油煳干青∈6貴陽&長沙:虎門巷から余家巷2∋糟酸麻蒜

~(m–)m 本編の行程 m(–m)~
GM.(経路)

美食の虎門巷,文芸の余家巷

▲「娘浪漫愛情拍撮基地」…想像すればするほど○○だけど,堂々と看板掲げてるから単なる撮影スタジオと思われる。

区の中のような場所らしい。
 余家巷から抜け出た虎門巷,雰囲気もまさにそうだし,「和平服務站」という自治会施設も見える。つまり,一度は「共産理想村」にしようとした手触りがある。

▲虎門巷(1)くねりながら伸びる道

も今の虎門巷は,ちょうどよい猥雑さの好い通りになってます。
 城壁があった時代は東北方向の目抜き通り,あるいは何かの隠し道だった感じです。

▲虎門巷(2)牛肉料理ストリートな界隈

日頭條,このサイトはどうなってるのか?こんな細かな通りまで記事にしてくれてました。
 これによると,美食の虎門巷,文芸の余家巷とのうたいで紹介されてます。写真も細かく撮ってある。
※ 每日頭條/發現貴陽之虎門巷余家巷:美食聚集地 文藝大本營

まだ今はぶった切られてない

▲虎門巷(3)古風な体の飲み屋さん

條によるとこの二つの道の来歴は,何れも居住者の姓に始まってる。余家巷は「余」さんのおそらく豪邸があった。
 対して虎門巷はというと少し複雑で,古くは「郭家灣」という袋小路だったのが,路地に変わった。その時に,老虎路への出口の門が「虎門」と名付けられ,道も虎門巷になった…という。
 この老虎路は和平路の旧称だという。確かに西の陝西路に「和平路」というバス停はある。でもその和平路が,どこだか分からない。陝西路の旧称なんだろうか??
※同「據查,該巷舊時稱郭家灣,灣廢,成巷,曾經的和平路就是老虎路,因此作為和平路的『門戶』,虎門巷因此得名。」

▲虎門巷(4)地元コンビニ「黔城壹家」前

は謎を呼び裕次郎は嵐を呼ぶのであるが,当時は道が通じてたの自体に大感激。
「0947おおっ!陝西路に出た~!見事に通じてました。貴陽の路地裏はちゃんと通じてる。途中で(まだ今は)ぶった切られてない。」とメモってるのは,中国の他の土地の,再開発で「ぶった切られ」た老城を連想してたのでしょう。

西の虎門を出て南より再突入

▲虎門巷(5),陝西路への出口「虎門」

縄X(航空写真探索)で,もう1本気になる道がこのエリアにありました。
 陝西路を左折南行。0953。
 黔灵東路との交差点に到る。この十字路は南西にものすごい傾斜になってます。
 右折東行。0955。

▲黔灵東路。緩い傾斜となぜか緩い装飾。

茶之翼がここにも?えらく調子付いてるみたいですね。黔城壹家みたいに貴陽中に出来てほしい。
 緩い登り。交通量のある車道なのにどこか味のある通りです。中華路辺りの貌とは全然違う。
 10時ジャスト。この道でしょう。すぐ東が黔灵路の最高所という場所で左折,北の細道へ。

まだ続いていたあの道

▲0955余家巷(5)再びこの道です。

家巷?住所表示は確かにそうなってる。続いてたのか?
 黔灵小学を南西角に持つ南北の細道です。虎門巷の北の余家巷よりさらに好い風情。
 そろそろと進む。

▲1003余家巷(6)

空写真でこのエリアを下に掲げてみましょう。
 道路中心の地図では余家巷と虎門巷が交差してるだけなんですけど,航空写真では筆の形が,いわば島状になってて,二つの巷とは別のラインが縦横に伸びてます。
 虎門巷の先行路「郭家灣」がどこだったのか,推量もできないほどの迷路状態。それがこのエリアの素の状態らしい。

▲百度地図・航空写真

のに,です。
 実際には二本の巷のクロスしかない。──正解には貴陽北天主堂への行き止まり道もあり,これも気になりますけど…。
「解放」後の早い時期に,アパートに再開発された「不良地区」だったのでしょう。でも,だからこそ現代の再開発より不徹底だった。それが,「不良地区」っぽさを微妙に残したこのエリアの独特の味を,いわば偶発的に創造できた由縁だと思います。

和平服務站はなぜそこにあるのか?

▲1004余家巷(7)

入後4分で三叉路に突き当たってます。右手へ進む。
──進んで正解だったんだけど,もしここを左に進めば,虎門巷南の社区に踏み込めた可能性がある。まず袋小路だったと思います。でも心残りです。
 虎門巷,和平服務站の対面に出た。

▲1005余家巷(8)古いがアパートめいた二階建て

務站のポイントで,余家巷は食い違う形になってます。
 本来は続いてないと南北の巷が同じ名前にはなりません。下の写真のように,T字路出口のやや空々しい造りも感じる。これらから考えて──

▲1008余家巷(9)和平服務站のT字

務站か他の東の施設かを建てる際に道が曲げられてる,と推測できます。
 八割方,服務站でしょう。虎門巷と余家巷のどちらもを「ぷった切る」位置に,共産自治組織の中心を据えた。そんなある意味呪術的な配置ととるのは,読み過ぎでしょうか。
 南へ引き返す。1007。

▲1011余家巷から黔灵東路をまたぎ南側を見やる。

しい道の配置に隠れつつ,それでも続いてる小道,というのが大好きでして。
 1011,余家巷を南側へ抜け切ると,さらに黔灵東路の南対面に,さらに細い路地が続いてるようです。
 当然ながら,吸い込まれるように路地に入って行っちゃいました。さて今度は出れるのか?