発車は20分後の7時13分になった。まあこうゆーのはもう怒る気にもならん。
「中国何以強縁有共産党」の標語。鄭成功が抵抗運動を続けた土地,廈門の街へ。

 夜着けば ついぞ高まる 異郷感
 今夜はガイドブック上も宿のあてがない。市内交通の目処も立たない。とりあえずちゃんとした地図が欲しい。
 つまり,この街の情報は今から構築してくことになる。
「人類的未来在海洋 創想双魚島 海上新世界」の標語。どうも「双魚島」という人口島がこの辺りに計画されてるようです。ドバイで聞いた計画に似てる。
 この辺りのアパートにはまだ半分ほどしか入居がない模様。高速道路は完備されてるから新興開発地なのか?
 中国の新興エリアは闇が深い。上から突然ガバッと都市計画が落ちてくるからだろうが,その財政的体力がちゃんとあるのが今の中国の怖いところ。
 イタリア行きの往路,途方に暮れて歩いた北京の夜を思い出す。
 19時16分,TBKセンターというモールを左手に追い越す。
 ケータイは問題なく3本立ち。
 進行方向に向け「演武大橋」との表示。デカいトンネルを2つ抜ける。進行方向に「浜南路」の表示。
 バンコクのBTSに似た交通システムらしい高架下を走る。
 道路交通はかなり混雑してる。ロータリーを過ぎる。立体交差がスゴい。
 21路「廈大」行き表示のバスと行き違う。街が一気にネオンに包まれてきて──。
 19時半,火車[立占]到着。駅の正面は地下街を挟んで駅敷地の反対側だったんで,地下に潜って右往左往。とりあえず,商業的には貴陽とは比較にならない興隆度合いとは分かった。
 20時,駅前の「速8酒店」にチェックイン。
 フロントで聴くと,少し離れた繁華街,中山路行きバスは,目の前の停留所から1・3路が行くとのこと。不便な立地ではないはずです。

▲翌日の街中で。鳥籠を担いだオバチャン2名が通りを闊歩する。
 香港で見かけた鳥籠。この辺りにもこの風習があるんだろか?

 こんなにも スタバに飢えてたのか? わし
 廈門駅前には,貴陽でついぞ見かけなかった外資系の店が軒を連ねる。
 とりあえず持ってきたwebのグルメ資料をチェックしてみよう。スタバに陣取ってダブルエスプレッソを啜りながら,紙束をめくってみると…よし,時間のない今夜でも,駅前で軽く厦門料理を撫でてみれそうだな。

▲好口福の沙茶麺と[偏-イ]食妹珍記の燕皮[偏-イ]食湯

 燕皮[偏-イ](イエンピーピエン) 海を渡りて 太平燕(タイピーエン)
 スタバの入ってた駅前ビルの5階に上がってく。エスカレーターが3機に1機は止まってたり通行止めだったりとなかなかスリルあるビルですが。
 フードコート,新倉尚文化美食(廈門駅前)。バンコクによくあるカードクーポン制。払い戻し可。店数は30ほどか?満記[舌甘]品みたいなどこでもチェーン店もあるけど,半数は地元のせいぜい2号店っぽい雰囲気。照明を落としたファミレス並みには居心地もいい。
 良さげで地元げなとこを2軒チョイスし,厦門名物っぽい品を注文。とりあえずは観光客チックに参りましょう。
 一軒目,「好口福 廈門小[ロ乞]」でいわゆるサテ麺。
沙茶麺 15元/500
 二軒目,「[偏-イ]食妹珍記」で熊本名物・太平燕の元祖と言われる
燕皮[偏-イ]食湯10元/200
 正直,辛くなさそうな料理に飢えてます。そこへこの見るからにマイルドそうな二品は…俄然食欲を掻き立てられます。
 サテと頂きましょう。サテの麺…この味は…サテ,何だったかな?
 …いつか書くだろうと自身予測できたベタベタギャグはさて置き,思い出した。インドネシアのチャンプルで出た味だな。そうか,サテソースってあそこの焼き鳥の味だな。
 味は…まあまあかなあ…。
 変わってるけどそれ以上じゃない。まあ一度は食って損はない。ただし,確かにこの甘い味噌と麺とのコラボは面白くはある。インドネシア風味噌ラーメンというところか。食い応えはあるから今のシチュエーション的には,まあ満足しました。
 驚いたのは偏食。厳密には廈門モノじゃなく,確か福建だと記憶しとるけど,味わいは確かに熊本のタイピーエン(太平燕)。まろやかで何の出汁か見当もつかない複雑味,偏食(ワンタン)の軽やかな肉質と肉汁はまさに…です。シェンツァイが効いてるのが僅かな差違だろうか。
 長崎のちゃんぽんその他の中華とは,あそこまで砂糖甘さがない分,むしろ差異を感じます。
 いずれにしても今日はフードコートの味。明日から本格的に当たろう。
▲翌日,街中で見かけた向陽坊 [火共]焙名店

 向日葵(シャンリークゥイ) 厦門の夜に咲く ひまわり
 同じビルの一階に向陽坊 [火共]焙名店というパン屋がまだ開けてたんで,お茶うけにちょっと買ってみた。翌日確認したが,廈門市同名有限公司の経営するチェーン店。
小軽乳酪蛋[米ソ/王/心]9.8元/200
 かなりイケる。淡い乳臭さと卵の香りが,いいバランスどころじゃなく,最高の完成度ですホロリとふわふわ。ろくろーおじさんみたいな歯応えの薄さだけじゃなく,豆腐のような上質な透明感がある…信じがたいことに,まさにドレスデンで食べたあの至高の味わいなんです。
 漢民族色が全く影を落としてない。
 驚いたのは,この「脱臭感」でした。
 この時点では田舎→都会のギャップかとも思ってましたが,どうも違う。自律した漢民族というか,現代を自ら選ぼうとしてるというか…30年代ニッポンの「選ばされた」というのとも違う…ちょっと分かりにくいけど「幸せな台湾」みたいな手触り。
 香港とは別の進化を遂げた「西洋」が,この地にはあるのではないか?そんな予感を覚えた初日の厦門でした。