{=外伝13新加坡*初日}

▲翌日の写真だけど…カトンの街並み

〈PL〉
[前期末繰越]
    /負債1938

5月2日(金)
1100機内食(サンドイッチ)370
1500機内食(猪肉麺)500
2300AZAD”S TANDORI RESTAURANT
南インドカレー(いんげん豆とナス)550(1420)
CREMO ICE CREAM Yam 200
Triple Mini Swiss Roll 200
[今期計]
消費1800/収益1820
負債 20/
[今期末累計]
    /負債1918
〈/PL〉

  
 シンガってauケータイ接続不可だったっけ?
 19時35分,チャンギ空港イミグレの列をノロノロ進みつつケータイいじってます。バンコクよりはましな人数かのう?
 シンガポールには何度かトランジットで立ち寄ってます。かつての香港やバンコクと同じく「ここなら日本と同じじゃん?」という感覚で通り過ぎてきた街でした。
 が,今回は初めて埋没する気で訪れてます。
 動機?もちろん食い物ですけど,何か?
 香港の小さなカフェで口にした「カヤ」ジャムの味が忘れられなくて…というのが,まあ端的に言えば本音ですかねえ?

 20時ちょうど,MRT窓口で「EZカード」というチャージ式カードを購入。12S$。えーと…110円というところか?
 すぐ発車。座席は7席縦列ながら両サイド2席が「Reserved Seat」表示のゆずりあい席なので…これはひどく座りにくいぞ?
 地下から発車したけれどタナメラで地上に出ました。乗換?壁面のルートマップを見ると,Y字に分かれたもう一方が幹線で,そこからの列車に接続してるんだろう。
 老眼が激化してからの旅は初日がツラい。アルジェニード?何駅目だ?壁のせっかくの電光表示が字が小さくて見えやしねえ。
「こんばんわ!」とアナウンス。Kembanganという駅名でした。綴りは全然違うけど,何かここの英語発音は微妙に変です。

▲変な漢方薬ペット屋。シンガにもありました。

 20時28分,パヤネラ通過。サークルライン分岐。次の駅のはずです。
 20時30分,予定よりは早く着いた。ただここは地球の歩き方のマップに乗ってないから地図がない。
 さすがに既に周囲は闇。シンガとは言え日本みたいに夜が明るい国は有り得ない。30分ほどかけて,わずかに出てる住所や通り名の表示を頼りに予約した宿にたどり着く。

▲カレー屋のぶっかけ飯

 カレー屋。ゲイラン通り南側,入り口にミタイ屋のショーケースがある店へ。
 ケース内に並んだカレーを飯にかけてもらうだけ。東南アジアのいわゆるぶっかけ飯スタイル。…初食いにしては雑で,かつ行き当たりばったりですが,実は飯屋はたくさんあるものの,どこも酒盛り宴たけなわではございますのでもっとググッと課長!みたいな状況で,とても飯を頼める雰囲気じゃなかったんですね。
 しかし──これが意外にうまかった!ナスがとろける。スパイスはそれほど効いてないのに,この旨さは何だ?
 何より手で食えた!周囲の皆さんも右手をうならせてたので問題ないんでしょう。やはり触感で味わうカレーは食った気になるもので満喫しました!
 手で食すってことは南インド。てことはさっきのスパイス少な目のカリーは,ドラヴィダ人の味噌汁・サンバルに近いものだったんでしょう。
 いやあ,初手から大当たり!これはなかなか幸先良いんでないかい!?

▲夜中のカフェ群

CREMO ICE CREAM Yam 200
Triple Mini Swiss Roll 200
 どっちもゲイラン通り北側の個人スーパーみたいな店で購入したお茶うけスイーツでした。
 イタリアの中国系スーパーを彷彿とさせる店です。発想は同じなのに中国系のスーパーって何でこう…微妙な雑然さが漂ってるんだろう?
 アイスはやはり…この南国中華圏のって何でこんなに違うんだ?オレオだぞ!?しかも──中国茶との相性が完璧!ヤム芋の香りがたまらないアイスです。
 ロールには,とりあえず試食を…と買ってみたカヤジャムを擦ります。棚の並びからしてありきたりっぽい品だったんですが,これが死ぬほど美味い!久しぶりだからもあるんだろけど,カヤのあの…何と言ったらいいのか,やるせない淡く重い甘やかさが,味蕾に鼻孔に喉奥にふるふると絡みついてくる,この見事さは何なんだろう!!
 この旅行の主題とするにふさわしい一品です。そして事実,そうなったんでした。→カヤの基礎知識

▲灯籠の彩る街路にて